Nov30::おとぎ話。
 刀剣乱舞@(導入)

「あるじー!準備終わったよー!」
『はいはーい。のれん出すねー』

歴史修正主義者に襲われなんとか助かったが、自分の周りは歴史修正されてしまった。
自分だけが覚えている歴史は正しいのか、誤りなのか。
混乱しながら毎日を過ごしていたところに時の政府と名乗る黒スーツの人がきて「あなたには審神者の適正があり、歴史を正して欲しい。」そう言われよく分からないまま審神者になった…。

ってゆードラマチックな事はなく。
今日はどこの温泉に浸かろうか。久方ぶりの休日で温泉雑誌を眺めながらまったりしていたのに、急な来訪者により、転職を余儀なくされて私はここにいる。

『みんな集まったかな?朝会するよ〜。今日の持ち場発表するね』
ここは陸奥の国のとある山奥に設けられた本丸。
ここの主は審神者の瑞(ずい)。
齢20余りでありこの本丸に就任してもうすぐ一年になろうとしている。

『えーと、番頭は博多。補佐は長谷部ね』
「おー!まかしとき!!」「主命とあらば」
刀剣男士や審神者の能力は他と大差ないのだが、他の本丸にはない機能をこの本丸は担っていた。
『それから案内は秋田、乱、藍染、獅子王』
「「はーい」」「「任せろ!」」
それは、癒し処。審神者や刀剣男士を対象とした湯屋としての機能を持っていた。
『整理、補充、雑務は堀川、鯰尾、骨喰』
「「任せて下さい!」」「わかった」
なぜ湯屋としての機能を担うようになったのか、それは瑞の趣味が高じたものなのだが、それは追々。
『釜番は御手杵、山伏、陸奥、一期、厚、後藤。自分たちで時間割って休みながらやってね』
「はいよ」「承知した!」「任せちょき」「はい」「「任せろ!」」
通常の本丸の機能も担いつつ湯屋の運営も刀剣男士によって行われている。湯屋だけでなく軽食も運営しており多忙だが、皆やりがいを持っており、戦場での廃れた心を癒している。
『休み処は光忠、歌仙、小狐、前田、平野、五虎退、小夜、安定。今日も美味しいのよろしくね』
「オーケー」「任せてくれ」「ぬしさまの為ならば」「「拝命致します」」「は、はい」「僕で出来ることなら」「任せて」
それぞれ持ち場を言い渡された刀剣男士達がそれぞれ返答したのを確認する瑞。
『それでは以上!先程名が挙げられなかった者は内番、出陣となるので追って通達します。解散』
審神者の締める声でぞろぞろと持ち場へと皆消えていく。


:0


pre :top: nex




-エムブロ-