ルルシア嬢とお話。
恋の話をしたり、寿命の話をしたり、神や魔術の根幹の話をしたりと、実に有意義な一時となりました。
と言いますか、いつも思うのですがルルシア嬢――と言うか背後様の知識量よ。
小娘はお利口さんですが、その背後である私が脳味噌空っぽなので着いていくのでやっと。
でも聞いているだけで楽しかったりします。
錬金術の話とか、もうずっと聞いてられる。
あ、聞いてるくらいしかできないだろ、っていうツッコミは無しの方向で。
脳味噌スポンジボブだからね、仕方ないね。
そして乳香を貰ったのにお返しできていないという。
月賀龍涎香のお返しだから、と言われてしまいそうな気もしますが、いつか改めてお返しを致したいところ。
よし、頂いた乳香で香水でも作るか。
乳香の香りって森っぽいというか何と言うか、嗅いだ事あるー、という匂いなのにじゃあこれだ!って断定できる匂いじゃないというか。
何とも形容の難しい香りをしています。
良い香りなのは確かなんですけどね。
何でも本場じゃ乳香をそのまま噛む人も居るんだとか。
精油で同じことしたら体に悪い事この上ないでしょうけど、そのものなら大丈夫なのかな?
試したいとは思いませんけどね。
ちなみに乳香はボタニカルな香りと混ぜると、より香りが引き立ちます。
とはいっても、滅多に買うようなものではないんですけどね。
他のアロマオイルに数滴混ぜるだけでもだいぶ違うので、気になる方は是非!
って、乳香販売の回し者みたいになってしまいましたね。
それだけルルシア嬢のセンスが良かったという事です。
小娘の家には林檎の樹や薔薇が咲いていますから、オリジナルの香水や化粧水に混ぜても良いかもです。
某メーカーの林檎型の香水みたいに。
よし、ルルシア嬢の誕生日には香水を贈――ってだいぶ先ですね。
いや、贈るだけならいつでも良いはず!
身長は同じくらいですが、やはりルルシア嬢は小娘より大人な気がしますから香水も似合うでしょうし。
え、小娘が子供っぽいのは背後が原因?
知らんな。
そういえば、ルルシア嬢には以前にも石鹸を頂きましたね。
こうして考えると、着々とルルシア嬢プレゼンツな小娘プロデュースが進んでいるんですな。
バニラ&アンバーな石鹸の香りに乳香と林檎&薔薇の香りって、香水にありそうな組み合わせですね。
あ、でも香水は元から混ざってるから調和が取れてますが、石鹸や化粧水の匂いが後から混ざるのはあまり好まれないかな?
まずはティート君の好みの香りのリサーチからですね。
リサーチしてどうするのかって?
そりゃもちろん、ちっぱいロリが精一杯の女っぽさを出して誘惑するんですよ。
言わせんなよ、恥ずかしい。
ただし小娘に誘惑とか出来るかが問題。
万に一つ出来たとして、小娘の心臓が持つかも問題。
問題だらけじゃねーか!
小娘だからね、仕方ないね。
もうこればっか。
小娘が羞恥心を乗り越えられるか、それは予定は未定です。
二律背反娘の明日はどっちだ!