拍手有難うございました!
「ねぇ静河くん、この間僕の言った事覚えてる?」
「…?」
「静河くんには色んな人生経験が必要だから、一緒にあちこち遊びにいこうって話」
「?はい…(僅かに首を傾げ)」
「うん、静河くんの考えてる事は分かるよ。確かにキャバクラにはもう行ったよね。
でも他の場所はまだ行ってないよね?」
「……はい(じわじわと嫌な予感)」
「だから作ってみました!
静河くんのお出かけサポート双六〜!!(レジャーシート大)
静河くんの似顔絵サイコロのおまけ付きだよ☆」
「…………………」
「いやぁもー一升毎に行く場所考えるの本当大変だったんだ!
一人じゃすぐ行きたい所尽きちゃって、編集部の人にも協力してもらって書いてもらったんだよ」
「……(無言でレジャーシートを見つめ立ち尽くしている)」
「という訳で、はいサイコロ。
早速何処か行ってみよう!」
「(掌の中のサイコロを途方に暮れたように見下ろし)…あの、山久、さん…」
「ん?双六のやり方しらない?(ニコニコ)」
「……何だか楽しそうですね…」
「そりゃ楽しいよ!
だって静河くんと外出なんて、滅多に出来ないじゃない!」
「…」
「て、男に言われても気持ち悪いかな…(苦笑)」
「いえ、全然」
「(珍しくきっぱりした口調の静河に驚いたものの、へらっと破顔して)良かった〜!
引かれるんじゃないかって内心結構ビクビクしてたんだ。
これから二人で色んな所に行こうね、静河くん!」
「はい…(こっくり)」
(無自覚デート、開始!)
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こんな感じで拍手はしばらく山静山ぶらり旅仕様になります。
その頃の編集部→