スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

:†声無き声へと鎮魂を願う†:




真夏の日。平和の鐘が鳴り響く頃に。


かつての面影を誰かの中に垣間見る。


それは父か母か。或いは兄弟たちか。


互いに双肩を並べ語り合った親友か。


或いは未来を永く誓い合った恋人か。


今はもう腕に抱き締められない魂を。


確かめる様に。記憶の輪郭をなぞる。


あの真っ暗に染まった青空の下では。


人間が産み出した最悪の形を伴って。


幾多の命が散々になって消え去った。


声も上げられず。助けすらも呼べず。


縋る手を伸ばす声無き声も。止まず。


真夏の日。平和の鐘が鳴り響く頃に。


そっと。声無き声に誰かの名を囁く。


安らかに。安らかに。眠れるように。


目を背けたくなる様な暗い記憶でも。


傷痕を忘れぬように。忘れぬように。







写メ図解:。晴れ時々鎮魂。小路にて。
(※前進には余りにも多大過ぎた犠牲)



*
前の記事へ 次の記事へ