2017.02.21 Tue. 01:40



バレンタインの話をいまさら。

こんばんは。
今年の職場バレンタインは、スタバのインスタントコーヒースティック&輸入食品店で買ったポップな色のチョコレートを配りました。
ラッピングしよっかなと思ったけど結局できず、裸のまま渡したけど、もらう人たちも気軽に受け取れてよかったのかも。


バレンタインといえば、手作りのお菓子が苦手です。
絶対ムリ、というほどではないけど、見た感じクオリティが低いなぁ、というものは怖くて食べられない。
まず火が通ってないものが苦手で、もしかして手でコロコロした?感のあるトリュフは特にダメ。生チョコもこわい。
焼いてあればまぁまぁ大丈夫だけど、むかし同級生の男の子から誕生日プレゼントに こわいクッキー をもらったことがある。
手作りだったんだけど、ココア味でもないのに割と茶色。そしてふつうのコピー用紙?に包んであった。
黒こげではなかったので一口食べたけど、気持ちが付いてこれず残りはごめん…と思いながら捨てた思い出があります。
(この話を妹にしたら「目の前で?」と驚かれたんだけど、そんなわけなかろう…)


そんな感じで自分が苦手だから、人に手作りお菓子を渡すのも抵抗がある。
なのでここ数年は、バレンタインチョコはデパートや輸入食品店なんかで調達していました。
バレンタインに関わらず恋人の誕生日ケーキとか、クリスマスのデザートなんかも素敵なケーキ屋さんで買ったりとかね。
昔は好きな人が好きな某クマを模したケーキなど手作りして渡したりしていたけれど。←その人のお母さんに超好評だった 笑


確かに作ってる間は楽しいんだよ〜。
でもさ、手作り苦手な人かもしれないし?
上手に作れなくて失敗するかもしれないし?
ぜったいプロのお菓子の方が美味しいし?


同じ理由で、 手作りのプレゼント とかもしなくなった。
(友人に写真アルバムを、くらいはありますが)
昔はマフラーを編んだりとか可愛いことをしていたのだけど。
でも手作りアイテムとか嫌いな人かもしれないし?
時間足りなくて完成しないかもしれないし?
ぜったいプロの(以下略


はい。
そんな感じで手作りの楽しさと合理性を天秤にかけてきた最近なんですけど。
昨年ひさしぶりに集まって一緒に飲んだ先輩が言ってた一言が、結構よかった。



「愛で殴るんだよ!」



その時は女性の先輩2人と飲んでいた。
ひとりが遠距離恋愛も経て結婚した人(愛で殴る発言の人なので、愛さんとしよう)で、もうひとりは最近あたらしい恋人ができました、というクールな先輩(coolなのでコウさんとします)。
愛さんが「今ラブラブ期じゃない?手をつないだりしてる?」などと質問するのだけど、なにしろコウさんはクールなので。そして仕事上の同僚がずっと一緒にいるうちに恋人に…みたいな関係らしく、特にそういうことはしてないとのこと。


そこからザ・恋人らしい行動ってなんだろうね?という話になった。

・手をつなぐ
・待ち合わせして一緒に帰る
・遊園地デート
・水族館デート
・夏祭りに誘う
・映画でポップコーンはんぶんこ
・2人でプリクラを撮る(手でハートをつくる、ぎゅーする、ちゅーする等)
・お互いの文房具を交換
・前略プロフィールの好きな女(男)のタイプの欄に恋人の名前
・砂に名前を書く
・着信音を設定する
・消しゴムに名前を書いて見つからずに使い切る

溢れる中高生感と、最後片思いからの両想いでは?というのはさておき。
その中で、ザ・恋人らしさに欠かさないよね、と出てきたのが、

「手作りのプレゼント」

「バレンタイン(手作り)」

季節はもうすぐ冬の飲み会だったので、愛さんがコウさんにクリスマスに手作りプレゼントとか、手作りお菓子をあげたりしないの?と聞いたのだけど、コウさんも私と同じで近年は手作りものプレゼントはやってないなあ、とのこと。

これに対して愛さんは、旦那さんにあげるために、手編みのマフラーをクリスマスに向けて作っていると。
私はそれを聞いて素直に凄いなあ、愛があるなぁ、と思ってそう伝えた。
そしたら、
「全然そんなんじゃないよ。もはや自己満足の世界。自分で作ってて楽しいからやってる。相手が喜ぶかどうかは、あんまり気にしてない。笑」

実は愛さんは、関西の方で暮らしていた時期があって、その時今の旦那さん(当時は彼氏)と遠距離恋愛をしていたそうで。
でもバレンタインには、ちゃんとチョコを送ってたんだって。
普通恋人に贈るチョコと言ったら、1種類か多くてもせいぜいバリエーション違いで2、3種類じゃないかと思うんだけど、愛さんは5〜6種類くらいチョコを送ったらしい。
しかもラッピングにもこだわって、アヒルのチョコが泳いでる風に見えるように設置したりとか。
徹夜して全ての作業が終わって宅配便で送った時点で、愛さんの中でバレンタインイベントは終わったらしい。

つまり、手作りをあげなくちゃ!とか、相手からの評価という視点じゃなくて、自分が作りたいからつくっていると。
それについての愛さんの言葉が「愛で殴る」。

殴る、という言葉どおり乱暴なんだけど、そしてここまでの文章でうまく伝えられているか分からないのだけど、でも私はその時に何故かすごく納得して、なるほどなぁとしみじみしちゃった。すごくいい言葉だと感心したし、私も愛で殴りたい、と思った。



その飲み会のあとで愛さんが個別にメッセージをくれたよ。
「殴るのには体力がいるから、まずは自分が元気でなきゃと思う」
「あと、周りの人や、何より自分に、愛で殴りかかってください」



今夜は風が強いね。
よい夢を。

つづく





ガリシア船の午前
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