私は物心つく頃から偏屈物で頑固で我が強いものでしたからあまり人とは合わず、家族以外の人間とはあまり交流もなく学校も殆どの時間を独りで過ごしていました。

耳を澄ましてみると皆、他人の悪口、噂ばかり

そんな人間達を見てナルホド人とはこういうモノなのかと人を信じるという考えを捨てました

皆、私と同じ様に人を信じる事に臆病な癖に独りが怖いからと羊の様に群れ、群れる事すら出来ない不器用な私を皆は指差しあざ笑い私はどんどん独りになっていきました。

しかし元来、私は不器用である以前に面倒くさがり屋でもあるので他人に巻き込まれる事はないとこれ幸いに喜んだのも事実でした。

しかし、そんな私を面白いと変わっているとして1人の人間が近付いてきました。
そして、そうこうしているうちにまた1人と私を面白いとして人間が近付き気付けば私の周りには可笑しな不思議な人間達が集まっていました。

無表情に近かった私の表情が段々と笑う様になり人との交流をやっと一丁前に出来る様になった頃 友人が結婚しました。

寂しいやら虚しいやら

だけど友人の前では祝福の言葉を述べました

この不思議で可笑しな集まりもそれぞれの人生を歩み新たな交友を広げ種を蒔き出会った相手と添い遂げいずれはこの変わりモノのグループも無くなると。

分かってはいました

分かってはいました

人はその場の感情やら環境やらに振り回されコロコロ変わる生き物だと。

以前まで独りぼっちが平気だった私は変わりました。
人を許す様になり人を慈しみ楽しみを共用しましてや交流が楽しいと思う様になり独りぼっちが嫌いになりました。

誰がこの感情を教えてくれたのでしょう

私は哀しくて哀しくて泣いてしまいました

泣いて泣いて泣いて泣いて

結局はこの気持ちも私独りだけが抱いてる気持ちで賢い周りの人間は次のステップアップの為バサバサと感情を切り捨ててる事でしょう。

そうして気付きました

なんだ私はやっぱり孤独なんだと。

結局は変わりきれていない独りな自分がいるんだと。


そうしたらさっきまでの寂しい寂しいと嘆いてた自分が面白くなりケラケラケラケラと笑いました


人間なんざ元から独りなのに仲間意識を持っていた自分が面白くてお腹が痛くなるまで笑いました