昨日は体調が最悪だったが、今日はぽかぽかしててお昼に起きて庭に出てみた。庭は芋煮会のお客様がカラオケで盛り上がっていた。シェフ(三番目の兄)の豪華なオードブルの余りを賄いでみんなで食べた。空にはトンボがいっぱい、池の周りはコスモスが見頃。暑くも寒くもなく快適だった。

 庭から家に入ると樹木希林さんの訃報が飛び込んできた。一時は危篤状態だったと先日、娘婿の本木雅弘さんが言っていたがやはりご容態は良くなかったのだ。
 樹木希林さんについては仕事のコラムやブログに前書いた気がするが、私は彼女のファンだった。向田邦子先生繋がりというだけではなく、私の世代はドラマやCMで彼女をたくさん観てきた。朝ドラ『はね駒』でネイティブじゃないかと思うほど完璧だった福島弁。あの時からファンになったのかな。向田邦子先生のファンになって出会った『寺内貫太郎一家』は私の中で何かが弾けたように樹木希林さん(当時は悠木千帆)にすっかり夢中になる。それが今から二十年ぐらい前のこと。DVDボックスもちゃっかり買って今夜にもまた観ようと思っていた。
 樹木希林さんに対する思いはTwitterにたくさん書いたけど、樹木希林さんという方は他の誰でもない、彼女の生き様が格好良かった。
 ここで雑誌の切り抜きから彼女の素敵な言葉を紹介したい。
「生きるのも日常、死んでいくのも日常。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのも役目だと思っている」
 まさにロックンロール。死生観は私もそんなふうに考えている。生きること、死ぬことはどんな人にでも当たり前にやって来てそのサイクルが来たなと思ったら何の後悔もない。年を重ねる度にますますその思いが強くなった。
 樹木希林さんみたいな人は本当にレアだと思うし、こんな方は二度と出会えないだろう。向田邦子・久世光彦作品の樹木希林さんも、是枝裕和監督の映画の中の樹木希林さんも、もう新しい樹木希林さんに出会えないのは淋しい。でも全身ガンに侵されながら果敢に闘い抜いて昨日まで生きてらした。本当につらかったことだろう。ようやく楽になられたんだと思うとまた淋しさが違ってくるかな。
安らかに。素敵なお芝居と生き様をありがとうございました。
ご冥福をお祈りします








たくさんの拍手ありがとうございました!
感謝しています。