刃物
大量の眠剤
鈍器
ロープ
etc…


私が死のうとした道具や薬を一気に全部取り上げられてしまいました。

なぜ、こんな行動に出たかと言うと
この世と言うこの世
人と言う人
に嫌気がさしてきたのがきっかけです。

友人に優しくしてみれば
いいように利用され
知人に親切にしてみれば
いとも簡単に見下され
同僚の話を懇切丁寧に聞いてみれば
ストレスのはけ口にされ
職場で一生懸命働けば
上司から仕事を押し付けられ
愚痴を言えばキリが御座いません

こちらが下手に下に出りゃ
自分の所有物かはたまた下僕かなんかと勘違いも甚だしい方々で本当に困ったもので
類は友を呼ぶと言う物で
こうなったら私が変わって
変わる為に頑張るしかないと
色んなあれやこれや行動してみましたが
旅にも出ましたが
様々な人間にも会って痛い目をたくさん見ましたがそれでも人と言う物を信じたくて手を取り合おうとしましたが
ある日私の中でガラガラと
張り詰めた糸がぷっつんと切れた様に御座います


一言で言うと
疲れました。
ほとほと疲れました。

ですので、先程の行動をしようと以前から
色々な準備をしていたのですが
その最期の計画を親にバレてしまい
あっけなく終了しました。


せっかくの行動を邪魔された私は
パニックになり
髪を掻き毟り
発狂し
そこら辺の物を投げ散らかし
涙を流しながら今まで溜まっていた
不満や不安を叫んでる自分がいました。

その私が発狂している様子を両親は
静かに見守って時には
泣き叫ぶ私の背中に手を当ててくれたりと
良い歳超えてこんな事をやってる自分と
こんな私をまだ支えてくれる両親がいる事と
年老いた両親にこんな心配させる自分が
情けないやら嬉しいやら
どんどんどんどん泣いてしまいました。

そしたら母が
辛くても悔しくても
生きていかなきゃいけない
生きないと…

と静かに繰り返し言いました。


散々泣いた後
身体中の水分が抜けたのか
カラッと、やっとで泣き止みました。

そうなんです。

辛くても生きていかなきゃいかないんです

生きていかなきいけないんです。

生きていかなきゃいけないんです。