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逢魔時奇譚【22話(40)】
れいなはパッ!と顔を反らした。
ーーこいつチクりやがった!!ーー
イライラした顔でわなわな手を震わせる聖弥。れいなは元帥の背後に隠れながら聖弥を指差す。
「それにねお祖父様」
「む。どうしたれいな」
「聖弥はわたくしをポンコ、」
「あーーあーー!れーいなーー!明日非番だから遊び行こーぜーーー!!」
れいなの告げ口を遮る為、わざと大声で話し出す聖弥。対してれいなは目をキラキラ輝かせて、元帥の背後からひょこっと顔を出す。
「本当ですの?!」
ーーそうさせてんのはお前だろーがポンコツ雑魚エクソシスト!!ーー
「良かったのぅ。れいな」
「はいっ!お祖父様っ!!」
孫に激甘で頭を撫でる元帥と、喜ぶれいなを聖弥が歯をギリギリ鳴らしながら苛立っている事に2人は気付いていないのだった。

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逢魔時奇譚【22話(39)】
「……。意味分っかんね」
髪をくしゃっと掻いて呟く。本部の奥へ歩いて行った。呟いた言葉は自分に対するモノだった。

10階、応接間ーーーーーー
「神堂。お主、れいなとの交遊がつまらぬからという理由で誘いを断ったじゃろう」
「は?!」
やって来た応接間。鬼の形相の元帥が居て、その2歩後ろにれいなが立っていて。入った瞬間、元帥にこう言われて今に至る。てっきり任務の話とばかり思っていた聖弥は拍子抜け。唖然だ。だから聖弥がれいなへ目線を移すと…、

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逢魔時奇譚【22話(38)】
宿舎へ向かおう…とした美園だがまた振り向いた。
「聖弥」
「うるせーな何だよ」
「メール…れいな様から?」
「そっ」
「今日のお弁当も…れいな様から?」
「……」
不安そうな表情を浮かべる美園を抱き締めた。
「違げーっつったろ。親戚のババァからだって」
「そうだよね…。ごめん!じゃあ私、先行ってるね」
「おう」

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逢魔時奇譚【22話(37)】
その日の晩、祓本部ーーーーーー
あっさり任務完遂してきた横田隊。
「聖弥。今日も部屋泊まって良い?」
「勝手にすれば?」
「じゃあ宿舎行こ」
「先行ってろ」
「…?どうして」
「元帥が呼んでる、ってメール」
スマホを見せる聖弥。そこにはれいなからで"お祖父様がお呼びですわ。至急来なさい"とのメールが。
「また悪さした?」
「またって何だよ、またって」
美園の頭をポコッ、と軽く叩く。
「じゃあ先行ってるね」
「りょー解」

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逢魔時奇譚【22話(36)】
「親戚のババァから貰ったっつー体で」
「あっ…」
「つか、何でいきなり弁当?」
首を傾ける聖弥に、れいなはとある事を思い付く。
「お礼…お礼ですわ!」
「あ?」
「聖弥と初めてお会いした日ですわ!わたくしを悪魔から助けて下さいましたでしょう!その日のお礼でしてよ!」
「それいつの話だよ。4年前か?ま。貸し作っといて正解だったな」
背を向けてさっさと歩き去って行く聖弥に、れいなは口をパクパクしながらも、思い切って声を発した。
「聖弥!」
しかし彼は振り向かず、歩いたまま返事をする。
「ンだよ。もうお嬢の我儘には付き合わねーぞ」
「こっ!今度非番の日、街へ遊びに行きませんこと?!同期として!!」
「やだ」
「え"っ?!」
「だってお前ととかつまんねーだろ」
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