終焉のアリア【29話(9)】
その頃の小鳥遊姉弟達―――
「小鳥遊流奥義、乱舞!」
「小鳥遊流奥義…、五月雨…」
「小鳥遊流奥義、桜花昇天!!」
やはり元が人間というだけあり普通のMADより弱い為、数100体居たMAD達が今では30体に減っている。
一方。待っていろと言われたにも関わらず、皆の事が心配で思わず飛び出してきた月見。街を駆けていたらすぐ其処で風希と鳥と花月の背中を見つけて、ホッとする。
「ホッ…。良かった…。妹達と弟に何かあったらわたくしは、天国のお父様とお母様に合わせる顔がありませんもの…」
月見は3人に手を振る。
「風希ちゃーん!お鳥ちゃーん、花月ー!無事で良かっ、…!!」
月見の笑顔が凍り付いた。喜んでいる3人の背後にユラリと、一体のMADの影が、音も無く忍び寄っていたから。しかし3人は全く気付いていない。