タイトルなし

逢魔時奇譚【31話(37)】
「ほいっと〜☆任務終了〜って元帥は仰ってたけど、プレゼントがまだ余っているから全部パパッ☆と配っちゃいましょ〜」
「勿体無いからな」
余りのプレゼントを配り出すエクソシスト達。
「…悪い。あたしら横田隊だけ参加できねぇ」
下を向いた天音が神妙な面持ちで言う。だから、他のエクソシスト達は首を傾げて天音を見る。
「ん〜?何でだ神堂妹〜?」
「天音ちゃんどうかしたの」
「横田隊だけ新たな任務を課せられたのかい?」
「ああ。そうだな…つーかあたしだけに課せられた超重大任務だ」
「超重大?」
「そっ。超重大任務っつーのは…」

バキバキッ!メキメキッ!!
「ぐあぁあああ?!あまねんストップスト〜ッ、あだだだだだぁー!?」
「ちょちょちょお!?ちゃんあまマジ勘弁!!首もげる!死んじゃう死んじゃ、ゴフウゥッ!!」
「…っ…ぐ…、死…ぬ…、死…、」
「ゴルァアアアてめぇらぁあああ!!恥ずかしいと思わねぇのかよ!?横田隊の野郎3人だけ最後の最後まで影悪魔の呪術にかかっていやがって!てめぇら3人は民間人かぁあ!?エクソシストなんだろ!?なら、あんな雑魚悪魔の呪術に最後の最後までかかって騙されてるんじゃねぇぞ!!」
元帥が祓魔する最後の最後まで呪術にかかって、影悪魔に騙されてデートや仲睦まじくしていた横田、奏、天人の3人を天音が首を締めたり蹴飛ばしたり拳骨をしたりしているのだった。そんな横田隊を苦笑いで見るましろと、呆れている春日。
「天音ちゃ〜ん…もう堪忍したってや〜…。これじゃあどっちが隊長か判らへんなぁ…」
「影悪魔の方がまだ優しかったかもしれんな…」
「あたしがてめぇら3人を鍛え直してやらぁあ!」
「ぎゃああああ!!」
横田隊男性陣3人の悲鳴が、聖なる夜に響き渡るのだった。

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逢魔時奇譚【31話(36)】
「もうっ!いくら相手が悪魔だからって私以外の女と仲良くしないでよね!」
「本当にごめん!全く気づかなかったんだ…!」
「うわーん!寂しかったよー!バカバカー!」
「悪かったって!もう悪魔に騙されたりしないから」
街では呪術の解けた彼氏達に、開放された彼女達が抱き付いたり手を繋いだり…これでようやく本来のクリスマスの夜が戻った。

一方で…
「全く!いくら異例の悪魔だったからとはいえ、隊長が6人も居りながら低級悪魔1体に振り回されるとは何という失態か!反省せよ!横田!春日!青野!田端!邑楽!神堂!」
「すみません元帥〜!次の任務は頑張るんで、どうか給料カットはご勘弁を☆」
「仰る通りです…。合わせる顔がありません…」
「いやぁ。まさか元帥に出向かせてしまうとは申し訳ございませんでした」
「私達が不甲斐無いばかりに元帥のお顔に泥を塗ってしまい大変申し訳ありませんでした!!」
「あたしの力不足ですなぁ〜…すみません元帥〜…」
「ういーっす」
隊長達に叱責後…元帥は目線を下げて浮かない表情になる。
ーー小奴らを叱責した…が、今回は儂の責任も大きい。悪魔を生成させてしまう程、ハラエ区の人間に孤独な負の感情を抱かせておったのじゃからな。…ハラエ区を…日本を…いや、世界を悪魔の脅威から守る為にも、人間が悪魔に取り憑かれぬような優しく暖かな世界を創らねばならぬ。悪魔は人間の孤独・怒り等、心の隙間に付け入る生き物じゃからな…ーー

「元帥。新たな悪魔を感知しました」
シュタッ…、何処からともなく現れ舞い降りたのは、元帥の秘書桜庭。
「おお。そうか。で。場所は何処じゃ」
「オオサカです」
「ふむ。了解した。オオサカへは関西支部のエクソシストを3隊向かわせたまえ」
「承知致しました」
元帥は隊長達の方を向く。
「ハラエ区の悪魔は祓魔した。お前達ご苦労じゃったな。今日の任務は終わって良いぞ。クリスマスだからといって民間人のようにハメを外すなよ」
ヒュン!言い残すと元帥は桜庭と共に瞬間移動で消え去るのだった。それから隊長達は顔を見合わせ苦笑い。
「あのさぁ〜桜庭君って」
「…ああ。横田の言いたい事は分かる」
「ね。いつも元帥について行くけれど」
「いくら秘書だからとはいえ…」
「あの元帥について行けるくらいだからなぁ〜…」
「実は隊長の俺らより強ぇんじゃねーの…?」
「桜庭(君・さん)って一番謎…」
隊長6人は同じ言葉を口にするのだった。

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逢魔時奇譚【31話(35)】
慌てて振り向けば、いつの間に。気配や物音すら無かった。元帥が宙に浮かんでこちらを見下ろしていた。
「ンナッ…?!イツノ間ニ!?」
元帥は憂いに満ちた瞳で悪魔を見下ろす。
「…お主のような悪魔を生成させてしまったのは、人間の孤独を癒やしてやる事ができなかった儂らエクソシストの責任じゃな」
「何ヲゴチャゴチャ言ッテ、」
カッ!!
「イギャァアアァア!!」
元帥の杖から放たれた強大な金色の光がハラエ区全てを包み、ハラエ区の夜空上空に巨大な魔法陣が浮かび上がると、悪魔は祓魔され、ハラエの街に散り散りとなり消滅するのだった。

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逢魔時奇譚【31話(34)】
「お主は街中の人間の孤独が集約しカタチとなった悪魔」
「!!」
背後から嗄れた老人の声が聞こえて、悪魔は目を見開いた。

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前もupしたけど本番今日だからupします。ハロウィンー!
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