タイトルなし

逢魔時奇譚【3話(27)】
「が…、はッ…!」
吐血しながらも、目を見開き、ギギギ…と、ゆっくり顔を後ろへ向けて目線を落とす奏。彼の腰の辺りという低身長の白髪で立派な髭を生やした老人男性が居た。
「だっ…、な…に"…、を…、」
「大将の横田がああは言えど、お主は悪魔憑きじゃ。しかも悪魔の王アドラメレク憑き」
「お…、う…?アド…ラ…メレ…?」
「お前達」
老人は、背後頭上を見上げて、彼らを呼ぶ。

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逢魔時奇譚【3話(26)】
大会議室の扉を恐る恐る開く奏。しん…
「……?」
大会議室内は真っ暗。一点の光も無い。
ーー目が暗闇に慣れれば室内の様子が見えてくるかな…ーー
そう思いながら、1歩前へ踏み込んだ。
「…!!」
赤黒い血が溢れて落ちる奏の身体に、突如飛んできた剣や刃物など様々な武器が貫通していた。

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逢魔時奇譚【3話(25)】
エレベーター内ーーーーーー
「痛っ…」
ゲシッ!天音が蹴る。
「言っとくけど、ましろはお前が悪魔憑きだって事知らないからな」
「…あっそ…」
「因みに。ましろの両親、姉、いもうと、じーちゃん、ばーちゃん。全員悪魔憑きに殺されてるから」
「…!」
「エクソシストのほとんどが、悪魔憑きに家族や大切な人間を殺られてる奴だぜ。だから、悪魔憑きのお前を入団させようっつった変わり者の隊長くらいだからな、祓でお前を受け入れてんのは」
「…っ、分かっ…てるし…」
「どーだか。アタシもお前を受け入れてねーから」
「…何回も言われなくたって…分かってるし…」
「あー?今何か言ったか?」
「…別に」
奏は下を向いたまま、天音の脇を通り過ぎていく。カッ!カッ!と、明らかに苛立った態度で。先を行った奏の背を見ている天音。
「ムカついてんのは、仇のお前の世話押し付けられてるこっちだっつーの!…ま、大会議室まで案内したらアタシの眼帯世話係も終了だけどな」

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逢魔時奇譚【3話(24)】
奏はましろを振り払うと走って天音を追い掛ける。
「…まっ…!待って…!」
「かなやん、天音ちゃん追い掛けるっちゅー事は…かなやんは天音ちゃんの事好きなん?!」
「違う!!」
「そこだけはっきり言うんじゃねーよ眼帯!!」

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逢魔時奇譚【3話(23)】
「ほんじゃ、かなやんやな!!」
「…かっ…、かなやん!??」
「かなやん、連絡先教えてーー!なぁなぁ!」
「…えっ…!?と…、」
「かなやんはカノジョ居るん??」
「かっ!?彼女…!??」
「うちな、かなやんに惚れたさかい、うちのカレシになってー!!」
「!?」
両手を広げて求愛してくる無邪気なましろに、奏は赤面。汗がダラダラ引きりなしだ。
「え…!?えっ…!ま…まだ、会ったばっ…ばっかりだし…そのっ…!もう少し…話してから…」
「本気にしてんじゃねーよ眼帯。ましろはガキからジーサンまで男全員に告ってるただの男好き。普段はお嬢演じてるけど、男に優しくされたらソッコー今の関西弁丸出しの本性見せて暴走するからな。ましろに優しくしたら、死ぬまでましろからずーーーと求愛されるんだぜ?ま。アタシは困らないけどな」
スタスタと本部へ歩いて行く天音。
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