2018/5/20 Sun 02:20
自殺したアイドル・大本萌景さんの母親が告白★高校生活との両立で悩んでいたこと事務所に相談しても、スタッフは高圧的な態度で聞き入れなかった!A…の巻





話題:芸能ニュース







「お前の感想はいらん。学校の判断と親御さんの判断の結果をそれぞれ教えろ」

「何故学校がダメと結論したのか、親御さんがダメと判断したのか、その理由だ」

「その理由によって、今後事務所はお前の出演計画を考えにゃならん。そこまで考えて物を言え」

当時15歳だった萌景に、身近なスタッフからのこういったLINEがどれほど厳しく響いたか。

真面目な萌景は「仕事を頑張らなくちゃ」という思いが強く、結局学校を休んでしまうことが多かったんです。

また、萌景は高校1年のはじめに「1年間の時間割を見せるように」と言われて、事務所に提出しています。

本人は「なんでこんなにプライベートまで管理されなきゃいけないのか、理解できない」と話していました。

時間割を提出したにもかかわらず、「お休みをください」と言っても「愛の葉Girls」のイベント優先で、学校へ行くための許可をもらえなかったことは、何度もありました。



■母親から連絡しても、取り合ってもらえなかった

このままだと通信制高校の卒業も危ういと思い、高校1年の6月、萌景としっかり話をしました。

萌景から「このままだと学校がダメになってしまうので、『愛の葉Girls』を辞めたいです」とSさんに相談したそうです。

ですが、「全日制高校に入りなおすべきだ」と勧められて帰ってきました。

全日制だったら土日がお休みだからイベントにも出られるだろう、という理由だったようなのですが、私からすると、週に2日も通学できていないのに、週5日の全日制との両立は難しいのでは、というのが正直な感想でした。

萌景は、Sさんから「お金の心配はしなくていいけん」、「全日(制高校)に入学したらレギュラー番組を持たないか? 週1日くらいだったら学校を休んでも大丈夫」と言われたと話していました。

ときに、母親の私からマネージャーにLINEで連絡をしても、本人以外では取り合ってもらえませんでした。

「家庭の事情でお休みをどうしても頂きたくご連絡させて頂きました」とLINEすると、

「申し訳ありません。この相談は萌景本人からじゃないと聞けないことになっています」

とシャットアウト。

さらに、離婚した実の父親に会いにいかせたいと思って、元旦のお休みをもらえないか私から連絡すると、

「事情は理解できます。ただ、全国区のタレントを目指していく上で元旦のように世間的に特別な日こそ、活動すべきではないかと思います」

こういうやり取りを続けるうちに、萌景も私も、だんだんと「愛の葉Girls」を何が何でも優先させなければならない、という思考に陥ってしまったように思うんです。



■今学校をやめると、私になにも残らなくなります

結局、2017年内に通信制高校を退学して、2018年に入ってから私立の全日制高校を再受験することになりました。

あるとき、萌景は事務所スタッフとのLINEで、

「今学校(※通信制高校)をやめると、私になにも残らなくなります」

「正直今、学校の事も契約の事もどうしたらいいかわからないです」

こういった混乱した胸の内を明かしていたこともありました。

アイドル活動と高校生活を両立する方法を、萌景なりに模索していたのだと思います。

それでも、スタッフからの返信は、

「そもそもお前はそういう特別な存在になりたかったんだろ?だから愛の葉に応募したんだろ?全国的なアイドルになりたいんだろ?最初の気持ちを忘れるな」

親身に相談に乗るどころか、萌景をますます追い詰めていくような内容でした。



■もう1回、高校1年からやり直そうとしていた

萌景は、土日休みの全日制高校に進学することで、「愛の葉Girls」との“二足のわらじ”をまっとうしようと決意していました。

萌景は何でも自分で決める子で、一度目標を決めたら、その目標に向かってまっすぐに進む意思の強さがありました。

「もう1回、高校1年からやり直そう」と私たち親子にしてみれば一大決心をして、なんとか生活を立て直そうとしていました。

「家族には迷惑をかけたくないから」という本人の強い意思で、「愛の葉Girls」のギャランティを前借りして、全日制高校の学費に充てることに決めました。

全日制への進学に反対していた私も、「萌景がそこまで言うなら」と思って、応援することにしました。

奨学金を借りることを提案しましたし、本当に萌景が困ったときはサポートするつもりでした。

ただ、母親として事務所に伝えるべき心配事は伝えようとも思いました。

最近レッスン後も帰りが遅くて困っていること、契約満了の2019年8月まで、あと1年半は「愛の葉Girls」を続けるが、そのあとは辞めたいと本人が話しているということ。

そういった内容を、3月中旬頃に経理担当の社員・ Tさんへ電話で伝えたのです。

Tさんもまた萌景が信頼していた人で、時々萌景の生活態度について、母親である私の代わりに注意してくれたこともありました。



■とにかく事務所の言うことは「絶対」

萌景が亡くなる前日の3月20日に、萌景と二人で事務所へ伺って入学に必要なお金をお借りすることになっていました。

私から、契約満了までの1年半は「愛の葉Girls」の活動を頑張るということを伝え、「全日制高校へ進学したい。お借りしたお金は、働いてお返しします」という萌景の考えをTさんに話したところ、「なぜ今、このタイミングで辞めることも考えるのか」、「今の考えのままなら、お金は貸せません」と告げられました。

娘は今までに見たこともないほど落ち込んでしまった様子で、帰り道、ひとことも発しませんでした。

今から考えると、娘のことを守ろうと思って、契約満了とともに「愛の葉Girls」を辞めようと考えていると事務所に伝えたことが、とてもネガティブに受け取られてしまったのだと思います。

つづく

(週刊文春発)







(^-^)/(^-^)/






コメント(0)




back next

[このブログを購読する]



このページのURL

[Topに戻る]

-エムブロ-