タイトルなし

症候群本編【72話】
「…っ!?」
灰色の煙が充満してガラガラ崩れる宮殿の壁や天井。バッシュは破片や煙を吸わぬよう腕で口を覆い、目を開いていく。すると目の前には青基調のイギリス軍戦闘機が1機。
■仕事で忘れ物したと思い戻ったが大丈夫だった為、今帰宅ー!心配性過ぎて(泣)

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症候群本編【72話】
ドン!何と、自分とトーマスとの間を遮るかのように宮殿の外から勢い良く1機の戦闘機が突っ込んできたのだ。

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症候群本編【72話】
亡骸の山頂にカロリナの亡骸が1体追加された。
「ふざけんじゃねぇええ!」
カッ!と目を見開いたバッシュがトーマス目掛けて引き金を引く。しかしバッシュは知らない。宮殿目掛け遥か彼方上空から飛行してくるイギリス軍戦闘機の存在を。

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症候群本編【72話】
男がゆっくりこちらを振り向いた。アンデグラウンド国王王妃カロリナの側近兼イギリス軍トーマス少佐だ。頬に付着した返り血を舌でぺろりと舐め取り、開き切った瞳孔で満面の狂気に満ちた笑みを浮かべる彼の姿は最早人間ではない。例えるなら人間を惑わす悪魔。そんな悪魔に惑わされた王妃カロリナの亡骸を掴んでいる。
カロリナを見てバッシュの脳裏を過るのは、親友ロマンが幸せそうに妻カロリナと過ごしていた光景。
初めてカロリナを紹介してくれた日の事。
ロマン『バッシュ聞いてくれ!今日から僕の妻になるカロリナだ!政略結婚なんだけれどね、彼女はとても聡明な人なんだ!』
和やかな2人を、ロマンの親友兼側近バッシュは見守っていた日の事。
ロマン『この小説とても面白いんだ!きっと君も喜んでくれると思って!』
カロリナ『まあ!ありがとうございますロマン様!』
国王ロマンと側近バッシュではなく、親友ロマンと親友バッシュで談笑した日の事。
バッシュ『幸せそうで良いなぁお前ー!ぶっちゃけどこまでいった?(笑)』
ロマン『お、お前なぁ!そういう話ばっかりしていないで、しっかり訓練に励んでこい!///』
そして現在。親友の幸せをぶち壊したトーマスに、イギリス軍に、この戦争に、歯をギリッ!と噛み締めるバッシュ。
「っ…!こんのっ…!」

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症候群本編【72話】
ただ撃たれて血を流して息絶えているのではない。皆、首や片腕が無惨にも身体から切り離され口から涎を垂らし白目を向いて死んでいた。
「う"っ…!」
亡骸の中心に立つ黒スーツを着た金髪の男。
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