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:†追想輪廻的創作文的作詩†:




*輪郭を離れた魂が辿り着く彼岸の森。
*鎮魂の番人は彼の『 』と対峙する。
*輪廻の環の中で飛翔する転生記憶譚。



【:†輪廻の森にて追憶は眠る†:】



(肉体を失った嘗ての記憶の行き先)
(一つの回答と言う仮説の世界の譚)


白に煙る森の向こう側に
貴方の『 』を見付けた

枝分かれした追憶の狭間
静寂の中に佇む孤独の塔

かつての魂は走馬灯の光
消える刹那に燃え上がる

浄化されて白く燃える罪
忘却されて黒く積もる罰

その欠片を幾つ集めれば
貴方の形に近付くだろう


(振り返ってはなりませぬ)
(愛しき面影は手招き誘う)


泡沫は雪の様に儚く舞い
波紋を浮かべて溶け往く

慟哭も悲嘆も掻き消され
静寂の中に佇む悼みの塔

羽撃く胡蝶は輪廻を描き
因果の結び目を織り成す

嘗ての器は既に現に無く
貴方の『 』は飛翔する

白に煙る森の向こう側で
閉ざされた扉の音が響く


(呼び返してはなりませぬ)
(愛しき声は千々に裂けて)


開いて閉じて結んで解けて
縁の環の中を漂う虚の亡骸

黎明と孵化の時は未だ遠く
鎮魂の狭間にて眠りに就く


(自我を失った誰かの記憶の行き先)
(一つの返答と言う一説の異界の譚)







はい。皆様こんにちは♪
最近風が強くて職場の外に置いてある備品がよく吹き飛ばされます燈乃さんです。

今日は備え付けのゴミ箱が道路にまで飛ばされていたらしく、事務の人が慌てて回収していました。Σ(゜Д゜;){ええぇっ!?

少し前は暖かかったのに。
うむ。三寒四温恐るべし。

さて。今回載せたのは、今年初の創作文的作詩になります。『輪廻転生』云々と言う曖昧な事柄を題材にした、風味や仕上がりがかなり抽象的なお話になっています。

『輪廻転生』の諸々を思い浮かべると、お釈迦様と蓮華(睡蓮)や曼荼羅と言った比較的豪奢でカラーな映像が出て来たりするのですが、今回はイメージカラーを白にしてみました。空白や空虚を思い浮かべると、白が真っ先に来ますね。モノクロよりは白一色に近いです。白と輪郭線の世界。

不吉な色は『黒』ですが、死の色と考えると『白』かなと。灰と遺骨の色ですね。
多分生きている側から見た感性かなと。
銀舎利の舎利は、白いご飯やお米を指す以外に仏様の骨の意味も有りますからね。

今回も例に漏れず、幾つかの逸話や神話をちょいちょい盛り込んだりしてます。ちなみに『 』は空白の白を指していますが、好きな様に解釈して下さって構いません。空っぽの鍵括弧の中は、生前に抱えていた記憶の色んな形や色の一部が入れば良いかなと。それすらも追憶であり追悼です。

……はい。そんなこんなで長くなって仕舞いましたが、今回はこの辺りで幕引きと致しましょう。ここまで目を通して下さり、ありがとうございましたっ!!(お辞儀)



ではでは、今回はこの辺で☆



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