タイトルなし

逢魔時奇譚【1話(12)】
「ヨッシャー!やーっとこの刻が来たぜ!アタシをこの担当に抜擢してくれた元帥に感謝しなきゃな!…つっても抜擢されなくてもアタシがやりに割り込んだけど!」
「…なっ…!?何なんだよ…アンタ…!?」
「あ?」
「…由輝さんは…!?由輝さん…を…何処へやったんだ…!!」
「男が女相手に声裏返らせてんじゃねーよ根暗眼帯野郎。しっかもさっきからガッタガタ震えやがって、ビビって漏らしそうなのか?あァ?」
「…っ…!由輝さんを…、由輝さんを何処へやっ、」
「由輝はアタシだよ」
「…?!」
自分を指差して言う、変わり果てた由輝に奏は言葉が出てこなかった。
「いや、この言い方は語弊があるか?由輝はアタシ。けどホントーの名前は神堂由輝じゃあない。本名名乗るには不都合だからさぁ。ホントーの名前は神堂天音」
「…シンドウ…アマネ…?」
「そっ」
「ろじゃ…、じゃあその姿は何なんだ…!?服装も…!髪色も…!さっきの光は…!?ろそ、そもそもどうして僕を知ってる…!!どうして…僕を連れて来た…!アンタは…僕をどう思ってる…!」
「あーあー。質問ばっかりする男は嫌われるぜ?つかさっき言っただろ?お前に何かあったら困る、って」

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逢魔時奇譚【1話(11)】
極めつけは優しくおとなしそうだった由輝の顔が、勝ち気な顔へ変化。
「あー。やーっと元の姿になれたー。おしとやかなオンナノコなんてアタシに向いてないっつーんだよコノヤロー」
バサッ!と金髪のツインテールを靡かせ、がに股だし粗野で乱雑な性格…だと一目で誰もが分かるだろう。顔の造型や背格好は由輝なのだが、髪色をはじめ、まず、性格も顔付きも由輝からは掛け離れている。寧ろ正反対の種類の人間。だから、空いた口が塞がらずカタカタ小刻みに震えている奏。
「なっ…!?え…!?なっ…、何…!?」

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逢魔時奇譚【1話(10)】
「…っ!?」
奏の目が更に見開いた。何故なら、由輝の周囲をピンク色の光が包んでいた。それだけでなく、足元から上へ上へみるみると由輝の服装が変化していく。ブレザーの学生服から、白基調でSF戦隊物のような服装へ変化。そして、黒髪だった由輝のツインテールがクリーム色に近い金髪へ変色した。
「なっ…!?え…!?なっ…、何…!?」
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