タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B613】
エミリア「お兄ちゃん…何処か行っちゃうの…?」
ハロルド「…うん。ごめんね。お兄ちゃんは、カラフルレンジャーの敵から地球を守るお仕事に行かなくちゃいけないんだ」
エミリア「新しいお仕事なのっ…?」
ハロルド「そうだよ」
エミリア「お兄ちゃん…エミリアをひとりぼっちにしないで…?」
ハロルドは昼間被ったカラフルレンジャーのマスクを被り、泣きじゃくるエミリアをあやす。
ハロルド「大丈夫だよ〜!カラフルレンジャーは困ってる人の元へすぐ飛んでくるよね?お兄ちゃんはカラフルレンジャーブルーだから、エミリアちゃんの元へすぐ飛んで行くよ〜!」
エミリア「…じゃ、じゃあねっ。お兄ちゃんがカラフルレンジャーブルーなら、えっとねっ。うんとねっ?この前のお話で困ってる女の子を助けたレンジャーブルーはねっ。えっとね?あのねっ?」
ハロルド「この前のお話?」(前回のカラフルレンジャーは書類を作っていて見逃しちゃったから内容が分からないんだよね…。困ったなぁ。どうしよう)

5分後――――
ガチャッ、まだ来ないハロルドに痺れを切らしたアリスとファンが、再び室内へ戻ってきた。
アリス「遅ぇえええ!!いつまで待たせるつもりだよてめぇ!!アレか!?また過去に留まりてぇって思い出したんだろ!?そうはさせねぇぞ!こちとらてめぇのせいで何十回も過去を繰り返させられてんだ!もう懲り懲りだっつーの!今度こそ帰るからな!」
ファン「!」
室内では。エミリアが名一杯伸ばした小さな腕をハロルドの首に回して顔を近付けて…

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B612】
その晩、マンション―――
ゴツッ!
ハロルド「痛っ!」
ハロルドの部屋に帰ってきた3人とエミリア。アリスのげんこつを喰らうハロルド。
アリス「ハロルドてめぇえ…!たかが寸劇でマジモードになってるんじゃねぇぞクソがァア…!俺らだから逃げ切れたけどよ、てめぇマジで攻撃しようとしてただろ…?!」
ハロルド「ごめんね!本当にごめんね〜!?エミリアちゃんの悲鳴を聞いたら9月13日と重なっちゃって、つい…」
アリス「ごめんで済めばサツはいらねぇんだよ!!やっぱてめぇをこのまま過去においていく事に決ーめたァ!!」
ハロルド「そんなぁ!!おいていかないでよ〜!」
ファン「アリス…。子供の前で暴力・暴言はやめろ…」
エミリア「お兄ちゃんゴツンされたのぉ〜!?タンコブさんできてるよ〜!お兄ちゃん可哀想〜(泣)エミリアが今、おまじないかけてあげるねっ!痛いの痛いの飛んでいけぇ〜っ!ねぇねぇお兄ちゃん」
ハロルド「なぁに?」
エミリア「今日どーしてカラフルレンジャーの劇したの??」
ハロルド「エミリアちゃんから、やってねってお願いされたんだよ」
エミリア「え〜??エミリアお願いしてないよ〜??」
アリス「てめぇが、MADからハロルドに助けてもらいてぇって我儘言いやがったんだろーが。忘れてんじゃねぇぞクソガキ」
ファン「90回目の9月13日に言った記憶は、9月12日に戻った今、この子供には無いのだから仕方がないだろう」
アリス「あ〜今までてめぇを追い掛けてたせいでここ最近煙草を吸えていなかったぜ。ったくふざけんなよ。煙草吸うついでに先、外行ってるぜ」
ファン「外で待っている」
ハロルド「ありがとう。エミリアちゃんを寝かせたら僕も行くね」

