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:†後書き兼介錯的解釈(以下略)†:




はい。皆様こんにちは♪
少しだけ間が空きましたが生きてます←
夢小説の田噛編の閲覧者数の多さに、色んな意味でザワ付きました。心拍数が跳ね上がって暫く尋常ではありませんでした燈乃さんです!!(*○∀○*)/

後書きを載せるのが遅くなって仕舞ったとは言え、当初の閲覧者数にかなりの落差(二桁違い)が有って、ニヨニヨしてしまいました。皆様ありがとうございます!!
うん。愛されてるね、たがみんっ!!(爆)


……はい。前置きを短めにしてみましたが、ここから悪癖じみた恒例の後書きも兼ねた介錯的解釈な(以下略)を始めようと思います(ヲイ)


今回は斬島(主人公)登場と、それを含めた忌瀬の特殊能力のお話になりました。
通算四話目(小咄的な閑話を含めると正確には五話目)にして、漸く斬島に日の目を見せる事が出来ました。本当は順番を替えて載せても良かったんですが、私の中の何かがそれを拒否った為に今に至ります。
うん。良かったね斬島ゴメンね斬島!!←

そして。今回の話は、短編には珍しく時系列が有ります。具体的な時間軸としては、ゲーム本編(原作)後の話になりますね。
マキちゃんとの出会いから、斬島が何かしら学んだり成長していたら良いなと言うのと、姉貴分兼同僚として斬島を静かに見守る忌瀬の姿をセットにしてみました。

ちなみに。斬島と忌瀬も田噛の時と同じく姉弟と言う間柄では有りますが、雰囲気としては先輩と後輩な感じが強いですね。
得意としている分野が異なるので、お互いに解らない部分を教え合ったり、意見交換で知らない発見があったりと、互いにとって良い刺激になっていそうなイメージ。

また、仲間内では刃物を獲物にしている数少ない同士なので、そう言った点でもちょいちょい手合わせをしていると思います。(※五分か忌瀬が若干勝ち越している←)

続いて。夢主こと忌瀬の能力について。
忌瀬の特殊能力の内、前回と前々回とで『結界構築』を載せましたが、今回は『呪詛毒喰らい』を書いてみました。名前の通り亡者の組み上げた『呪詛の毒』を食べます。出生の業と本来の耐性が強いので出来る忌瀬ならではの荒業です。呪詛の姿形と味は、呪術を組み上げた相手により多種多様多岐に渡りますが、呪詛は人間の負の感情から生まれたものなので、基本的に『グロテスク』で『苦くて不味い』です(滝汗)

呪詛が形を為したイメージは、映画『陰陽師』で瓜から蛇が出て来るシーンを想像して頂けると、分かり易いかと思います。

極稀に今回の様な花弁だったり、綺麗な蝶々等の『造形が美しいもの』が出る時が有るそうで、それに比例して『呪詛の毒の雑味』も弱くなるらしいです。忌瀬曰く『呪術を組んだ亡者が何かしら『特別な想い』を抱いていた』場合が多いのだそう。

座右の銘が『呪殺毒殺は鬼女の嗜み、或いは花』なのもあり、必然的に呪詛に対する知識も豊富なので、仲間内では重宝されている能力ですが……うむむ。次回はそれについて、もう少しアレコレ内容を掘り下げて書いてみたいと思っています。


……さてさて。大分解釈文が長くなって仕舞いましたが、今回の余談的蛇足は、名前についてのアレコレな話になります。
電子辞書から創作意欲コンニチワなビッグウェイブが来たので、着地地点の見えないテンションでお送りします←

斬島の『斬』は、『刃物で切る』『首または胴体を切り落とす重い刑=斬首刑(処斬)』を意味するものだそうです。某フリーゲーム雑誌(←ファンとしても夢書きとしてもかなり重宝する素敵な本)でリンネ堂様も『刀を持たせるキャラ』と仰有っていましたが、『名は体を冠する』を地で行ってましたね。これには吃驚しました。

一方夢主の忌瀬の『忌』は、『あることをすると差し障りがあるとして、そのことを避ける迷信。タブー』。よって『禁忌』を意味します。『忌瀬(キセ)』は音の響きから字を当てたのですが、『呪詛の毒を食べる能力』を有している特殊な鬼女なので、忌瀬の行動は本来ならば憚れる事(まず他の獄卒は絶対に好き好んではしない)だろうなと考えると、あながち外れては無いのかなとも思われます(←自己完結終了!!)

