タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B583】
エミリア就寝後、姉からの電話に出て通話中のハロルド。
ミシェル「突然お泊まりだなんて…。次からはちゃんと前以て言ってね」
ハロルド「ごめんねお姉ちゃん」
ミシェル「エミリアはちゃんと寝た?」
ハロルド「うん。ご飯たくさん食べておもちゃで遊び疲れちゃったみたいだよ」
ミシェル「ご飯をたくさん?おもちゃで遊び疲れて?もうっ。甘やかさないでって言ったでしょ。ハロが甘やかすからあの子いつも私達に"お兄ちゃんなら買ってくれたのに!"って我儘を言うのよ。それに明日は保育園もあるし仕度とか…」
ハロルド「それなら大丈夫だよ。明日保育園は設備点検で休園だから」
ミシェル「え?そうなの?聞いていないけれど…」
ハロルド「そういう事だから。おやすみお姉ちゃん」
通話を終えると…
エミリア「お兄ちゃん…」
ハロルド「…?」
ベッドで眠っているエミリアが呼ぶ声がして振り向く。
エミリア「お兄ちゃん…怖いよぉ…ひっく…、カラフルレンジャーの敵さんがエミリアを食べちゃうよぉ…。助けて…お兄ちゃん行かないで…お兄ちゃん、エミリアをおいて行かないで…」
ハロルド「…!」
泣いて魘され寝言を言うエミリアの頭を優しく撫でる。
ハロルド「大丈夫だよ。お兄ちゃんはもう何処へも行かないよ」
■毎日拍手を頂けて私は幸福者です…感謝致します…!!

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B582】
ファミレス――――
お子様ランチ、パフェ、アイス、ケーキ…エミリアが食べたいと言ったメニュー全てがテーブルに並び、エミリアは目をキラキラ輝かせ上機嫌。
エミリア「わぁ〜!凄い凄ぉ〜い!お誕生日でもこんなにごちそう食べた事無いよぉ〜!どれから食べようかなぁ〜?オムレツから食べよう〜っと!もぐもぐ!」
ハロルド「エミリアちゃん美味しい?」
エミリア「うんっっ!すっごぉ〜く美味しいよっ!お兄ちゃんありがとう〜!!」
ハロルド「他に食べたいごはんがあったら言ってね」
エミリア「もうむりむり〜!エミリアのお腹破裂しちゃうよ〜!」
ハロルド「あはは。それは大変だ」

マンション――――
おもちゃ屋でエミリアが欲しいと言ったおもちゃ全てを購入。たくさんのおもちゃやぬいぐるみに囲まれてこれまた上機嫌なエミリアを、ハロルドはどこか切ない笑顔で見ている。
エミリア「コックさんセット〜。あっ。これママがシフォンケーキ作ってくれる時に使うシャカシャカだぁ〜!エミリアもママみたいに上手にケーキ作れるかなぁ??」
エミリアを膝の上に座らせて絵本を読み聞かせる。
ハロルド「あんよが遅いと言われて泣いているかめさんの所に、やさしいペンギンさんがやって来てこう言いました。"大丈夫だよかめさん。ぼくは鳥さんなのにお空を飛べないんだねって言われてもへっちゃらだよ。だってそれがぼくなんだから!"やさしいペンギンさんは泣き虫なかめさんとお友達になりましたとさ。おしまい」
エミリア「ペンギンさん優しいね〜〜」
ハロルド「そうだね。エミリアちゃんも、えーんえーんしてるお友達がいたら、ペンギンさんみたいに優しくしてあげてね」
エミリア「うんっ!エミリアできるよっ!」
ハロルド「さっすが〜!」
エミリア「えっへん!!」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B581】
ハロルド「今日は」
エミリア「?」
ハロルドはエミリアの背丈に合わせて屈むと、きゅっ…と優しく抱き締めた。
ハロルド「お兄ちゃんのお家にお泊まりしよっか」
エミリア「本当にっ?!」
ハロルド「うん。エミリアちゃんの欲しいおもちゃ全部買ってあげるよ。食べたいご飯も何でも食べて良いよ」
エミリア「やったぁ〜!エミリアお誕生日じゃないのに、い〜の??」
