タイトルなし

逢魔時奇譚【26話(13)】
「うるせぇ。黙れ。言い訳なんざ見苦しいんだよ。あいつポンコツだから、まんまとてめぇの話術に騙されたんだろうな。エクソシストの訓練だと思ってついてきたあいつに手ェ出して、てめぇには罪悪感っつーもんがねぇのかよ。てめぇのそのド変態振り、インキュバスに取り憑かれてるんじゃねーのか?」
「……」
ーー…ふむ。なるほど。何故かは分からないけれど神堂は私が、れいな様と付き合っていたと勝手に勘違いをしているようだ。全くそんな事は無いというのにね。けれど面白い。調度…ーー
チラッ…。青野は顎に手を添えて、聖弥に気付かれないよう、エレベーターの柱の陰を横目でチラッ…と見た。
ーー…だし。ねーー
青野はニコッと笑みを浮かべた。
「そうだねぇ。罪悪感か」
「ああ。そーだよ」
「無いかな」
「あ?てめぇどんだけクズだよ」
「だって私もれいな様もお互い愛し合っていたからね。罪悪感なんて有る筈が無いじゃないか。それにしても、あの生真面目なれいな様が私にだけあんな表情をお見せになるなんてね」
「…!」
目を見開いて…だが、口を開かずただただ青野を見開いた目で見てくる聖弥。
「おっと。れいな様と同期の神堂には話さない方が良かったかな?悪かったね。こんな事を目くじら立てながら私に話すなんて、神堂、君はれいな様を好きなのだろう?」
「……」
「違ったかな?」

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逢魔時奇譚【26話(12)】
振り向けば、隊長青野がにこやかな笑顔で立っていた。だから聖弥は眉間に皺を寄せた悪魔並の表情でギロッと睨む。
ーーこの右目が元帥がお話した"サタンの瞳"か…。元より目つきが鋭くて悪い神堂だ。サタンの瞳で睨み付けられたら尚更怖いな…ーー
さすがにサタンの魔法陣の瞳がある聖弥の右目で睨まれては、いつ攻撃が発動されるか?と、青野も頬に冷や汗を伝わらせ苦笑いだ。
「青野てめぇ。訓練っつって、れいなに手ェ出しただろ」
「!?神堂?君は何かとてつもない勘違いをしていないかな?」

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逢魔時奇譚【26話(11)】
すると、勝手な思い込みで聖弥の脳裏に青野隊長とれいなが付き合っている様子が浮かび上がる。
『れいな様が大人になれますよう、この青野が訓練させて頂きます』
『そ、そんなっ…!青野隊長、こちらの訓練はまだ恥ずかしいですわ…!』
※思い込みによる被害妄想です※
『大丈夫ですよ。ご心配にあらず。エクソシスト訓練の前に、れいな様は1人の女性なのですからこちらの訓練も至極大事なのです』
『青野隊長っ…!』
※思い込みによる被害妄想です※

ドガァアンッ!!聖弥は壁を思い切り殴る。
「だーーーー!!絶てぇアイツだ!!あのド変態ジジィ!!ざけんなよ青野!!」
「私に何か用かな、神堂」
背後から男性の爽やかな声が聞こえた。
「!」

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逢魔時奇譚【26話(10)】
うるっ…溜めた涙を必死に堪えて見上げるれいな。
「…ハッ!」
そんなれいなにハッ!とした聖弥はガタッと立ち上がると、れいなの頭を軽くぽこっ、と叩く。
「取り敢えず後で任務の説明で招集かけるから。じゃーな」
「……」
カツン、コツン…去って行く聖弥の背を、寂しそうに見送るれいなだった。

本部、廊下ーーーーーー
カツン、コツン…。桜庭から手渡された任務の書類に目を向けながら廊下を歩く…が、実際、書類の内容は一切頭に入ってきていない聖弥。
「イギリス留学の時か?いや、けどあの堅物が落ちるなんざ、あの時みてぇに訓練してやるっつって言葉巧みに騙した野郎だろ。となると多分…つーか確実に青野じゃねーか」
ぐしゃっ!怒りで大事な書類を握り締めるが、完全に勝手な思い込みだ。

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髪超短く&真っ黒にしたwボッサでサーセンw
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