ボイドラ文芸部。第6回『悪魔が笑う日』
美「あ、おはようふぅちゃん。朝からランニング?」
風「まぁな。実家にいるからって怠けると体力落ちんだろ。お前は朝から階段下の掃除かよ、熱心だな」
美「父上に叩き起こされてね。庭掃除終わらせたら今度は階段下って言われちゃって。いつもなら父上がやるんだけど、今日は厄日だとかなんとかで」
風「奇遇だな、うちの親父も似たようなこと言ってたぜ」
美「じゃあ本当に何かあったり」
壬「あ、先輩!ふぅちゃん!」
美「…したね。私らも厄日じゃん」
衣「おはよう風、先輩。何が厄日なんだって?」
風「月並、お前もか!この辺り歩いてるなんざ珍しい」
衣「僕だって散歩くらいするさ。壬智と─…瓦木さんに誘われてね」
風「瓦木さんて、親父達と知り合いの史高写真部OB?」
瓦「わかりやすい解説をありがとう、夕凪くんの娘さん」
風「どわっ!いつからそこに!
美「さっきからいたみたいだよ。おはようございます瓦木さん。父上なら今日は家から出ないと言い張って引きこもってます。夕凪さんも同様です」
瓦「え、そうなのかい?残念だな、せっかく久しぶりに写真を撮ろうかとおもったのに」
壬「わざわざ北海道から来たのに、残念でしたねー」
衣「でも風と先輩のお父様はすごいね。まさか瓦木さんがこっちに着いただけで引きこもるなんて。レーダーでも付いてるんじゃない?」
瓦「僕には夕凪くんと不知火くんのレーダーが付いてるけどね」
風「なっ…!」
衣「それは素晴らしいですね!是非その話を詳しく聞かせていただきたい!」
美「駄目だよえっちゃん!そんなレーダーの情報聞き出して発明品に使おうなんて!」
壬「えっちゃんまだ何も言ってないのに先輩にはわかるんですねー、以心伝心?」
美「断じて違うよ」
瓦「んー…にしても、二人が出てこないとなると、無駄足だったかな。やっと休みがとれたから帰って来たのに」
壬「あぁそれなら、」
壬&衣『その娘さん達を撮ればいいですよ★』
風「待てコラ!!」
衣「せっかく帰って来たんですからね。僕も全力で支援します、うちのスタジオ使ってくれて構いませんよ」
瓦「本当かい衣那ちゃん!それはありがたいな。壬智も手伝ってくれるね?」
壬「勿論そのつもりですよ!前より腕に自信もつきましたし♪」
瓦「それは楽しみだな、是非その腕を見せてもらうよ」
美「…あ、私この後本堂の掃除を言いつけられて」
瓦「行こうか不知火くんの娘さん★」
風「てめぇ部員見捨てて逃げる気か」
美「ま、まさか。じゃあふぅちゃん、ランニングついでに」
風「おう。…逃げるが勝ちだ!」
瓦「あっ!二人を捕まえて!」
壬&衣『了解です♪』
美&風『悪魔だ!』
各自練習お願いします。