一応、忌瀬も名前由来の出生なのですが、その辺りは上司'sの話まで取っておこうと思います。うあぁぁ書きたいなあぁ←

ちなみに。変なテンションで楽しくなって来たので『災(わざわい)』を調べたら、『災癘(さいれい)』と言う熟語が出たのですが……まさかまさかの組み合わせに、更にテンションが可笑しくなりました。これを知っていてあの組み合わせなら、リンネ堂様は本当に凄い御方だと思いますっ!!←



ではでは、今回はこの辺で☆





((何気に静かな爆弾を投下してみる↓))



『災癘(さいれい)』
意味:災害と流行病。わざわい。

『疫(えき)』
意味:えやみ。流行病。疫病神(病気を起こす物の怪)。(解字由来)否応なく各人に割り当てられる辛い流行病のこと。



……どうしよう。ワクワクが止まりません(*´Д`*){ゴチソウサマデス♪←




*

:†獄都事変短編夢奇譚・肆†:




*獄都事変見切り発車短編夢小説です。
*今回は斬島と夢主のお話になります。
*恋愛対象と言うより先輩後輩な小話。
*夢主の特殊設定がちらほら出てます。
*この位は許せるんじゃないかとか(爆)



【:†ラピスラズリの毒花を喰む†:】



(其れは誰かを陥れる手法となるか)
(或いは誰かを想う故の業となるか)



とある日の談話室にて。図書館から借りた本を読んでいた忌瀬は、任務帰りから立ち寄ったらしい斬島に声を掛けられた。

「忌瀬、少し頼みがあるんだが……」

「うん?斬島君が私に頼み事なんて珍しいね。どうしたの?」

読んでいた本を閉じ、忌瀬は小首を傾げて斬島に訊ねる。問われた斬島は暫し発言を躊躇って視線を彷徨させていたが、意を決した様に話を切り出した。

「実は、先の任務で呪詛を被(こうむ)って仕舞った。このまま何処かに支障が出る前に、呪詛を落として貰いたいのだが」

「うん、良いよ。ちょっと準備するから、そこに座って」

忌瀬は斬島の用件を聞いた後、対面に座るよう促して着席させると、制服のポケットから白いハンカチと一本の苦無を取り出した。本来ならば医務室の専属医に診せるべきだろうが、忌瀬はこう言った場合の応急処置の範囲なら、獄卒間の暗黙の了解で任されている。

「えっと―呪詛を被ってから、これと言って目立った症状は出てない?体が痛いとか、幻覚が見えるとか?」

「今の処は、特に無いが。呪詛の毒の中には遅滞性のものも有ると聞いている」

「そっか。成程ね。症状が無いなら、取り敢えず簡単な処置だけしておこうか」

「ああ。よろしく頼む」

「じゃあ、斬島君は右利きだから、左手の方が良いよね」

そう言って―忌瀬は斬島の左手首を取ると、音になら無い言の葉を唱えながら、指先で目には見えない何かの模様を描く。
最後に吐息を一つ吹き掛けると、忌瀬は淡く浮き出た静脈に沿って、苦無の切っ先で血色の青白い肌に切り込みを入れた。


―……途端に。青い何かが零れ落ちる。


ハラハラと。斬島の手首の傷口から零れたのは、青と黒のグラデーションが美しい花弁。次から次へと溢れ出すそれを落とさない様にと、予めテーブルに拡げていたハンカチから、忌瀬は溢れ出た内の一枚を指先で拾い上げた。

「わぁ、綺麗な花弁(はなびら)。久々に食べ応えが有りそうで、凄く美味しそうだね。じゃあ、早速頂きます」

賞賛するが早いか、忌瀬は摘まんでいた指先の花弁を、何の躊躇いも無く口の中に放り込む。自身の手首の傷口から溢れ出て来る花弁と、忌瀬の動向を交互に見遣りながら、斬島は徐に口を開いた。

「忌瀬が呪詛の毒を喰う処など、久々に見たな」

「ん、そうだね。呪詛は呪式の技術が高度な割りにリスクが高いし。その点、物理的かつ精神的に生者に危害を加える亡者が圧倒的に多いのは必然だよね。だから私も、こうやって呪詛を食べるのは久々だよ」

そう言いながら、忌瀬は花弁を口に運びムシャムシャと咀嚼する。忌瀬は『特務室』の獄卒の中でも、呪詛の毒に対する耐性が周りより頭一つ分以上高い。その能力は同僚内で一番優秀な佐疫よりも上である。

幽冥に生きる獄卒は不死だが、それでも―亡者が生み出した呪詛は毒である。例えある程度の力の有る獄卒でも、亡者の組み上げた高度な呪詛をその身に浴びれば、体の自由を奪われ、精神を病み、異常を来して殺される危険性が出て来る。

