続きです。

数年前グルメ本の出版企画があり、進行管理をした。

記者(店を訪問して取材交渉し、記事を書く)
カメラマン(写真を撮る)

記者が10人ぐらい
カメラマンが3〜4人
この記者の中に素人が一人流し込まれていた。


取材のやり方(取材交渉や条件提示、アポイント)のやり方を教える。
カメラマンが直接お店の人とやりとりして撮影。

原稿の仕上がりが悲劇的に遅い。原稿が出来上がってくると校正者が全面的に修正しまくりすぐに処理。

入稿に間に合わないと出版が遅れ、出版に合わせて計画しているプロモーションが無駄になる。

素人記者の分担を限界まで削るため、取材先の担当を割り振りし直し。

例えるば1週間で10軒訪問の予定が1週間15軒訪問しなければならなくなった記者は、地獄のスケジュールになる。


やっぱりチームでやるときは最低限の水準をクリアしてないと一緒にやれない。
またクリアしていない場合はそれを全員が知っているべきだ。後から「実は素人でした」は一番困る。


本は無事出まして、手元にあります。(笑)
グルメ本や旅行ガイドブックなどは出来上がってきた本の楽しげな雰囲気とは裏腹に、地方取材に行ったきり帰れなくなってホテルで難民キャンプ状態になったりする。

そして「もう旅なんか嫌いだ」と思うの(笑)
「もう引退しようかな」とか「本当はこんな仕事がしたかったんじゃない」「もっと自分にあう仕事が必ずあるはずだ」
とか(笑)

朝起きたらまた「こんにちは〜」と取材に行く。

懐かしい。
あんな過酷な出版業務は後にも先にも無かったなー。