はい。皆様こんにちは♪
すいません大分ご無沙汰しております。
お盆終盤辺りから何やら夏風邪らしき症状に見舞われていました燈乃さんです(爆)

症状は大分安定して来ましたが、未だに時折重たい咳が出るのが少し億劫です(凹)

梅雨が舞い戻った様なヘンテコな気候を経て漸く残暑になったかと思いきや、少しずつ秋の気配が近付いている感じですね。
皆さんも夏風邪にはご注意下さいませ!!

さてさて。今回も恒例の後書き兼反省会と言う事で、『都市伝説の二次創作文』こと『新厄都市伝説怪異奇譚』についての介錯的解釈を彼是綴って行こうと思います。

今回載せた【弐之幕〜口裂之怪〜】では、文字通り都市伝説の『口裂け女』をモチーフにしています。都市伝説の中でも、バリエーション(派生及び亜種)が豊富とされている怪異として有名処ですよね。今回は都市伝説の原型を基調(ベース)に引用しつつ、劇薬ケチャップ劇場にしてみました。

創作の背景としては、裁ち鋏を装備した『口裂け女』が一番最初に浮かび、そこから今回載せた怪異奇譚の流れが始まりました。装備品はメジャーな包丁や鎌でも良かったのですが、今回の内容が内容だったのと、『口を裂くのに長けた刃物』と言う部分を考えた末、裁ち鋏に落ち着きました。
(※某『自殺願望』の鋏とは異なります)

また、『口裂け女』の言っていた『依り代』について少し捕捉説明を致しますと、この怪異奇譚の中に出て来る『依り代』とは、怪異が造り出す『分身』を指します。
地方に散らばる怪談に似通った話が有るのは、『怪異が『依り代』を造って話を拡げるから』と言う設定(←※個人的な解釈を含む)があります。同じ怪異でもその『個体』によって所持している凶器が異なったり(活動環境含)、本来の回避方法が通用しないと言う差違が生じるのは、この怪異の造り出す『依り代(分身)』の所為です。

因みに『依り代』は新厄(怪異)のメリットであり、人間に対するデメリットです。
と言うのも、怪異は『怪談・奇譚として語られる事』で存在を確立させているとても曖昧なモノなので、自身の怪異を『派生させる事』で、半永久的に消滅を免れる事が出来ます。入り口は色んな処に点在しているのに、繋がる場所は同じと言う現象は、怪談を漁っていると多く見られますね。

誰かを羨んだ果てに強欲と業欲に溺れるのはよく有る寓話ですが、今回の話はそれとはまた少し方向(ベクトル)が違います。

自分以外の誰かを装えば、罪を犯しても自分の責任にはならない。自分は罪に問われない。そんな身勝手極まりない現実逃避をし続けて、重ね続けた罪を怪異(『口裂け女』)に肩代わりさせて(濡れ衣を着せて)いた女性ですが、結果的に自ら災いを招き寄せてしまいました。『怖い話をしていると本物が寄って来るよ』的なお話です。
若干『オオカミ少年』な感じもします。

『嘘』は口に『虚しい』と書きます。また、『虚』は中身が虚ろで実質が伴わない様で、『偽り』を意味します。そして、空虚の字の通り『空っぽ』な様も指します。

自分の満たされない『空っぽな部分』に罪を注いで、罪から逃れようと嘘を繰り返し続けて、最終的に追い付かれた本物に足首を掴まれて、『人間ではないナニカ』へと作り替えられてしまう。そんな、大分湾曲した『変身願望』の怪異奇譚でした〜。

『怪談』とは、騙らずに語るモノ。

嘘吐きな『偽物』は、『本物』に捕まると、『望み通り』に口を裂かれて顔を剥がされて、二度と元の人間の姿に戻る事は叶いませんでしたとさ。ジャンジャン♪←



ではでは、今回はこの辺で☆



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