つれづれ妄想記


12月5日 18:18 :復活
雲雀嬢と草壁さん

また女の子の日ネタ。故ににょた雲雀さん登場。本当に痛いんだってば。
あ、一応山←ヒバで了←ヒバ。うちの雲雀さんは2人が大好きです。






「……噛み殺したいな」


窓の外を物憂げに見つめて、口にした台詞がそれだ。委員長殿が弱い人間の集まりを嫌うのは今更だし、それこそ知らぬ者の方がこの並中には少ない事実だが、いきなりその発言はどうなんだろう。
しかもそれが真面目に体育の授業を受けてる生徒たちを見ての発言とくれば余計に。群れるのが嫌いなのは知ってますが授業くらいちゃんと出ましょうよとか、あの生徒たちは真面目に授業を受けた結果群れているのであって学校で見かける光景としてはごく自然なものじゃないですかとか言いたいことは色々ある。あるにはあるけれど、自分も彼女に付き合ってこうして応接室でサボっているのだから何とも言い難い。それに彼女の理不尽は今に始まった話じゃないが、今回は一応理由がある。
要は、痛いのだ。お腹が。なぜなら彼女は女の子だから。


「男は狡いよね、この地獄のような苦しみを味わうことがないんだから……」

「…………」


沈黙、沈黙、ひたすら沈黙。下手に反応しては八つ当たりのトンファーが飛んでくる。体調の悪い彼女は何故か凶暴性と攻撃力が増すのだ。耐えろ、草壁。お前なら耐えられるはずだ。


「子どもなんて産みたくもないのにお腹は痛いし腰も痛いしつられて頭まで痛いしなんだかダルいしやる気もおきない。その上、目の前では草食動物たちが無駄に元気に群れてるしねみんな死ねばいいのに」


彼女曰わく群れた草食動物たちを窓から見下しながら、ひんやりと笑う。委員長、目がマジで怖いです。
だが草壁は賢明にも無言で温かいお茶と、新しい湯たんぽを渡すだけに留めた。今の彼女は確かに凶暴性が増しているが、それ以上に無気力なので刺激しなければ安全なのだ。


「ああでも、」

「……?」

「山本武と笹川了平の子どもなら孕んでもいいかな」


沈黙は金なり。素晴らしい格言だ、後で風紀委員全員に広めねば。そんなことを考えながら、草壁はほんの少しだけ機嫌のよくなった彼女を見なかったことにした。






本当にうちの雲雀さんは、本人がいないとこでデレる。本人の前ではツンばっかのくせに!
とりあえずまだ時間があったので、雲雀さんにも苦しんでもらった←


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