*地続きの様に拡がるとある祟りの話。
*某和製ホラーからの余波の様な怪談。
*結末や解決は通過点でしかない教訓。



【:†蓄積型連鎖怨念による呪詛†:】



(暗闇の中焼け焦げた煤の薫り)
(踏み外した足は地に付かない)

(缶に詰められた命は泣き喚き)
(悪戯電話が贄を求め鳴り響く)


自己嫌悪中毒に中指を立てた
後ろめたさなんて日常茶飯事

さて現実逃避だ何処へ行こう
ニヒルに嘲笑う道化は影踏み

彼岸花色した逢魔ヶ刻の坂道
曲がり角鳥居の奥で手招く鬼

さあさ障らぬ神に祟りは無い
そうさ渡らぬ橋に夢魔は無い

現世に拡がる人間道は刺の道
痛みを踏み潰して流す血の色

さあさ陰惨過ぎる舞台で踊れ
そうさ呪詛で編んだ掌の上で



惰性的退屈に親指で首を斬る
絶望的未来観測は予測不可能

さて現実逃避も幕引きの合図
道化との鬼事も飽きた頃合い

点滅し始めた逢魔ヶ刻の踏切
遮断機の向こう側で手招く鬼

さあさ絶叫報復だお立ち会い
そうさ因果応報だお手を拝借

前世に絡まる畜生道は泥の道
苦味を噛み潰して滴る毒の色

さあさ惨澹過ぎる業に足掻け
そうさ連鎖の負の綾取り括れ



幾つもの神様に祈り仏に願い
終に堕ちて魔に縋り付いても

絶ち消えぬモノは数多に溢れ
忘れルな忘レるナと呪歌唄う

縫い付けられた不浄は業深く
幾つもの輪廻の糸を絡め取る

暗く滲み拡散する無念の慟哭
怨嗟と日常の狭間に響き渡る

(床下から這い出る穢れた声)
(折り重なる屍の寝床は何処)

(薄まらず濃くなる死の苗床)
(結末の先の闇が口を開けた)





はい。皆様どうもです♪√(<●><●>)√
昨日の『幽霊の日』に引き続きまして、今回は前々から載せたかった劇場版『残穢』を題材にした創作文的作詩を載せてみましたっ!!(*´ω`*)b

……言えない。本当は昨日連続投稿したかったのに寝落ちしたなんて言えない(爆)

さてさて。実は今回の創作文的作詩。
今年上半期に公開された『残穢―住んではいけない部屋―』を観に行ったその週(多分2、3日くらい)に書き上げたのですが、中々載せることが出来ずに半年近く熟成させてしまっていました(←またかよ)。本当は書き上げたその日の内に載せたかったのですが、多分内容が煮詰まらなかったんだと思います。何だ?フラグ回避か??(震)

少し前に観に行ったジャパニーズホラー界における二大タッグも色々と演出が凄かったですが、純粋に和ホラーな怖さを観たいなら『残穢』がオススメですね。こちらはまた一味違うじわじわとした怖さがあります。現実的と言うか、日常的な怖さ。当たり前の様に過ぎていく日常の片隅に垣間見る、ちょっとした違和感。そこから派生する不気味さや不安や、その背後に見え隠れしている本質とか。観ていると知らず知らずの内にズブズブと沼に嵌まって行く様な。そんな薄ら寒い恐怖が有ります。

ホラーで定番のビックリ系やスプラッターは少ないですが、現実世界と地続きの形で締め括られる後味の悪さは、ここ最近のホラー映画の中でもダントツです。怖いですよ。日本てどんなに時代が変わっても風習や風土に於ける土地神信仰だけは多いですから。そんな土地に纏わるお話でした。
……リアルに地続きなだけに(←Σヲイ)

納涼の夏。怪談の夏。どんな恐怖が口を開けて待っているのかドキドキですね←



ではでは、今回はこの辺で☆



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