スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

:†可視化的創作文的作詩†:




*我が敬愛する彼の作家に捧ぐ作詩。
*言葉に出来なくともその目は囁く。
*自然の摂理へと還った先の物語を。



【:†彼の作家の可視化心象†:】
(>>>オマージュ:『眼にて云う』)



喉の奥から溢れ出す紅い濁流
『大丈夫』の言葉を押し潰す

黒いフロックコートと晴天と
貴方の慌てた顔に苦笑を一つ

こんな澄み渡った清明なのに
何処か安心している私がいる

目の前に広がった紅い凄惨が
何処か他人事みたいに見える


『折角ですがそんなに慌てずとも』
『心配せずともよろしいのですよ』


こんな幽霊じみた青白い顔で
微笑んでも様には成らずとも

これ程清々しいと思えるのは
きっと綺麗な風が来るからで

こんな鉄臭い私の部屋にまで
命の語り合いが聴こえるから

言葉にせずとも苦にはならず
いっそう穏やかで在れるのだ

魂の一部は私の体を抜け出て
成層圏まで昇り始めるだろう

それ故かどうした心境なのか
微塵にも恐ろしくはないのだ


『病床は酷く見苦しい有り様なのに』
『どうも不思議で仕様がありません』


胸の奥から湧き上がる血潮も
空から盛り上がって吹く風も

大きな循環系列の一部であり
各々が各々の形と命を合わせ

こうして彩られている世界は
やはり澄み渡っているばかり

私と言う修羅の魂が離れても
世界は変わらずに輝き続ける

誰かの命と幸いとか廻り合い
そうしてまた風が吹くだろう


『嗚呼、今日は本当に清々しいです』
『花も草も風も全てが目映いばかり』


『こんなにも満ち足りていられるのは』
『世界の幸いの中にいるからでしょう』







はい。皆様こんにちは♪
お布団に潜るといつの間にか創作意欲が睡魔に負けて寝落ちします燈乃さんです←
気が付くといつの間にか日付を跨いでたりします。ポカポカお布団には勝てない!!

……そして。例の如く寝落ちしましたスイマセンっ!!そして寝落ちの呪いなのか危うく寝坊しそうになりましたっ!!(雪崩)

さてさて。荒ぶる気を取り直しまして。
今回載せた創作文的作詩ですが、こちらも前回の作詩と同様、保護メールの整理をしていたら発見したものです。

前回の作詩はイメージを頂いたものですが、こちらは打って変わってオマージュさせて頂いたものです。しかも創作中は泣きながら書いたのを覚えています。内容を確かめる度に何度も泣いていた気がします。

『眼にて云う』は、彼の作家先生が病床で臥せっていた頃に手掛けた詩です。病床の情景と心象風景との落差が凄まじく、同時にとても深い想いが込められています。

『雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ』が作家先生の理想の姿を綴られたものだとしたら、『眼にて云う』は作家先生の心象風景そのものだと思います。一晩中喀血して病床で息も絶え絶えになりながら、死の影が間近に迫りながらも、青空が綺麗だと、風が澄み渡っていると、世界が美しいと、彼の人は説くのです。壮絶で荘厳。それらと同じ位のどうしようもなく温かく穏やかな、命に対する真っ直ぐな眼差しを感じ得ずにはいらせません。物凄く切ないですがね。

彼の作家先生こと宮沢賢治さん作品には、個人的に物凄く思い入れが有ります。
学生時代の国語系の教材に、必ず一作品は載っていたのもありますね。ちなみに初見は小学生の時の『やまなし』でした。

さてと。明日はこの時期にしては珍しく傍迷惑な雪の予報が出ているので、気を引き締めて出勤しなくてはっ!!(滝汗)



ではでは、今回はこの辺で☆



*
前の記事へ 次の記事へ