ある山奥に『変態カマカマ王国』がありました。王国は平和で困る事は何もありません。王国内の田舎に暮らす羊飼いの秋本は今日もせっせと羊の世話をしていました。
羊 :もふもふ、もふもふ(働けよ)
秋本:ちょ、痛い、踏んでる踏んでる!
仲良く羊と戯れていると、お隣に住むなっちゃんが秋本の家に相談来ました。内容は山本君の握手会があるから一緒に街まで行って欲しいとの事でした。羊飼いと言えど自宅警備員の秋本は行くべきか悩みましたが、握手会の会場までならという条件で行く事にしました。
仕事を切り上げ、着替えをして、羊に言いました。
秋本:少し留守にするけど、いい子で待っててね
羊 :もふ、もふもふ(帰ってこなくていいよ)
二人は険しい山を下ります。その姿はまるでリポビ●ンDのCMの様でした。
やっとの思いで街に着くと会場はすぐそこにありました。なっちゃんとは握手会が終わり次第一緒に帰ると約束し別れました。1人になった秋本は街を見て回る事にしました。
街はたいそう賑わっていて人出も多く沢山露店が出ています。秋本はお爺さんが売っている物が目に入りました。
秋本:お爺さん、これは何ですか?
爺 :お゛ぉお目が高い…これはのぅ、他国の筆箱じゃ…。この国から出たがる奴は少ないから、とっても珍しいものじゃぞ…。
秋本:そうなんですか。じゃあこれください。
秋本は筆箱を手に入れました。ルンルン気分で歩いていると、突然悲鳴が聞こえました。気になった秋本は声の方へ行ってみました。すると人だかりができています。
人々をかきわけ、中心部へ行くと女性が、本で読んだ事のある前歯怪人デッパーに捕らわれているではありませんか。この一大事を街の人は何かの劇と間違い楽しそうに眺めています。
秋本:(助けないと!)
たまたま落ちていたぼっこを手に取り秋本は前に出ました。
秋本:やい怪人!その人を離せ!
怪人:ひゃひゃひゃ、ただの人間に何ができるというのだ。
秋本:うおりゃああー(ぶんっ)
秋本はぼっこを振り上げ怪人に攻撃しました。しかし、ぼっこは折れ怪人は無傷です。
怪人:ひゃひゃひゃ愚か者め、これでもくらうがいい。(びにょにょにょ〜ん)
秋本:うわあああ!
解説:説明しよう!この前歯怪人デッパーの攻撃名は『デッパー光線』!この光線をあびると前歯が長くなるぞっ!
デッパー光線を受けた秋本は倒れました。
秋本:(うぅ、死にたく、な、い)
すると、どこからともなく声がします。
??:秋本、秋本…
秋本:だっ、誰?!
??:我に名を与えよ…さすれば生き長らえるだろう…
秋本:な、名前?!え、えーっと…
ヂャッピー!!!!
秋本が名前を叫ぶと先ほど買った筆箱が輝きだし、秋本はその光につつまれました。
怪人:うぎゃばっ
秋本:なっ何?
ピカーン!
なんと秋本は、白歯戦士ウィッグに変身をしたのです。
解説:説明しよう!白歯戦士ウィッグとは世界の平和を守るため誕生した正義の味方なんだ!
秋本は腰から白歯剣(はくばけん)を抜き身構えました。女性は光に包まれた瞬間に逃げ出して無事のようです。
秋本:いくぞ、怪人!
怪人:ひ、ひゃひゃひゃ、お前に何ができると…
秋本:うおおお!
ホワイトブラッシングアターック!
怪人:ぎゃあああ!!!!
秋本は怪人をやっつける事に成功しました。こうして平和は守られたのです。
しかしこの時、白歯戦士ウィッグになり調子にのった秋本は気が付きませんでした。怪人の組織と戦う事になろうとは………。
??:…白歯戦士め…また邪魔をする気か…。
つづく