硝子草

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冷たい風が吹く

何だかまたしても憂鬱感が抜けない感じになってしまった気が

今晩和、白波です

今日は足尾へ行ってきました、社会の教科書とかに「足尾銅山鉱毒事件」って載ってるじゃないですか、まさにその場所です

階段のような川があったのですが、流れる水は青く透き通っていてとても綺麗で、なのにそこには魚も水鳥も見当たりません、底が見える程透き通っているのに

それだけでも、鉱毒事件の名残が未だに残っているんだなあと…底が見える程浅い川の水が青く見えるというのもよくよく考えて見れば不思議なことだったのかもしれません

あたりにはこれといって何もありません、山に囲まれた静かな場所、だけど山は土色の禿げ山ばかりです

正直足尾の鉱毒事件について、深く勉強した記憶はありません、地元なので他県よりは深く触れたのかもしれませんが、正直そんな10年以上も前のことなんて覚えてないです…

ワードが出てくるくらいで、多分そこまで印象に残っているひともいないかもしれないですが、それでもあの場所を見るだけで、ここで何があったのかが何となく伝わってきます

鉱毒事件の元凶であっただろう寂れた工場、崩れかけた黒い壁、確かにここには人が住んでいたんだなって

勿論今でも住んでいらっしゃる方はいると思いますが、流石にもうここには住んでないだろうと思える程老朽化した家屋もあって、とてもがらんとしていました

この場所が緑に溢れる日は来るんだろうか、少しずつ植樹活動などをしているみたいですが、途方も無い時間がかかることでしょうね、人間の力って恐ろしいものだなとつくづく思いました

流石に一切植物がない更地というわけではないので、もしかしたら別の季節には違った景色が見られるかもしれないけど、この季節に見ると非常に寂しい感じです

それから、今日は風もかなり強くてめちゃくちゃ寒かったです…ちょっとした台風レベルでしたね…すっ飛ばされそうなくらいだった…

人によっては退屈な場所かもしれませんが、そういう場所が好きな方（写真等を撮られる方）にはオススメです、営業日は限られているものの、軽食が取れる場所もありますので

そんなわけで今日はこれにて