私は自分でいうのも何ですが、かなり鈍いです。
ぼーっとしてることが多いので、不思議なことに出会しても『不思議だなぁ…』と眺めていることが多く、後になって『あれ?』『怖っ!』と思うことが多々あります。
そのためか、あまり本気でヤバい不思議なことには出会してません。
まぁ怖がりですからね。
とりあえずヤバ気なとこには近付かない。
それでも昔は、まだヤンチャで…信じてないから近付くなんてこともありました。

あれは高校生の夏…
友人が怪談話があるトンネルに行こうと言い出しました。
乗り気ではなく信じてもなかったので、物は試し程度について行きました。
トンネルの入り口手前のコンクリート壁ギリギリに車を止め、友人2人(社会人)は何やら話に盛り上がってましたが、私は後部座席からぼーっと窓の外を見ていました。

窓の外…助手席側に髪の長い女の人がうずくまってる…どうしたのかな?お腹痛いのかな?ちょっと心配…あれ?でも…どうして、こんなとこに1人?…
そこまで考えて私はハッとしました。
なんで助手席のドアのすぐそばにしゃがんでいる女性の姿が見える?
この車は壁際。窓を開けたら、すぐにコンクリート…
私は急いで友人に車を出すよう言いました。
友人は不思議がりましたが車を出してくれました。

その後、その女性がどうなったのか?
何故、見えないはずの位置にいた女性が見えたのか?
そもそも彼女は何だったのか?
ただの幻覚?
でも、それだと幻覚を見る原因が分からない…

尚、ソレに関する怪談話は、そのトンネルにはありません。
ただ…その件のずっと後…私があまりその友人と遊ばなくなってから、その友人は女性の霊に取り憑かれているとかナンとか…共通の友人達の間で噂になっていました。
実際に見た人もいるとか…
私が見た女性は、その女性だったのでしょうか?
まあ、どうでもいいですけどね。

あっ車はその後、散々事故を起こした後、最後は幼稚園児の群にダイブした後、廃車になったそうですよ。