自民党総裁選に向け、安倍晋三元首相がみずからの歴史観について活発に発言している。 たとえば月刊誌のインタビューで、こう語っている。
『自民党は、歴代政府の答弁や法解釈を引きずってきたが、新生・自民党では、しがらみを捨てて再スタートを切れる』
『新生・自民党として、河野談話と村山談話に代わる新たな談話を閣議決定すべきだ』
そして、自分が首相に返り咲けば、靖国神社に『いずれかのタイミングで参拝したいと考えている』と述べている。
自民党の一部で根強い主張である。それにしても、首相経験者、さらには首相再登板をねらう政治家として、思慮に欠ける発言といわざるをえない。(中略)
6年前、首相になる前の安倍氏は自虐史観に反発する議員の会の中核として、村山談話や河野談話を批判してきた。
(中略)安倍氏自身が靖国神社参拝を差し控えたこともあり、小泉政権で冷え切った中韓との関係を改善したのは安倍氏の功績だった。私たちは当時の社説で、そんな安倍氏の豹変を歓迎した。
それがにわかに先祖返りしたかのような主張には、驚くばかりだ。再び首相になればそれを実行するというなら、方針転換の理由を説明してもらいたい。
ふたつの談話は、安倍政権を含め、その後のすべての政権も踏襲した。韓国をはじめ近隣国との信頼を築く上で重要な役割を果たしてきた。仮に首相に再登板した安倍氏がこれを引き継がないということになれば、日本外交が苦労をして積み上げてきた国際社会の信頼を失いかねない。

以下略。


流石アカヒ。早速安倍氏へのネガティブキャンペーンきたよ。
後は読んだ人に判断を任せます
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