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終焉のアリア【E.D.B611】
ハロルド「離れろMAD」
マスク越しに見えたハロルドの黒目と白目が反転した烏化時の瞳が、本気だ。
アリス「…あいつの能力の弱点って何だっけか」
ファン「…知る筈無いだろう。仲間と戦った事など無いのだから」
バサァ!!翼を広げ、エミリアをファンから奪い返し抱き抱えたまま、飛び上がると2人を追い掛けてくる本気のハロルド。アリスとファンも本気で逃げる。
アリス「だぁあああああ!!姪馬鹿にも程があるだろが!!ファン!あの大馬鹿を止めてきやがれ!!」
ファン「それを言うならお前が止めてこいアリス!!」
男児「すげー!すげー!!レンジャーブルーに羽が生えた〜!かっこいいーー!頑張れレンジャーブルー!」
女児「すごぉい!すごぉい!鳥さんの羽かっこいい!いけいけ!レンジャーブルー!敵を倒せ〜〜!!」
ミナ「ハロルドの翼も友達2人の剣と炎もアレどういう仕掛けなの?!」
園長「ハロルド先生とお友達2人は子供達を楽しませようと全力で取り組んでくれていますね。私はとても嬉しいですよ(ホロリ)。お友達2人にも是非当園の保育士になって頂きたいですねぇ」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B610】
アリス「ハロルドてめぇ調子に乗ってんじゃねぇぞ!!たかが寸劇で主役演じているからってでっけぇ態度になって便乗して日頃の言いたい事言いたい放題しやがって、クッッソムカつくんだよ!!」
ファン「コレを被っているから私の顔は子供達に見えていないだろう!!強面を成敗するとは何だ?!さてはお前ずっと私の顔をそう思っていたのだろう!?ハロルドお前は一度痛い目に合わないと分からないようだな!!」
ハロルド(カラフルレンジャーになっているからって気が大きくなっちゃって言い過ぎちゃったかなぁ〜…どうしよう、すっごく怒らせちゃったよ〜!)
ハロルドの言いたい放題にアリスは剣を、ファンは炎を繰り出して怒り爆発。寸劇をしている事をすっかり忘れている3名。
女児「敵さんがまたハロルドせんせーの名前言ったよ!」
男児「え〜レンジャーブルーはハロルドせんせーの変装なの?がっかり〜」
ミナ(子供達の夢ぶち壊すんじゃないわよあの馬鹿3人!!)
エミリア「怖いよぉ!!お兄ちゃん!!エミリアを助けてぇ!!」
ハロルド「…!」
ミナ「エミリアちゃんまで何言ってるの!そこは"レンジャーブルー助けて"でしょ?!」
アリス「ギャハハハ!威勢が良いだけでちっともかかってきやがらねぇじゃねぇか!俺様に怖じ気付いたかァ腰抜けレンジャー?」
すると辺りに無数の黒い羽が舞い出す。
ファン「…ハッ!この羽はまさか…!?」
アリス&ファン「…は?(滝汗)」
エミリアの助けを求める言葉が、2年前の9月13日と90回繰り返した過去でMADに襲われた時の言葉と重なったハロルドは、烏化の能力を解放すると真っ黒い翼がみるみる生えていく。今のこれが寸劇で、MADの被り物を被っている2人がアリスとファンという事も忘れてしまっている程。
ハロルド「エミリアちゃんから…」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B609】
ファンはエミリアを軽々肩に担いで連行。
ファン「あいつの姪を連れて来た」
アリス「よし。予定通りだな
ファン「ああ」
アリス「くっっそ蹴られてるけど大丈夫かよお前」
ファン「幼児の割りに案外強力で痣ができたが問題無い」
アリス「マジかよ(笑)」
エミリア「きゃ〜〜!助けて〜!」
女児「エミリアちゃんを離しなさいよぉーっこのーっノッポやろうーっ!!」
男児「エミリアちゃんは保育園のあいどるなんだぞ〜!!エミリアちゃんを拐ったらみんなが怒るんだぞ〜!!」
ドスッ!ドスッ!女児がファンの服を引っ張り、男児が本気で蹴る。
園長「コ、コラコラ!やめなさい!」

気を取り直して寸劇に戻る。
アリス「なぁにがカラフルレンジャーだよ!戦隊ものは最低でも5人は居るもんじゃねぇのか!?あァ?!さてはてめぇ他のレンジャーからハブられたぼっちレンジャーだろ!?たった1人で俺らに挑むなんざ100億年早ぇんだよ!!オラ!どうしたァ?かかってきやがれ!早くしねぇと人質のこのガキを食っちまうぞ?!腰抜けレンジャーさんよォ!ギャハハハハ!」
ファン(本物のMADよりアリスの方が確実に悪役にぴったりだな…)
ハロルド「他人を侮辱し人質をとるような悪い君はこの僕が成敗する!」
アリス「ンだと?」
ハロルド「ついでに君は煙草を大量に吸い過ぎで子供達に受動喫煙をさせる危険性があるから、僕が一生涯君を禁煙させる!」
アリス「あ"ァ"?!ざけんじゃねぇぞハロルド!!ドタマかち割られてぇのか!?」
ファン「(笑)」
女児「あれ?敵さんが今レンジャーブルーの事をハロルドせんせーの名前呼んだよ?」
ミナ「き、気のせいよリリナちゃん!!」
ハロルド「そしてそっちの君!(ファン)人質を解放するんだ!」
ファン「敵に解放を要求するとは愚問だなレンジャーブルー。お前が奪い返せ。できるものならな」
ハロルド「君の顔と声が怖いから人質の女の子や子供達が怖がっているよ!僕が君の強面を成敗する!」
ファン「何だと!?(激怒)」
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