ジョルジュ・バタイユ

皆さんおばんです



続きです
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剛志 人類はかくも戦争を繰り返し、戦争を好む個体のDNAは、今のわれわれにも脈々と受け継がれている。にもかかわらず、戦争に対してこれほど否定的なイメージが広がったのは、おそらく第一次大戦で大量破壊兵器が初めて登場し、残虐な殺戮が行われるようになってからですね。
 それ以前は、男たちは戦争に行くのにそれほど抵抗感はなかったようです。むしろ大衆が戦争に熱狂することもよくあった。それに、古来より武士道といい騎士道といい、強い武将に対する評価は高く、英雄として持ち上げられもしていますね。
適菜 前近代的な戦争には祭りの要素もありました。フランスの思想家ジョルジュ・バタイユ(1897〜1962)は、蓄積された富を戦争により消費することが、共同体の維持につながったと指摘していますね。こうした仕組みは近代により失われていまきすが。
信子 祝祭としての戦争ですね。
剛志 『21世紀の資本』であまりにも有名になったトマ・ピケティの指摘によれば、十九世紀末から二十世紀初頭にかけての「ベル・エポック」の時代、フランスでは上位一%の金持ちが全国民の60%の資産を所有していたそうです。しかしその格差は、1910年から75年にかけての時期は、二度の大戦や世界恐慌によって大きく縮小する。資産家たちの富が失われたのです。その理由のひとつは、主として戦費調達のために富裕層は累進課税で増税されたからです。
  この格差が縮小して平等に近づいた時期をもう少し詳しくみると、第一次大戦からの戦争は、国家同士の総力戦になっている。一般市民を兵隊として雇う見返りに、福祉を与えなければならない。 強い兵隊には健康であることが必須なので、医療保険制度も拡充する必要がある。こうして、戦争のおかげで福祉国家ができあがっていきました。
信子 教育も総力戦には欠かせませんね。
剛志 はい。「字が読める兵士を育てるための教育」というかたちで、一般国民に教育が普及しました。また、ナショナリズムを高めるため、学校で祖国の歴史や地理を教えていったのです。
こうしてみると、貧しい人たちの発言力が高まり、福祉が充実し、教育が普及したのは、すべて戦争起源━━戦争のお蔭なのです。
ここで問題なのは、近年また格差の拡大がとみに目立ってきたことです。
信子 再び格差拡大に転じたのは1970年代後半くらいですかね。
剛志 80年代以降に新自由主義が台頭し、富裕層や大企業を優遇する税制が実施されたり、規制緩和や自由化が進められたりしたことが直線的には大きな要因ですが、80年代以降、ソ連の衰退により米ソ冷戦の緊張が緩和し、特に90年代以降は冷戦自体が終結したことで、総力戦のために国民を動員しなければならない必然性が薄れてきたこともあるのではないか。
もっと極端な話、第二次大戦後は核兵器の登場によって戦争がしにくくなった。その結果、挙国一致のために格差をなくそうという圧力がなくなったことも大きいのではないか。
信子 すべては総力戦のために、というパラダイムがなくなった。
剛志 その結果、ピケティが嘆くような今の格差再拡大の時代になってしまったということでしょうね。平和のせいで格差が拡大したというわけです。もっとも、だからといって戦争が必要だとは思いませんが……。





ネタ仕入れるの忘れた体で

皆さんおはようございます(*´∀`)目が痒いのが中々治まらんで(>o<")明日歯医者なんだがどないしょc(>_<。)シ*



爆弾低気圧が猛威をふるいましたが、皆さん大丈夫でしたか?ウチの方は幸い、昨日は朝だけで昼以降はそうでもなかったかな。買い出しはやめといたけど、ストック魔が幸いしたぜ。

母がまたあまり食えなくなってきたので、何を買ってこようか考えないとな。腹水抜いてから更に食欲が落ちたようで、好きな物すら少ししか食ってない。食わないと薬を飲めないから悩むね。
つい最近までは俺の食料まで食ってたのに、これだと体力まで落ちるかもな。まあ、それでも頭の方は元気だから救いだ。これで呆けたらお手上げだぜ。
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