つくしごはん




2014/12/11 23:48
一緒がいいね/ウル織


「おい、」



呼び止められて、振り返るとウルキオラは掌に何かを持っていた。それはよく見るとヘアピンのようで、自分が今もつけているものと少し似ていた。

雪の結晶みたいな形をしていて、大きさは私のヘアピンに比べると小さく、色は濃い青、群青色だった。新しいのをくれるのかな?でも、これは外せないんだよなぁ。



「私のヘアピンと親子みたいだね」
「そうだ。一緒につけてみろ」
「そっか」



つけてみると本当に、私のヘアピンよりも一回り小さくて子供みたい。かわいい。これは、2つあって完成するパズルのようで。





「一人では駄目なんだ。それと、同じ」
「え?」
「俺も、俺たちも」





握られた手はいつもの体温。温かいのか、冷たいのか、よくわからないウルキオラのそれ。

珍しく積極的なウルキオラにちょっとだけ驚いたけど、冬は寒いから、どことなく寂しく感じちゃうから、そんな気持ちになっちゃったのかな。

大丈夫だよ。ほら、あったかいね。



ヘアピンも親子揃って、きっと喜んでる。めでたしめでたし。




















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一緒がいいね

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ヘアピンはちゃんと買ってきたやつだよ。ウルキオラってお店から勝手に持ってきそう…()


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