*それは人の織り成す喜劇悲劇偶像劇。
*現の闇と虚の光の先で浮かび上がる。
*誰しもが意図せずに描ける脳髄の夢。
*幾重にも枝分かれする心象風景の彩。



◇◆◇


【:†結愛 〜YOU◇I〜†:】


ねぇ、手の届く距離にいるのに
触れている感覚さえも朧気だよ

ねぇ、肩が触れ合っているのに
重なった互いの熱さえ曖昧だよ

もっと、繋いでいて欲しいよ
もっと、掴んでいて欲しいよ

こんなに、醜くて弱気な不安を
この涙ごと拭い去って欲しいよ

目に見える確かなものばかり
当たり前の様に求め続けたら

いつの間にか距離のピントが
合わなくて無性に怖くなって

ほんの少しの些細な隙間も
君で埋め尽くして欲しいよ

君の存在に何度も救われたり
君の温度に何度も焦がれたり

強がってみても、笑ってみても
君が隣にいると何も隠せなくて

どうやら解って仕舞ったみたい
私には君が必要だと言う事実が

ねぇ、君が直ぐ近くにいるのに
私の全部じゃきっと足りないよ

ねぇ、君を想うこの鼓動の声は
私の言葉じゃきっと足りないよ


◆◇◆


【:†微睡(まどろみ)†:】


たとえば、雨の日の静かな気怠さ
たとえば、眠りに就く前の束の間

重い目蓋を閉じて、思考を止める
切り離された意識の箱庭の入り口

魂が穏やかに沈んで行く水底の夢
或いは柔らかな温もりの真綿の夢

緩く速度を落として行く吐息の音
誰にも侵略されない絶対的な領域

一秒にも満たないコマ送りの映像
浮かんでは弾ける泡沫の音色、唱

トロリ、トロリと溶けて行く時間
委ねられた記憶の一欠片を連れて

閉じた目蓋の上に、光が走るまで
淡く儚く揺蕩う世界の夢へ溺れる


◇◆◇


【:†紙飛行機と紙吹雪†:】


誰かが作った紙飛行機が落っこちて
雨に打たれて破けて見る影も無くて

それはまるで潰された夢の形の様で
歯を喰いしばって足掻く誰かの様で

見ていたら無性に悔しくなったので
心無しか悲しくなってしまったので

破れた紙飛行機の破片を掻き集めて
紙吹雪にしたら一斉に空へ飛ばして

『さぁご覧よ。これならどうだい?』
『君の夢は君が祝福してるだろう?』

誰かにへし折られそうになったって
少し汚れた格好をバカにされたって

明日へ続く青空の真ん中風を切って
紙飛行機は真っ直ぐに飛んで行ける


(誇らしく輝いて、飛んで行ける)






はい。皆様どうもです♪
帰宅して友人に電話をしたら猫の話で盛り上がって楽しかったです燈乃さんです。

何やら友人宅は二匹目のニャンコをお迎えしたらしく、色々と賑やかな事になっているみたいです。電話を終えた後に我が家のニャンコの写メを送ったら喜んでました。良かった〜。元気と平和が一番ですね。

さてさて。今回載せた創作文的作詩は、久々の『徒然短編作詩集』となってます。
今回は比較的『THE★燈乃'sダークサイド』仕様の色が薄い三本立てでお送りしてみました。本当はもう少し淡くて甘い風味の作詩を中心にしたかったのですが、思考が怪談脳に脱線(シフト)して仕舞ったので、また別の機会に綴ろうかと思います(笑)

はい。明日は早朝出勤が有るので、今回の創作文的作詩に対する介錯的解釈な反省文は、後日に持ち越しさせて頂きますっ!!



ではでは、今回はこの辺で☆



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