2018/5/28
Mon
02:11
『イッテQ!』でのいとうあさこへの「オナラ強要」はコンプライアンス的にどうなのか?…の巻
話題:芸能ニュース
昨年、放送10周年を迎え、『第54回ギャラクシー賞』のテレビ部門で特別賞に輝くなど、老若男女から愛される『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。
テレビ離れが叫ばれる昨今、「視聴率20%」を叩きだせる稀有なバラエティ番組として、業界からも一目置かれているが、5月20日に放送された企画「いとうあさこのミステリーツアー」の内容に、視聴者から「ひどすぎる」「不快感しかない」「チャンネル替えた」といった批判の声が飛び交ってしまったのだ。
一体、あの優良番組に何が起こったのか?
いとうは、同企画でオランダに渡り、国内の“気になる話題”を調査。
牧場を訪れ、「ゲップで牛を呼び寄せることができる」という男性と対面し、いとうもこれにチャレンジすることに。
炭酸飲料を飲んで、ゲップを放ったのだが、不発に終わった。
また、「ゾーフレックス」という、軍が対化学兵器用スーツに使用している特殊な繊維でできた“オナラの臭いがしない”という消臭パンツを着用し、本当に臭いが消えるのかも検証。
いとうが男性スタッフ2名とともに、さつまいもを食べたり、運動するなどしてオナラを誘発したのだが、そこで一番に放ったのがいとうだった。
男性2名がいとうの尻の辺りに顔を近づけ、オナラの臭いチェックをするという映像は、インパクト大だったようだ。
こうした、いとうの体を張ったロケには、視聴者から「こんなことなかなかできない!」「すごいものを見た」という驚きと感動の声も出ていたが、その一方で、「どうして、あさこにあんな下品なことをさせるの?」「あさこがかわいそう……」「小学生男子しか喜ばないような企画、ただただ不快だった」といった、ブーイングが巻き起こることに。
さらには、「これってあさこに対するパワハラ、セクハラじゃない?」「あさこは仕事をまっとうしてるかもしれないけど、視聴者は不愉快な気持ちになる」「コンプライアンス的にどうなの?」などと、制作サイドを痛烈に批判する指摘もあった。
ここ最近、「テレビはコンプライアンス重視の時代になった」とよく言われるが、果たしていとうへのゲップ&オナラ強要は、また視聴者が不快になる企画を放送することは、問題ではないのだろうか?
弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞いた。
そもそもコンプライアンスは、日本において「法令遵守」といわれ、もう少し噛み砕くと、企業が、法律違反・社会的秩序やモラルから逸脱した行為を行わないと遵守することを指すが、山岸氏は、今回の『イッテQ』への批判について、「いとうあさこさんの一件に関しては、単純に『見ていると気持ち悪くなる』という視聴者目線のレベルの話であって、テレビ界におけるコンプライアンスなどという高尚な話ではありません」ときっぱり言う。
「確かに、最近は『セクハラ・パワハラは、これらを受けた人がどう思う・どう感じるかによって成立するかどうかが決まる』と言われているので、出演者本人が番組内の演出について、『パワハラだ、セクハラだ』と言うことができます。しかしその意味では、“外野”である視聴者が『テレビ界におけるコンプライアンス』などと騒ぎ立てても、何の意味もありません」
山岸氏は、「いとうあさこに対するパワハラ・セクハラ」を、視聴者があたかも「自分に対するパワハラ・セクハラ」と勘違いしていると指摘する。
「テレビの演出について、たとえ視聴者がどう思い、どう感じたとしても、『視聴者に対するパワハラ・セクハラ』は世の中にありません。したがって、視聴者が『これはパワハラ・セクハラじゃないのか!』などと憤慨したところで、コンプライアンスもへったくれもないわけです」
しかし、いとうへのゲップやオナラシーンが、ただ気持ち悪かったのでなく、「セクハラ・パワハラの構図に見えたことが不愉快だった」と感じる視聴者もいたようだ。
いとうの心情は別として、このシーンが“法律違反・社会的秩序やモラルから逸脱した行為を行わない”という点からズレていると感じる人がいても頷けるが、一部視聴者の抱いたこうした“セクハラ・パワハラという構図”への違和感は「BPO(放送倫理・番組向上機構)の審議」に委ねられることになるという。
コンプライアンスという言葉自体は世間に広く浸透しているものの、その詳細はまだまだ不透明な部分が多いのかもしれない。
山岸氏は、現在のテレビ界全体において、こんな“矛盾した事象”を見ることができるという。
「パワハラ・セクハラ以外にも、『やりすぎでは?』という番組はあるかもしれません。しかし他方で、昔は裸やグロものが平気で映っていたが、最近では見かけなくて残念、などとよく言われます。これらの、一見すると矛盾とも感じるような事象は、結局のところ、『時勢に合わせ視聴率を失わないように』、しかしながら『視聴率を上げるために』という観点から、各キー局の番組編成会議などが、さまざまなリサーチ結果などから調整しているため生まれているのではないでしょうか」
テレビ局にとって、確かに視聴率は命。
そんな中「『やりすぎでは?』という番組が、視聴率を失い淘汰されていくか、それとも世間に好まれて高視聴率を出すかは、その時勢の総体的な意見が決めるもの」と山岸氏は語る。
だからこそ、「そういったリサーチをしているテレビ局に対して、視聴者側が一件一件“コンプライアンス違反かどうか”を騒ぎ立てる必要はない」という意見をとるそうだ。
確かに、“コンプライアンス違反”という言葉が独り歩きしている感は否めないが、実際に番組を見るのは視聴者自身。
テレビ局が“コンプライアンス”について熟考しているのであれば、視聴者側も“コンプライアンス”とは何か? について知ることは大切なのかもしれない。
(サイゾーウーマン発)
テレビ局がすぐ非常識なことをするものだから、視聴者がそれに対してすぐクレームを入れたり、ネットで批判して、そんなことに慣れてしまったから、テレビで起こった些細なことに対し、ガツガツと噛みついてしまうようになってしまったのかも。
視聴者にすぐ突っ込まれてしまうテレビ局がバカなのだ!( ̄ー ̄)
不快な番組を垂れ流すなや。
ブー(^0_0^)
(^-^)/(^-^)/
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