タイトルなし

症候群本編【72話】
「おやおや。ご存知ではありませんでしたかイーデン殿下?貴方が敬愛するロゼッタ姉上は、今戦の戦略と我が軍戦闘機の急所をアンデグラウンド軍へ流したのですよ」
「イーデン!!それはさっき言ったように私はこんな無意味な虐殺を行いたくなくてだな!我が軍が圧倒されれば女王陛下も停戦してくれると思って!!」
「おやおや。声が震えていらっしゃいますねぇロゼッタ少将」
「黙れ!!」
「嘘はいけませんよ嘘は。ましてや大切な弟さんに…いや、貴女にとったらイーデン殿下もイギリス国民も玩具でしかないかもしれませんねぇ」
「なっ…!?トーマス貴様何を言って…!」
「だってそうでしょう。国際連盟軍アンデグラウンド王国バーディッシュダルト・ジョン・ソーンヒル代表に好意を寄せていたが故に我が軍の情報をアンデグラウンド王国へ漏洩したのですから。ねぇ?」
「なっ…!?何を言っているトーマス!そんな出任せを…!!」
「出任せとはよく言ったものだなロゼッタ」
「…!?ウィルバースか…!?」

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症候群本編【72話】
「母国の機密情報を敵へ漏洩した貴女のような非国民に言われたくはありませんねぇ、ロゼッタ少将?」
「!!」
「ぼ、母国の機密情報を敵に…流した…?しょ、少将が…?」
イーデンの途切れ途切れの声にロゼッタはハッ!と顔を上げる。
「イーデン、私はっ…!」

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症候群本編【72話】
目を見開いたロゼッタがもう一度全部下へ停戦命令を下そうと試みるが、通信機能が何故か突然エラーを起こしてしまって全く機能しない。そんな時モニター越し頭上から降ってくるのはトーマスの高笑い。
「はっはっは。無駄ですよ。貴女の機体はイギリス軍本部を出た時から、本国に居るウィルバース大将が全て操作できるようにしてもらいましたから」
「くっ…!トーマス貴様上官に対しこんな勝手な事をして良いと思っておるのか!!」
「勝手な事?ははっ」

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症候群本編【72話】
「…裏切り者が」
「なっ…トーマス!?」
何とロゼッタの通信をハッキングしたトーマスからの通信。モニターに映っていたイーデンの映像が1/3になったのに対してトーマスからの映像通信がモニターの2/3を占める。

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症候群本編【72話】
「落ち着いたらまた昔みたいに3人でロンドンへ買い物に行こうな」
「うっ…ぐすっ、はい!」
生存している全部下への通信を繋げたロゼッタ。
「全隊員へ告げる。これは戦争ではない。ただの虐殺じゃ。ロゼッタ少将が命を下す。全隊員直ちに交戦をやめ、我が軍は停戦し、」
「今更よくそんな偉そうな事が言えますねぇ」
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