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ときのながれのなかで+
「アノリミア」
さなえ(18)は高校を卒業後、小中と通っていた絵画教室でお手伝いアルバイトをしていました。いつき(22)は医学部の学生です。ふたりの間に不思議に宿った命…それがあの子(はなちゃん)。
3人はいつきの下宿先でちいさな家族の時を過ごします。
(「あの日のこと」)
しかし2年後、3人は離れ離れになりました。
さなえ(20)は違う町へ嫁いでいき、そこでふじのを産みます。いつき(24)とあの子(2)のふたり暮らしが始まりました(国家試験を控えるも、彼の才能と努力で合格)。
(「ある、晴れた日」)
それから5年後、さなえ(25)はふじのぶを身籠り、その体でいつき(29)とあの子(7)のもとを訪れます。3人の最後のひとときでした。
(「ちいさなであい」「ひみつ」)
その後、あの子(7)が他界。いつき(29)によってなきがらから「はなちゃん※」がつくられます。さなえはふじのぶを出産。ふじの(5)はお姉ちゃんになりました。
(「こいのぼり」「先生とはなちゃん」等々…)
12年後、さなえ(38)とふじの(17)が他界。家族を失ったふじのぶ(12)をいつき(41)が引き取しました。
(「ふたり」「ある、母の日」)
そして7年後、今。
大学生になったふじのぶ(19)はげん(19)とお付き合いしていて、いつき(48)とほのか(34)は彼らの見守り隊となっています。
(「いちにちのはじまり」「ひがともる」等々…)
※→「はなとほの(*)」の物語。
こっそりと家を抜け出したはなちゃんが、お散歩(という名の迷子)をしているところ、ほのか(15)と出会いお友達になりました。
いつきがふじのぶと出会うまでの12年間で、はなちゃんがどのくらい生きたのかはわかりません。ブログ内で見せる姿や「はなとほの」は、はなちゃんの生きていた時間の記録なのです。
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