話題:夫婦
齢4才にして汚されたが、自分とは無縁と思いつつも、純真・純粋・純情・純愛に憧れ続けた女と、純真・純粋・純情・純愛を貫き抱き続けた男。
二人は出逢い、結婚した。

意見の食い違いは、よくあった。
私は自分を大事にしていなかったので、その度に主人と喧嘩することになるのだ。
私は穢れた自分を呪い、女であることを呪う。
主人は私は穢れていないと諭そうとする。
しかし私の過去の男性遍歴については、主人は無理解。私が条件反射的に固まる、泣けない、怖くて諦めるというのが理解し難いものだったらしい。
なんせ純真・純粋・純情・純愛の人だからね。
何度も責められた。泣かれた。
そんなことを繰り返すうちに私の心は壊れた。

そうだよ…本当は泣きたかった、苦しかった、怖かった、嫌だった…平気なわけないじゃないか。私は主人に指摘されるまで、気付いていなかったんだよ。
野良犬に噛まれたようなもの。
それで終わらせてきたから。
そもそも、自分は穢れていると思っているので、そういう扱いを受けても仕方ないと思っていたからね。
でも主人は違ったわけだ。
主人にとって私は大事な初恋の人…
私にとっては、もう過ぎたことだし、どうでもいいことだが、主人にとっては違う。
私に関わりのある全ての男性が悪。
今も恨んでるらしいよ、私を翻弄しながらも、大事にしなかったことをね。