一瞬、何事かと思いました。

見間違いかとも思いました。

見間違いではありませんでしたし、お店はメチャクチャになりましたが、私は元気です。

良かった! 早く帰れて良かった!

最近、残業が少なくなって本当に有り難いです。

それもこれも、新人さんのお陰やね。

そんな話はともかくとして、リンファ嬢と岩塩掘りに行く約束を取り付けられました!

本当なら、体を動かす系統のmissionはナシラの方が向いてるんですけどね。

でもほら、ナシラは角のせいでヘルメット被れないので。

……冗談だと思うでしょう?

アホみたいな理由ですが、本当にヘルメットがアルーシャを選んだ決め手なんですよ。

まあそれ以外にも、アルーシャはリンファ嬢に懐いているので、どうにかして役に立ちたいって想いがありますからね。

心配させるのを嫌って、ナシラも自分の冒険話とかあまりアルーシャに聞かせませんし。

それでもナシラがリンファ嬢のmissionを手伝った事は聞いているので、フラストレーションは溜まる一方だったという訳です。

つまり、ちょっとした嫉妬ですね。

そしてカブトガニ。

まさかステファニー嬢がカブトガニを飼っているとは、夢にも思いませんでした。

部屋というか、研究室が汚いというのは何処かのログで拝見しと事はあるのですが。

それにしてもカブトガニかー。

お腹がフェイスハガー(エイリアン)そのものなんですよねー。

いつになるかは分かりませんが、もしステファニー嬢の研究室にアルーシャがお邪魔しに行くと時は覚悟をしておかないといけませんね。

脚がワシャワシャしてるところを見たら、たぶんアルーシャは絶句する。

SANチェックも必要かもしれない。

スヴェート氏と行った温泉でも、美容スライムに悲鳴を上げてましたからね。

いや、あれは思ってた以上に擽ったかったからですが。

そして、エルヴィス氏にだけ名乗り忘れるというミスを。

ナシラは率先して自己紹介をする設定なのですが、アルーシャは必要でなければしない事もあるので、なんとも心苦しいところです。

立ち話だったから、というのも理由ですが。

キョーコ嬢やエルヴィス氏の片言に引っ張られて、同じように片言になるリンファ嬢がとても微笑ましかったです。

船長やテイリー嬢とはほんの少し、というか一言しか話せていなかった事も心残りではあります。

船長なら改めて言わなくとも分かってるだろうし、歳上に小言を言うのも可笑しいとは思いながらも、それでも言うのがアルーシャで。

「また無事に帰ってきて下さい」なんて言葉は恥ずかしいので、その代わりに小言を言ってしまう思春期娘。

職業がよく分からない人やそもそも危ない事には首を突っ込まなさそう(に見える)人には、あまり言わないんですけどね。

ちょっとご都合展開でしたが、オーロラの精霊石もナシラからアルーシャに渡りましたし、妖精や精霊を連れて行っても良いようなので、ここは何とか貢献したいところ。

遅刻はしない予定ですけれど、本当に遅刻せずに済むかは未定です。

誰かが病気になったりしなければ……!