ハロルド「うん良いんだよ」
エミリア「お兄ちゃんありがとう〜!!」
今まで何十回も繰り返していた過去では、エミリア達を救う事や、いかにMADを殲滅できる強力な攻撃を生み出せるかばかりに固執していた。だが、ここへきて本当に過去は変えられないのかもしれない…エミリアとは9月14日を迎えられないのかもしれない…心の奥底でそんな事を過ってしまったハロルドは、89回繰り返した過去で疎かにしていたエミリアとの時間をただただ1人の人間として楽しむ事に決めた。車に乗り、ファミレスへ向かう。
エミリア「お兄ちゃんのお家にお泊まり初めてだね〜ワクワクするぅ〜!あっ。そうだぁ〜!ご飯何食べようかなぁ??パフェもケーキも食べたいなぁ〜。でもママに怒られちゃうっ」
ハロルド「全部良いよ」
エミリア「本当っ!??」
ハロルド「ママは今此処に居ないから大丈夫だよ」
エミリア「やったぁ〜!お兄ちゃんありがとう〜!お兄ちゃんは何食べるの〜?」
ハロルド「何が良いかな」
エミリア「エミリアが当てるぅ〜!んっとねっ。えっとねっ。おにく〜!」
ハロルド「じゃあそうしようかな」
エミリア「わ〜い!エミリア当たったよ〜♪」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B580】
90回目の過去、2年前の9月12日――――
90回目の過去では、保育園の帰りにハロルドがエミリアをおもちゃ屋へ連れて行く…という過去を試している。
エミリア「わぁ〜!うさぎさん、くまさん、あっ!あっちにねこさんも居る〜!みんな可愛いなぁ〜」
ハロルド「…エミリアちゃんは」
エミリア「?」
80回目の9月13日にエミリアに言われた言葉は此処が過去だと自覚しているハロルドの記憶には残っているが、エミリアには無い。元気の無いハロルドの声に、彼の沈んでいる理由を何も知らないエミリアが、キョトンとした顔をして振り向く。
ハロルド「お兄ちゃんの事…嫌い…だよね…?」
エミリア「どうしてどうして〜!?エミリアはお兄ちゃんのことだぁ〜〜いすきだよっっ!えっとね!んっとね!パパもママもじーじもばーばもだぁ〜いすきっ!けどねっ!いっっちばんすきなのはお兄ちゃんなの〜!パパとママとじーじとばーばに内緒にしてねっ??エミリアとお兄ちゃんだけのひみちゅだよ〜♪」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B579】
73回、75回、80回…まだ懲りずに過去を繰り返していくハロルド。
MAD「ギャアッ!」
ハロルド(まだだ!もっともっと!79回してきた攻撃よりその上の強力で的確な攻撃をしなきゃ!そうすれば今度こそエミリアちゃんを、皆を救えるかもしれないんだ!!)
しかし何度やってもまた皆が死んでしまう。首から斬り離されたエミリアの頭を抱き締めて泣くハロルド。
ハロルド「ごめんねごめんねごめんね!また痛い思いをさせたね!また怖い思いをさせたよね!僕はまた約束を守れなかった!次こそ必ず助けるから!守るから!!」
エミリア「お"兄ちゃん"……どうじでいづもいづも…エミリアを助けでぐれない"の?エミリアばっかり痛い痛い怖い怖い思いをじでるのに"…お"兄ちゃん"だけ助かるのズルいな…。お"兄ちゃん"の嘘つぎ。約束破り。お"兄ちゃん"ばっかり9月14日があっで良いな…。エミリアは無いのに"…エミリアは9月13日で終わ"り"なのに…。お"兄ちゃん"未来へ帰っちゃう"の?エミリア寂しい"よ…お"兄ちゃん"エミリアをおいていがないで?おい"でいったら…お"兄ちゃんなんて大嫌いになっちゃうがら"…」
ハロルド「あ…あぁ…、は…、くは…ぼ、く…は…!!」
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2017年06月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリー