HERE TODAY DIARY Season2

　今日はいつもより早く起きて、仮設住宅の解散式(お別れ会)にお邪魔してきた。引っ越しの都合で今日しかいない方のためにお別れ会を少し早めたのだ。
　五年半ともに助け合い過ごしてきた仮設住宅は途中で亡くなる方も数人おられ、悲しい出来事も数しれず。浜通りへの帰還を諦めて移住するご家族も多かった。集会所には行事の様子やお漬物をこしらえるおばあちゃんたちの写真などが多数飾られていたが、みんな笑顔でほっこりする。
　来月で東日本大震災から六年、七年目に突入する。避難先を転々とした浜通りの避難者の苦労は現在進行形だ。町村が再開されるところはまだいいが、帰還困難地区の人たちはまだまだ避難生活が続く。住むところがまだ決まらない方も大勢いらっしゃるので、政府は何とか力になってもらえないものか。
　「痛みに耐えるのも時間が長くなるに連れ骨が折れる。悲しみはいつか癒えても、痛みだけ残らないように」と私は皆さんに挨拶した。
皆さん、いつも正直に話してくれてありがとうございました。どうかお元気で！また逢う日まで！！


※私はこれまで、取材先の仮設住宅の写真は一切掲載しないでおりました。それは福島県民を、原発事故避難者をまもるためでした。
依然として陰湿な差別や嫌がらせがあります。避難者がこれ以上悲しい思いをさせないため、場所や詳細は書かないでおきます。
少しでも温かい目で我々福島県民に心を寄せてくださる方が増えてくださることを切に願います。








拍手ありがとうございました！