そんなものを平然と―寧ろ心無しか嬉々として口にしている忌瀬に、斬島は前々から思っていた諸々を訊ねてみる事にした。

「なぁ忌瀬。今更だが、呪詛は美味いものなのか?」

「ん?ああ。さっき美味しそうって言ったからね。基本的には美味しくないかな。味覚としては苦いのが多いよ。たまにドロッドロに甘かったり、血抜きされていないレバーみたいな生臭いのも有るけれどね」

今回のは少し苦いけどほんのり甘いハーブみたいな感じで食べ易いよと、忌瀬は花弁を食べながら楽しそうに微笑む。それを見て、斬島は不思議そうに瞬きをした。

「……そうか。味が有るんだな」

「うん。味の違いはどんな想いが糧に為ったかに依るね。基本的に『呪い』と言うものは、強い恨み辛み妬みの念から生まれるから。同じ種類の念や呪式でも、亡者によっては全然違う味になったりするよ」

「成程。俺の領分では無いにしろ、勉強に為るな。呪詛の形は、花が多いのか?」

「あははっ。まさか。こんなに綺麗な形をしているの何て、本当に極稀だよ」

斬島の問いに黄緑の眼を細めて苦笑すると、忌瀬は青と黒で彩られた花弁を摘まみ上げ、指先でくるくると回して見せる。

「呪いをより強く効果的に確立させる技術を『呪詛』って呼ぶんだけど、それを組み立てる術者や亡者の業の深さにも依るかな。花や蝶々は未だ良いけど―怨念が強い呪詛だと、蛇とか百足とか蜘蛛とか蜥蜴とかも有るからね。最近では、呪詛に趣なんて寄せない後者の方が多いかな」

趣向も思考も短絡的だからねと。忌瀬は小さく溜め息を吐くと、指で摘まんでいた花弁をパクンと口に含んで呑み込んだ。

一方で。斬島は何処か唖然とした表情でもって―忌瀬に訊ねようと恐る恐ると言った様子で、口を開いた。

「忌瀬は、百足や蜘蛛も喰うのか?」

「!?……そ、そうだねぇ。食べようと思えば食べるけど…流石にそこまで行くと、呪式自体を殺す(壊す)方が楽かな。文字通りの毒蟲になっていたら、幾ら呪詛の毒の耐性を持っている私でも、流石にお腹を壊しちゃうよ」

思わず吹き出しそうになった体制からギリギリで持ち直すと、忌瀬は微かに肩を震わせながら、斬島に対して極力冷静な対応を心掛ける。それが功を奏したのか、斬島は何処か安堵した様な表情を浮かべた。

「……そうか。良かった」

「うん?ん。まぁ、結果から言うと、耐性の低い子は食べない事をお勧めするよ。と言うか、呪詛の毒を好んで食べる鬼女なんて、獄都でも私位なものだけれど―っと、そろそろ良いかな」

手首の傷口からハラハラと溢れ出ていた花弁が、次第にポツリポツリと―少なく疎らになって来る。

それを見計らった忌瀬は、斬島の手首に唇を寄せると、傷口の上に―そっと、触れるだけの接吻を落とす。唇のひんやりとした体温が離れるのと同時に、美しくも禍々しい呪詛の毒を吐き出していた手首の傷口は、跡形も無く綺麗に完治していた。

「はい、応急処置お仕舞い。呪詛の大半は取り出したから問題は無いと思うけど、一応医務室でも診て貰ってね。行く時にはこの花弁も一緒に先生に渡すんだよ」

「ああ。何から何まで済まない」

「どう致しまし―んん??」

ハンカチで包んだ花弁を斬島に渡して、言葉を紡ごうとした途端―口の中でコロンと、硝子質の様な丸い何かが転がった。
忌瀬は小首を傾げてそれを掌に吐き出すと、暫し見詰めた後に斬島に見せる。

「これは、呪詛の結晶か?」

「ううん。正確には、呪詛の毒に込められていた亡者の『想い』が、凝縮されて固まったものだよ」

澄んだ青い色をしたビー玉大の球体は、先程の花弁から黒い色だけを抜き取った様な―斬島の眼と同じ色合いをしていた。

「そうか。持っていて大丈夫なのか?」

「うん。呪詛の毒の呪式自体は私がさっき食べちゃったし。術士の手を離れた呪術は、目的を果たせば(行使されて仕舞えば)、後は必然的に力が薄れて行くものだからね。逆にこうやって『想い』が残るのは珍しいのだけれど……」

