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適菜 問題は二十年前に安倍がかぶれた思想自体が間違っていたことですね。いわゆる保守論壇にも、この手の人が多い。近代イデオロギーを世界各国に押し付けようというトロツキストの発想を、ネオコンという衣をかぶせれば絶賛してしまう。普遍的価値による新世界秩序という発想自体が左翼そのものなのに。
そういえば、私が自著で「新世界秩序」とは「通天閣周辺の秩序のこと」と説明したら「違うじゃないか」と真顔で反論してきた奴がいた。まあ、たしかに違うんですけど……。左翼は凋落したかもしれないけど、左翼的な発想はむしろ今の日本で拡大しています。
   安倍とそのお友達もそうです。安倍は憲法を改正して一院制や道州制の導入を目指すという。これまでも述べてきたように、配偶者控除の廃止の検討により家族制度の破壊を目指したり、国境や国籍にこだわるなと言い出したり、移民を入れようとしたり。表層的には反左翼に見えますが、あれは保守を偽装している分、余計にタチが悪い。
信子 そういえばラムズフェルトやアーミテージへの叙勲の件について、国会前でデモをやっている「SEALDs」をはじめ左翼は何も抗議しません。また、いわゆる戦後七十年談話(安倍談話)についても同様です。彼らはなぜ黙っているのか。
剛志 佐伯啓思が『新潮45』(2015年10月号)で安倍談話のことをこう論評しています。
「サヨクも保守も、この談話の本当の恐ろしさに気付いていないのです。ここで、実は、サヨクも保守もなくなってしまったのです。両翼ともに安倍談話に吸収されてしまった。さらにいえば、恐るべきことに、保守派を自任する安倍首相によって、いわゆる保守派は事実上、サヨクに飲み込まれたのです」
   安倍談話に対して左右両翼とも異議を唱えることが出来なくなった。思想的対立軸を失ったという意味で、安倍談話は恐ろしいものだという指摘です。
適菜 安倍談話を要約すると、こういうことですね。

日本はアジアで最初に立憲主義を打ち立て、近代化に成功した。ところが世界恐慌の頃から国際社会と歯車がずれ、戦争への道を歩んで失敗。しかし戦後新たに再出発して今日の日本がある。
剛志 保守と言われる人たちの歴史観が、実は基本的なところで左翼と同じだったという話です。双方が対立をやめた瞬間に、歴史観を議論することが出来なくなってしまう。このことが由々しきことだと気づく人はほとんどいません。
適菜 2015年は戦後七十年ということで、私のところにも「ポリタス」という言論サイトから、七十年目の談話を出せという依頼があったんです。それで、「適菜収内閣総理大臣談話」(いわゆる適菜談話)という短い文章を載せました。やはり「過去のあやまち」を二度と繰り返すことのないよう、歴史を直視し、真摯に反省し、若い世代に語り伝えていくことが大切だと書いた。わが国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、国民を存亡の危機に陥れた。だから歴史を謙虚に受け止めるべきだと。
   要するに村山談話のパロディなのですが、その過去のあやまちこそが、この二十年間吹き荒れた「構造改革路線」「民主化路線」ということです。



ウム…俺は安倍談話が出た時、化けの皮が剥がれたので、流石の安倍信者達も擁護できないだろうと予想していたのだが、いつものアクロバティック安倍擁護。こりゃ狂信だと云わざるを得ない。いつになったら最低限安倍を疑う気運になるのかと…恐らく一生信者は信者のままなのだろうな。