昨日から爆睡して夜中に雷の音がすごくて、ご飯と入浴に起きた。それからまた寝て起きたのは15時。怠くて堪らない二日間だった。

 大河ドラマ『いだてん』再放送の録画を観た。バッサリとピエール瀧のシーンはカットされていた。昔はテロップで「この映像は○月?日に収録したものです」とおことわりを流してそのまま放送したものだが、今回の事件でNHKはカットして存在自体を消してしまった。これから代役を立て、第一話から撮り直すという。それでいいのかな…うーん。

 テレビがつまらない日があると、「198X年X年X日のTBSチャンネル」というように、その日の番組表そのまま放送されたら良いのにと子ども時代から思っていた。70年代〜80年代のテレビこそ、いちばん面白く一日中観ても楽しめたはず。バラエティーも遊び心があり、時には毒がありチクッとしたがそれが大いに刺激になったものだ。今の精神であの時代の一日の番組を観ることが出来たら、どんなにワクワクするだろう。司会者は自由に好きなことを平気で言うし、平気で裸の人も出てくる。ドラマも音楽も「ホンモノ」のスターがいた。NHKは上品な日本語が溢れ、教養を何よりも優先していたし。
 何でも言えることなのだが、今は人を傷つけることをいちばんに恐れるあまり、制作側は遊び心をおざなりにしてしまっている。ちょっとぐらい毒があるくらいの方が人間は道徳心を抱くようになると思う。だから弱々しい社会だし、清廉潔白であるべきだという流れに陥るのだ。これは別にアウトローが良いという意味ではない。私は世の中が真面目すぎてユーモアが不足して洒落が通じなくて、ありとあらゆる場面で面白みが失われていることを誰も疑問に思わないでいるのが不思議でならないのだ。たまにはナンセンスだったり、ピリリと辛口でもいいと思うのである。時代は多様性が大事と謳いながら、流れから乱れると見つけるのはまだまだ鋭い目で早い。これは矛盾しているのではないだろうか?
 昔のタモリさんはヘンテコな密室芸をしていて、わかる人だけわかってくればいい的な芸をしていて誰にも真似できなかったがトランペットの演奏やら、雑学にしても何でも一流だった。映画スターはプライベートではだらしなくてスキャンダルに溢れていたとしても、誰も彼もいつまでもそのことに引きづらず、お芝居の評価は大して下がらなかった。

 今回のピエール瀧の事件はわりと神経質な扱いだ。どうもクレーマーが騒ぐ前に手を打つ算段のようだが、なんだかやり過ぎ、気にし過ぎ。ピエール瀧は駄目でも、過去の逮捕者はいいのかなど意見が飛び交ってる。いやはや、しばらくエンタメ界は落ち着かなさそうだぞ。






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