タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B396】
空「だーー!やっぱり無理か!つーか大切な奴が現世へ連れ戻すって事以外明確な帰り方知らないしな!やっぱり鵺が現世の記憶を思い出さないと帰れないのかよ!?…あ!そうだ!思い出した!鵺!自分の右手の平を見てみろ!」
鵺「右手の平らって?」
空と鵺が互いに見せ合う右手の平。エリに過去へ閉じ込められた時、過去に閉じ込められた事や忘れさせられた仲間の記憶を思い出す為に…と書いたメロンパン、の文字。
空「どうだ!メロンパン!現世のお前の大好物だぞ!これで現世の記憶を思い出しただろ?!」
鵺「めろんぱん…?何らそれ?新しい動物け?」
空「好物っつってるだろ!」
空は頭を抱えて叫ぶ。
空「だーーっ!!鵺に逢えても鵺が現世の記憶を思い出さない限り無理なのかよ?!どうすりゃ現世へ帰れるんだー!!さっきみたいなキモい妖怪が襲撃にくる前に俺を現世へ帰らせろーー!!」
鵺「…ハッ!」
その時、鵺は気配を感じた。
■アホみたいに超長編ですが毎日お付き合い頂けて幸せです。ありがとうございます。

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B395】
鵺「今のオラが死んでもオラは現世でまた空に逢えて友達になっているんろ?なら死ぬ時が来てもなぁんも恐くねぇな!だって妖怪のオラもMADのオラも受け入れてくれる空が、前世も現世も来世もいつでも傍に居てくれるんらから、産まれ変わってもなぁんも恐くねぇねっか。な!」
空は沈黙の後、立ち上がる。帽子の唾で目を隠した空の行動の意図に鵺は気付いていないが、それで良い。
空「……。そろそろ帰るか」
鵺「そうらな。まあオラはまだ現世の記憶を思い出せていねぇろもな」
空と鵺は祈るように両手を組む。
空「現世へ帰る帰る帰る」
しーん…しかし当然の如く、こんな事をしただけでは現世へ帰れる筈も無く…

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B394】
空「そ。前世と現世の俺は別人だからな。そりゃ性格も変わるって」
鵺「そうらなぁ。だろも凄げぇと思わねぇけ?」
空「何がだよ」
鵺「前世でも現世でもオラと空は出逢えるんらよ。これって凄ぇ嬉しい事らねっか!」
空「全ッッ然。どんだけ腐れ縁だよって飽き飽きしてるっつーの。寧ろこのままいくと来世も逢いそうだからそれだけは何が何でも勘弁、そろそろお前と離れさせてほしいって常日頃思ってるし」
鵺「どんだけオラを嫌っているんらおめさんは!!」
空「そんな事よりさっさと現世へ帰らないとな。お前も事情を理解したんだからそろそろ帰れても良い頃合い、」
鵺「…らな」
空「ん?」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B393】
鵺を連れて去って行った空。
イサネ「本当に今日の空は変だったわね。まるで別人と入れ替わったみたいだったじゃない?ねぇ、龍君。龍君?」
龍は此処にはもう居ない兄・空を睨み付けていた。

一方、桜ノ宮山――――
2人以外居らず風音だけの静かな山奥。空は自分は鳳条院空ではない事、此処は前世である事、現世へ帰る為に鵺の元へやって来た事を全て話した。そして、空は前世の鵺が妖怪である事を知っているし、現世の鵺はMADという異星人と地球人のハーフである事も話した。鵺は最初驚きこそしたが、常人ならば信じがたいこれらの話をすぐに理解して受け入れてくれた。
鵺「ふぅん。だすけ今日のおめさんは普段と違っておっかしい事ばっかり言うてたんらな」

タイトルなし

終焉のアリア【E.D.B392】
空「よーし。キモい妖怪共は死んだし現世へ戻る出口を探すかー」
鵺の腕を引っ張る空。
鵺「あっ?!」
龍「…どういうつもりですか兄上。あのような雑魚妖怪相手に手足も出せない始末。そして以前から親しんでいるそちらの桜ノ宮鵺さん。兄上なら御察しでしょう?鵺さんが何者なのかを」
空「只のド田舎者だろ」
龍「は?」
空「つーか鵺の事をわざと町民の前で言うクセに言い方が遠回しとか、かなり性悪っすねあんた」
龍「兄上?他人行儀はやめて下さい。それに僕は性悪ではありません。少なくとも兄上よりは」
空「やっと分かった。あんたが花月さんに似てるのは、鵺の従弟の花月さんは小鳥遊姓だけど鳳条院家の血筋だから似てるんだな。俺の予想だけどこの先産まれるあんたの子供の内、男子は鵺の親父で、女子は嫁いだ先が小鳥遊家。ってとこだろ。そうすれば鵺と小鳥遊四姉弟はいとこになる…ってアレ?これは前世だからそーいう家系図は関係無いわけか。じゃああんたは花月さんの前世だから似てるってやつ?分っかんね。まあとにかく。あんたは魑魅を使うし花月さんに顔が似てるってだけで、性格は正反対の性悪って事だけは分かったな」
龍「何を言っているか僕にはさっぱり分からないのですが、今日の兄上は普段の兄上と違って100倍腹が立ちますね…(イライラ)」
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