別居して 独り暮らしになると
古い友人と会う機会が増えた

「暇だろ〜 色々話きかせろよ」

Hirから電話が来た

「お盆に 姉貴が帰って来るから 集まろうぜ」



正直 別居やら何やらと 話をするのが面倒くさいくて
パスしようと思っていたのだけど

『姉貴に会える』

この魅力に僕は負けた



結婚して名古屋に行ったきりの姉貴とは
姉貴の結婚直前に会って以来


その後 離婚したらしいって事以外 僕は姉貴の近況を何も知らなかった





都内で
Hirや姉貴を含めて5人で会った


久しぶりに会った姉貴は
昔のまま 綺麗だった

再婚して 仕事も順調
自信に溢れて輝いていた



学生時代からの友人が集まっての飲み会なんて 話題は決まってる

まずは 近況報告

そして僕の事実上の離婚話
Hirの結婚出来ない理由探し

仕事やら 遊びやら…
気づけば 昔の思い出話



店が閉まると
独り暮らしの友人宅に みんなでお邪魔してそのまま雑魚寝した




翌朝

それぞれに解散すると
予定の無い僕と姉貴だけが残った


「何時頃帰るの?」

今日名古屋に帰ると言っていた 姉貴に聞くと

「今日中(笑)
あんたは?仕事は?」

「あのメンバーじゃ朝までだと思って 休みにした」

「じゃぁ どっか行こっか」


特に企画も無い


あれこれ模索して
結局 懐かしい記憶をたどって
学校に行ってみた

正門や校舎は昔のまま
姉貴と初めて会った 園芸地では あの日なぜ僕とHirが『付き合って下さいじゃなくて お姉さんになって』だったのか

なんて 懐かしい話を暫くして笑った





夕方
名古屋に帰る姉貴を


新宿まで送って行くつもりだったけど

姉貴が淋しそうな顔をするので
つい東京駅まで行き

新幹線が発車するまで 見送った