タイトルなし

逢魔時奇譚【22話(70)】
「痛いですわっ!」
うにょーーん、と頬を引っ張られる。
「絶てー行くなよ」
「青野隊長の…はぁ…ご指導にですの…?」
「間接なんたら如きでギャアギャア喚いてるお前じゃあ、ビビりまくって失神するだろ」
「そんなに青野隊長のご指導は…はぁ…手厳しいのですね…!ふぅ…。けれど手厳しいご指導を乗り越えてこそ…!一人前のエクソシストになれましてよ…!はぁ…。ご心配ありがとう…!はぁ…。けれどわたくしは元帥の孫娘として…!はぁ…。聖弥がお留守の際は…青野隊長の手厳しいご指導を…受けさせてもらいますわ…!」
「……」
ガッツポーズをするれいなをジト目で見る。
「今に見ていなさい聖弥…!はぁ…!わたくしは…!貴方が平伏すような…!強いエクソシストになってみせますわ…!青野隊長のご指導で…変わったわたくしを…はぁ…見なさいな!!」
「れいな」
「はいっ」
「青野の指導内容教えてやろーか」
「えっ!?はぁ…、それはカンニングというものでは…はぁ…ありませんの?!はぁ…」

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逢魔時奇譚【22話(69)】
聖弥は身を屈めてれいなと目線を合わせる。
「変態ジジィが」
「はい…?はぁ…はぁ…」
「青野だよ青野!」
「はい…。ふぅ…はぁ…」
「また指導だの特訓だの言ってきてもホイホイついて行くんじゃねーぞ」
「何故ですの…?はぁ…ふぅ…」
「だから…」
「だって…はぁ…。隊長は…善意で…仰ってくれておりますのよ…?はぁ…。聖弥が任務で…お留守の時は…青野隊長にご指導お願い申し上げたいですわ…ふぅ…はぁ…」
「俺、話したよな」
「はい…?はぁ…はぁ…」
「青野がどーいう野郎か」
「はい…。ふぅ…ふぅ…」
「アイツの言う指導って、お前が思ってる指導じゃねーよ」
「えっ…?はぁ…ふぅ…」
「だから俺の彼女も食われたっつってんだろ」
「??…ふぅ…はぁ…」
むぎゅっ!
「ぅっ?!」
いくら言っても聖弥の言葉の意味を理解できず危機感ゼロなれいな。だから聖弥はれいなの頬をむぎゅっ!と挟む。

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逢魔時奇譚【22話(68)】
シュミレーションルーム7番ルームーー
「神堂聖弥、射手園れいな難易度Kミッションクリア」
シュミレーション悪魔の首が吹き飛ぶ。
「ふぅ〜〜。ヘトヘトですわ」
あれから第2回訓練をして、今終えた2人。疲れて座り込むれいなとは対象的に、平然と立っている聖弥は十字架をぶんぶん振り回す。
「もういっちょいくか」
「えぇっ?!もう無理でしてよ〜…!」
「雑魚が」
「ふうぅ〜〜…」
罵られても反発しない…いや、できない程疲労困憊のれいなは、がっくり下を向いて座り込んだまま。監視室には誰も居ない。監視役の春日に新たな祓魔任務が下され、シュミレーションルームには今、聖弥とれいなの2人だけだ。
「……」
もぬけの殻な監視室を見上げてから、聖弥は変身装置を解除。スゥッ…そうすれば私服に戻る。まだ息が上がっていて疲れているれいなの頭を…コツン!軽く叩く聖弥。
「痛っ…ですわ…」
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