タイトルなし

症候群【tresor10(完結)】
12年後、ルネ城内―――
フランソワ「殿下ー!」
ヴィヴィアン「?」
マリーと城内を歩いていたヴィヴィアンを呼ぶフランソワの声に、2人が振り向く。
フランソワ「覚えておられますか?殿下が6歳の頃、私の誕生日に描いて下さった似顔絵です!」
ヴィヴィアン「!!」
マリー「まあ!とても可愛らしい絵ですわ!ヴィヴィ様がお描きになられた物なのですね!」
フランソワ「そうでございます!私の宝物です!」
マリー「微笑しいですわ♪」

絵を奪おうとしてフランソワを踏み台にして手を伸ばすヴィヴィアン。だがフランソワも負けじと凄まじい体勢になりながらも、絵を渡さないと必死だ。
ヴィヴィアン「何でそんな物を後生大事に持っているんだよ!!さっさと捨てるんだ!!(怒)」
フランソワ「殿下のご命令であろうとこればかりは従う事はできません!!」
ヴィヴィアン「なら力尽くで奪ってやるよ!!(怒)」
フランソワ「うぐぅ?!ぐはっ?!ぐっ…!腹部を殴られようと足を踏まれようと私は負けません!!この絵は絶対に奪わせませんよ!!」
ヴィヴィアン「普段小心のクセにこんな時ばかり意地を張るな!!いいから潔く負けろよ馬鹿!!(怒)」
マリー「ヴィヴィ様とフランソワさんはとても仲が宜しいのですね〜♪」
■この物語はこれにて完結です。見て下さりありがとうございました★最近特に拍手沢山で喜んでます!

タイトルなし

症候群【tresor9】
フランソワ「私の誕生日は今日ではなく来月なのです!」
侍女「まあ。ほらやっぱり私の申した通りだったではありませんか王子。フランソワさんのお誕生日は今日ではなく来月ではありませんか?と私は申しましたよ。ですが王子が"今日だ今日だ"の一点張りですから、私は王子を信用致しましたというのに。王子はその"絶対にご自分が正しい"と譲らない頑固な短所をお直しになりましょう」
びよーん、とヴィヴィアンの頬を両側から引っ張る侍女。
ヴィヴィアン「ふえぇ〜(泣」
フランソワ「あぁ!殿下が痛がっております!そんな意地悪をなさらないで下さい!たとえ日にちをお間違いになられておられたとしても、しがない軍人の私なんぞの誕生日を祝って下さった殿下のお気持ち、私はとても嬉しかったです。私にも殿下程の弟達が居りますが、こんなに素敵な似顔絵の誕生日プレゼントを貰えたのは初めてです。ありがとうございます。もし宜しければまた来年も祝って下さいませんか?」
ヴィヴィアン「いーよ!ただしフランソワがこれからも僕と毎日遊んでくれたらね!」
フランソワ「承知致しました!では今から遊びましょう。本日は何をなさいますか?」
ヴィヴィアン「まずは追いかけっこだよ!」
フランソワ「殿下は速いですからね。私も頑張らなくては!」

タイトルなし

症候群【tresor8】
ヴィヴィアン「いーよ〜!はいっ!Bon anniversaireフランソワ〜!」
自慢気に開いて見せた紙に描かれているのは、ヴィヴィアンが描いたフランソワの似顔絵とルネ軍戦闘機。誕生日おめでとうの文字を添えて。
ヴィヴィアンと侍女は手拍子を交えながら歌い出す。
ヴィヴィアン&侍女「Bon anniversaire フランソワ♪」
フランソワ「え?!あ、あの!?」
ヴィヴィアン&侍女「Bon anniversaire フランソワ♪」
フランソワ「あ、あの!?」
ヴィヴィアン「お誕生日おめでとうフランソワ〜!」
フランソワ「あ、あのですね殿下!私なんぞにお祝いをして頂きましたところ大変申し訳ないのですが、私の誕生日は…、」
侍女「お誕生日おめでとうございますフランソワさん」
フランソワ「お2方、実はですね私の誕生日は…!!」

タイトルなし

症候群【tresor7】
マリソン「王子久し振り〜。お妃様が私達軍人にお披露目して下さって以来ね。大きくなったわね〜。フランソワじゃなくて今日は私と遊びましょ。ほら。いないいないばぁ〜」
ヴィヴィアン「ふんっ」
マリソン「!!(イラッ)」
フランソワ「殿下…(苦笑」
マリソン(このガキィイ!!)
慣れないマリソンには背を向けてしまうヴィヴィアンだった。
それから軍本部敷地内の屋外休憩場の芝生に腰を下ろすヴィヴィアン、フランソワ、侍女。
ヴィヴィアン「あのねあのねフランソワ目ぇ瞑っててねっ」
フランソワ「え?」
後ろに何かを隠しながら言うヴィヴィアンに、フランソワは首を傾げる。
フランソワ「えっと…何故ですか?」
ヴィヴィアン「僕が、いーよ〜って言うまで開けちゃダメだからね!」
フランソワ「し、承知致しました」(何だろう?)

タイトルなし

症候群【tresor6】
補習訓練終了――――
フランソワ「ダイラー大将からの補習評価がEだなんて…(愕然)」
マリソン「最低ランクDの更に下をいくE評価があるなんてね〜!新たな最低ランクを作り出すなんてそうそう居ないわよー!フランソワあんたは大物ねダメな方の!(笑」
ヴィルードン「マリソンさんそんな直球に言っちゃ…」
フランソワ「やっぱり私は戦闘機パイロットに向いていないのでしょうか…」
マリソン「パイロットどころか軍人に向いてないわよ。身体能力云々以前にそのヘタレな性格がね」
フランソワ「や、やっぱりですか…」
最低ランクD評価から更に最低なE評価を創設してしまったフランソワは顔面蒼白。マリソンは豪快に笑いながら背をバシバシ叩く。

ヴィヴィアン「フランソワ〜!お疲れ様〜!」
フランソワ「!」
落ち込んでいたフランソワは、ヴィヴィアンの声がして目線を下げる。其処にはフランソワのパイロットスーツを引っ張るヴィヴィアンが居た。
ヴィヴィアン「戦闘機で戦ってるフランソワすっご〜くかっこ良かったよ〜!僕も早く大きくなってフランソワみたいに戦闘機に乗りたいなぁ〜。次も頑張ってね!」
フランソワ「ありがとうございます!殿下が応援してくださるので頑張ります!(泣」
ヴィヴィアン「またかっこいい戦いを見せてね!」
フランソワ「承知致しました!(泣」
マリソン「ダイラー大将から叱咤叱責を受けて最低評価を更新しても、ヴィヴィアン王子からの評価が高ければフランソワは頑張れそうね」
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