読書の夏2(The TEAM)

「The TEAM」井上夢人

岡嶋二人が好きな私。
解散してからの井上さんの作風は、好きなものと受け付けないものがあったのですが、これはあらすじを読んで「眠れぬ夜」シリーズの系譜だ!と思い即決。
オムニバスでの話の進め方は「解決まではあと6人 5W1H殺人事件」に似てるかな。

設定自体、かなり風刺が効いていているけど、話はどれもちょっと毒のある爽快さ。
最後、チームの秘密に迫られた時はちょっとハラハラしたけど、最後の終わり方も粋でしたね。
試合に負けて、勝負に勝ったみたいな。
これは続編が読みたいな〜。

ところで集英社文庫の「ナツイチ」キャンペーンでもらえる栞?
爽やかなブルーにしましたが、栞としてはちょっと微妙…。
本を痛めそうなんだけど(>_<)
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読書の夏1(しずかな日々)

「しずかな日々」椰月美智子

どうしても本が読みたくなり、タイトルと裏表紙のあらすじで即決。
内容は「母と離れて祖父と暮らし始めた小学5年生の少年が、初めてできた友達と過ごす夏休み」。
爽やかで楽しくて、少し切なくて、少年の成長にしみじみしました。
設定的に波乱万丈にもできないことはないんだろうけど、描かれるのは静かで穏やかな日々。
だけど何だろうな、主人公の人生において、ずっと大切に残るだろう、優しくて愛おしい日々。
大人に大切に愛された記憶、友達と過ごした楽しい記憶、大事な人との別れ。
多分たくさんの人々にこういう思い出があり、人生を支えているんだろうな。

夏休みにぴったりの本だと思います。
読んで良かった。
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