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逢魔時奇譚【2話(9)】
翌日、トウキョウ、祓本部ーーーーー
隊長のみが入室を許されている本部最上階大会議室。巨大な円卓を囲む隊長陣と、祓のトップである元帥を中央に、彼らの目線の先には、いつもの飄々とした横田の姿がある。
「悪魔憑きを祓へ入団させる…!?」
横田の提案に隊長達は顔をしかめると、周囲の者達とヒソヒソ話し出すから一斉にざわめき出す大会議室。
「いくら悪魔の意思を自ら押し退け、神堂天音を庇ったからといって…」
「たったそれだけの事だろう?マグレだ!それに悪魔が憑いている事に変わり無い!」
「また横田か…」
「横田!貴様また突拍子もない事を抜かしおって!いくら封印されているからとはいえ、また今回のように封印が解かれ悪魔が表へ出た時、どう落とし前をつけるつもりだ!?」
「お前には妻子が居たよなぁ?可哀想に。旦那と父親が愚かなせいで妻子の首まで跳ぶ羽目になるなんて」
散々な言われようでも、横田はニコニコ笑顔のまま。
「横田」
「はいッ。何でしょ〜元〜帥っ」
「お主が相対した椎名奏に取り憑いている悪魔の事を、悪魔フルカスは"王"と呼んでおった。そして、大将のお主でも祓えぬ程の強力な悪魔…。其れがお主からの報告書の内容で間違い無いな?」
「そうですね〜。つ!ま!り〜!少年に取り憑いている悪魔は悪神・悪魔組織666の王の可能性が大!今回はうちの天音がしくって封印をちょっと解いちゃいましたけど、それでもまあ奴は少年の中からは出れなさそうですし〜。少年自身が悪魔の意思が表へ出ないように抑え込む事もできていましたし?な!ら!王憑きの少年をこのまま野放しにするよりも、我々祓側に置いておいた方が安全かな〜ぁと!今回も悪魔フルカスは、少年に取り憑いている王に導かれて現れたみたいでしたし!少年を囮に悪魔を祓えますし、王は我々側に居ますし、一石二鳥かなぁ〜ってのが俺の案なだけで!待っ。最終決断は元帥ですからね〜」
元帥に対してもこの口振りで終始笑顔。そして、悪魔祓い組織に悪魔憑きを入団させましてやエクソシストにするなどと豪語する横田を、隊長達は怪訝な顔で睨み付けている。ただ、元帥だけは自分の白く長い髭を触りながら「ふむ」と考えている。
「確かに。野放しにするより、敵の頭を手中に収めておくに越した事はなかろう」
「元帥!」
隊長達が一斉に声を上げるが、元帥は「まあまあ」と彼らを宥める。
「椎名奏は横田が引き受けると言っておるのじゃから、お前達の隊にはまわさぬから安心せい」
「しかし!悪魔祓いを責務とする我々エクソシストが、悪魔憑きしかも神堂夫婦を殺害した大罪人と同じ空間に居るというだけで不快極まりありません!!今は封印されているとはいえ、悪魔憑きが悪魔に身体を乗っ取られ暴発した場合…!」
「その場合は。横田。どうするかくらい決まっておるよな?」
「はいッ!その場合私横田勇昌が責任をとりこの身を懸けて少年に取り憑いている悪魔を抹殺し、私自身も自害するつもりであります!」
「話を悪魔の王へ移そう。横田。お主が推測するに、少年に取り憑く悪魔の王とは、あやつで違いないな?」
「そうでっすね〜。神から悪魔に堕ちた最凶の悪魔…」
そこで、元帥、横田、隊長陣が一斉に口を開き、口を揃えて悪魔の王の名を口にした。
「アドラメレク」
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逢魔時奇譚【2話(8)】
「俺の独断と偏見で少年を祓に入団させてエクソシストに育て上げちゃいま〜す!」
「はぁああ!?」
「悪魔憑き人間初!悪魔の意思を跳ね除けた実績!身を呈してあまねんを守った実績!両方の実績が有る彼には、あまねんのご両親に手をかけてしまった罪滅ぼしも兼ねて、エクソシストになってあまねんのボディーガードをしてもらう為、祓に入団させちゃお〜〜って話!」
「…意味分かんねー。…やっぱ隊長も他人事じゃん。アタシの気持ち何も分かっちゃいねーし…」
「血の繋がっている妹を守らず、生贄にしようとした血縁者より。仇とはいえ、血の繋がっていないあまねんの事を身を呈して守った彼こそエクソシストに相応しいんじゃないかな?それに俺はね、あまねんとはずっと一緒には居れない。けど、あまねんを守ってくれるご両親ももう居ないし、あまねん唯一の肉親はあの様。だから、あまねんの仇とはいえ、目の前であまねんを守った彼に、これから先ずっと、俺の娘のように大切なあまねんを守ってほしいと思っただけだよ。あまねんはエクソシストだし喧嘩も男の子に全勝なくらい強い…けど、女の子なんだ。あまねんのパパ代わりの俺が認めた少年なんだからね〜。だから、さ。まっ。それだけっ!」
「……」
いつもヘラヘラしている横田が時折見せる真剣な表情は苦手だ。だから天音は口を尖らせて、横田から目を反らした。

