タイトルなし

逢魔時奇譚【26話(61)】
「さてと〜!本当にさっきの女は死んだのかしら!?」
「というかまだ悪魔探知機が作動しませン。彼女やサークルメンバーは何者なのでしょうカ?」
「悪魔じゃねーってほざいてたしな」
3人は、女性が浮かんでいた方を向いて会話する。まだ、煙幕に包まれていて見えないが。一方のれいなは下を向いて顔を赤らめると、今程、聖弥が撫でてくれた頭を液体の右手で、そっ…と触れた。
「…頑張った、なんて上から目線でしてよ聖弥のクセにっ」
「俺は隊長だからな」
「…ふんっ」
「そんな汚らわしい悪霊と親しくするなど、貴方は私達の仲間失格よ聖弥君」
スパッ!あの女性の声がして、一瞬白い何かが聖弥の脇を通り過ぎた。瞬間、敵の十字架が聖弥の背中右側を切り裂く。

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逢魔時奇譚【26話(60)】
れいなはえっへん!と鼻高々になり得意気だ。
「ええ!わたくしはステッキで対象者や対象物を動物へ変幻させる能力を持ちますの!」
「れいちゃんの能力初めて見たわ!破片を動物に変幻させて落下を防ぐなんて起点がきいてさすがね!」
「それに隊長と違っテ、平和的な能力ですネ!」
「多岐てめぇ一言余計だろーが」
「すみませン」
「ふふっ!どうでして聖弥!?これでわたくしをもうポンコツとは呼べなくなりましたでしょう!?」
えっへん!と聖弥を得意気に見上げる。どうせまた「うぜー調子に乗んなポンコツ」と言われると思っていたれいな。だが…
「すげーじゃん」
ポン、れいなの頭に聖弥の右手が乗る。
「頑張ったな、れいな」
ポン、ポン。頭を撫でられ尚且つまさかの優しく微笑まれて頬が熱く赤くなるれいな。

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逢魔時奇譚【26話(59)】
ぽんっ!
「チュンチュン!チュンチュン!」
すると辺りに、今まで居なかった筈の小鳥の大群が現れた。それと比例して、落下していた破片が綺麗さっぱり消えていた。目を丸めた聖弥が、れいなの方を見ると。れいなはステッキを構えていた。
「あ?」
「えっ?」
「あれレ??」
キョトン…とする3人。
「れいなお前が破片をこいつらに変えたのかよ?」
「え、ええ!そうでしてよっ!これで破片が地上へ落下するのは免れましたわ!」
「れいちゃんさっすがー!」
「さすが元帥の孫娘ですネ!」
小梅とロンがすぐさまれいなへ駆け寄る。

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逢魔時奇譚【26話(58)】
「でも全てなんて無理ですよ!必ず破片が落下します!」
「無理じゃねー!」
「無理です!!」
「グオオオオ!!」

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逢魔時奇譚【26話(57)】
「グオオオ!!」
まるで獣が取り憑いたかのように唸り声を上げてロンは廃ビル全てを、女性目掛けて投げ付けた。ドガァアン!!見事女性に命中。しかし、上空で破壊した廃ビルの落下物が地上へ落ちていく。
「ああ!もう!どうするんですか!これじゃあ生活に支障を来すどころか、被害を及ぼしますよ!?」
「てめぇは風で破片を街以外へ吹き飛ばせ」
「そんな無謀な!」
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