つれづれ妄想記


7月26日 20:40 :ジョジョ・北斗
現ぱろけんじゃぎ

需要があるって分かった以上、私もう怖くない!←
現ぱろ注意。けんじゃぎ仲良くさせようとしたら、どうしても現ぱろになるんだぜ(´・ω・`)



とあるゆめとげんじつのはなし(けんじゃぎ)


夢を見た。夢の中で俺はうちの流派である北斗神拳の伝承者になっていて、何故か世界は崩壊していた。挙げ句に無骨だが実直で生真面目な一番上の兄は世紀末覇者などと名乗り、世界征服を狙っていて、真ん中の兄は不治の病だった。それより何よりも俺が気になったのは一番下の兄だ。日頃バイクに乗るときに被るヘルメットとは違う、ずいぶんと変わったデザインのヘルメットをしていて、何故かその下の顔は大きく崩れていた。そして何故か旅をしていた俺は、末の兄と出会い、恨み言を吐かれ、最後には殺してしまった。俺が、ジャギを、だ。意味が分からなかった、何度も止めろと叫んだにも関わらず夢の中の俺はジャギを苦しめて苦しめて、無表情にただ敵として殺したのだ。何も出来ない自分が歯痒くて、俺はただひたすら夢の自分を殺したくて仕方がなかった。

「ジャギ」
「おう、起きたか。とっとと顔洗って飯食え遅刻す……てめぇ、何ひっついてやがる!?鬱陶しい離れろ!」
「断る」
「断るな!馬鹿、暑苦しいわっ」

弁当の用意をするジャギを後ろから抱きしめる。ああ、今ジャギは生きている。生きて、動いて、悪態をついている。知らなかった、これが酷く幸せな事だなどとは。

「ジャギ、ジャギ……」
「……何だ」
「すまん、呼びたいだけだ」
「死ね!くそ、離れろ!とっとと庭言ってラオウ兄者呼んでこい、この愚弟がぁっ!」

鳩尾に肘が入ったが、離さない。離したくない。まだ、今は。学校に遅刻してもいい、鍛錬中のラオウに朝飯が出来たなら何故もっと早く呼びにこなかったと不満を言われてもいい。あの悪夢が消え去るまでは、ジャギをこの腕に収めていたい。

「……ったく、何なんだ、てめぇはよぉ」
「…………」
「3分だけだ、それ以上経ったら絶対に引き離すからな!」
「……ああ」

何故あんな夢を見たのかなんてどうでもいい。ただこの愛しいぬくもりを決して失うものかと、抱きしめる腕に力をこめた。


(目覚めれば夢、目覚めなければ現実。夢の夢か、それとも)




ケンの口調のあれな感じさは流して頂きたい←


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