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逢魔時奇譚【2話(7)】
民家の屋根から飛び降りて現れたのは、黒い短髪で眼鏡に無精髭を生やし、天音と似た白いSFモノのようなスーツを着用した中年男性。
「横田隊長!!」
天音がそう呼べば、男性は飄々と右手を挙げてニカッと喜作に笑った。
「よう!可愛いあまねんを血塗れにした悪魔はソイツで間違い無いな〜!?」
この男性は祓のエクソシストで階級は大将。天音が所属する部隊横田隊の隊長でもある。名を【横田 勇昌(よこた いさまさ)】という。
ポカッ!横田は軽ーーく天音の頭を叩く。
「痛ってー!何すんだよ!」
「超超〜優しく叩きましたけど〜!?」
「まーね!ぶっちゃけ痛くも痒くも無かったけど!つかアタシは、叩かれたっつー事にムカついたんだよ!!」
「あまねんが叩かれるような事したからでしょーが!あまねんま〜た派手に暴れてくれたじゃないの。損害賠償は隊長の俺が請求されるって何回教えたら分かってくれる??いくらあまねんが可愛い部下だからって、妻子有る俺には毎度毎度破壊した街の賠償支払ってたんじゃあ、めちゃんこキツいのね〜?この間なんてプリティー妻にビール禁止にされたし?」
「ビール無くても死にゃしねーよ」
「死ぬの!!汗水垂らして働いても妻子からATMとしか思われていない全世界のお父さんには毎日の晩酌が唯一の楽しみなのっ!!」
「オッサンがぶりっこ口調マジキモいんですけどー」
「あまねん可愛い顔してバッサリだよね?!」

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逢魔時奇譚【2話(6)】
「が…、ま…、も…しわ…け…ござ…せ…ん…、王…、わた…じ…は…、」
パンッ!!破裂音と共に、槍で下級悪魔フルカスは殺され、祓魔された。
「さっ、てと〜お次は〜」
悪魔フルカスを祓魔した眼鏡の中年男性が降り立つ。
「その声は!」

ただいま!

ただいまー!仕事残業ですたwwお歳暮の包装に追われてきたよ…。て言うと私の職種大体バレちゃいますねww今後もお歳暮ギフトの包装に追われて返信や更新遅くなるかもですが、気長に待ってあげて下さい…。去年の今頃仕事やめてニートだったから、今年は頑張りますわww(そうしろw)まー年末に近付けば何処も皆さんお仕事忙しいですよね、お互い頑張りましょう。
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