明かりに透かしながら、忌瀬は物珍しそうに―想いを固めた球体に思いを馳せる。

「呪詛の毒の味と言い形と言い、今回斬島君が受けた呪詛は、亡者にとって『大切な誰かを守る為のもの』だったみたいだね。心当たり有るでしょ?」

「ああ。『大切な相手が眠る場所』だから荒らすなと、亡者は言っていた。侵入して来た生者を襲っていたのは、『領域』を守る為だったのかも知れない」

斬島からの説明に、忌瀬は成程ねと頷く。
『呪い』と言う概念では無く、どちらかと言えば、『結界』の役目として行使されたものだったのかも知れない。そう考えれば、呪詛の毒の雑味と形状の毒気が薄かった事に、忌瀬の中で自然と納得が行った。

「そっか。まぁ。地縛霊にとって見れば、縄張りは侵されたくない『領域』だからね。生前から思い入れの有る場所なら、尚更守りたい訳だよ」

「その事だが―今回の亡者は、怨霊にこそなっていなかったが、威嚇でも生者を襲って仕舞っていたらしい。それでも、例え生者に非が有るにせよ、傷付けた罪は償わなければならない事実については、変わらないのだがな」

「そうだね。でも、ちゃんとした反省の色が有るなら、情状酌量でもって輪廻転生するのにそう時間は掛からないんじゃないかな、その亡者」

生者を襲ったと言っても軽い傷害だけで、業もそんなに積んでいない様だ。そう考えると、呪術を行使する亡者の中でも少しは良心的な者だったのかと。忌瀬が何と無しに思考していると、斬島が口を開いた。

「忌瀬。もし良ければ、その結晶を俺にくれないか?」

「え?別に良いけど、何かに使うの?」

「いや。今回捕まえた亡者に返そうと思う。元々生前からの想いだったのなら、これはその亡者に返すべきだと思ってな」

「……ふぅん」

忌瀬は小首を傾げながら、真っ直ぐに答える斬島に、青い球体状の結晶を手渡す。
その瞬間。斬島の雰囲気と表情が少しだけ和らいだ様に感じて、忌瀬は瞠目する。

以前の斬島が携わった廃校での任務。
そこで対峙した亡者と関わった時から、どうやら―斬島の亡者に対する認識に、少しだけ変化が有った様だ。

亡者の大半は人間だ。つまり、『亡者を理解する』事は、必然的に『人間を理解しなければならない』と言う事に繋がる。

『理解する』と簡単に口に出来る反面その本質は、決して生半可なものでは無い。基本的に、獄卒は亡者に対して―何処までも容赦無く冷酷でなければならない。

亡者を捕縛し、力を駆使して任務を遂行するのは勿論当たり前だが、それらを踏まえた上で―亡者に自らの罪を認めさせ、諭し改心させるのは、『人間とは全く違う存在』である獄卒には―『元々の姿』が何であれ、中々に難易度の高い技術である。

そんな現場で培われた、同僚兼家族兼弟分の心境の変化に、忌瀬の口元は自然と綻んでいた。『同情の余地』を亡者に対する『甘さ』と取るか、亡者を説き伏せる『手段』と取るかは、これからの斬島の成長次第だろう。

「……うん、良いんじゃないかな。斬島君の思った通りにやって御覧よ」

「分かった。前に携わった任務でも、生前から思い入れが有った物で救われた亡者がいたんだ。少しでも、これが亡者の転生までの支えに為れば良いのだが」

「大丈夫大丈夫。きっと、その亡者にとっても斬島君にとっても、悪いようには為らないと思うから。気楽に行っておいで」

真顔で意気込んでいる斬島の言動に、忌瀬はテーブルに頬杖を突きながら、何処か嬉しそうで―同時に楽しそうでもある微笑みを浮かべる。

「そうだな。忌瀬がそう言うのならば、行ってみよう」

「うん。気を付けてね」

「ああ。忌瀬も、あまり毒を喰い過ぎて身体を壊さないようにな」

「はいはい。行ってらっしゃい」

真顔で毒薬嗜好家的な発言を喰らいながらも、斬島らしい気遣いに苦笑すると、忌瀬は談話室を後にする斬島に手を振った。

その背を見送りながら、生真面目で真っ直ぐで、少しだけ不器用な同僚の『成長』に、忌瀬は何処か感慨深いものを覚える。

昔よりも背が伸びた。一人で任務に赴ける様になった。不安そうに手を引かれていた幼い魂は、今では立派に獄卒としての職務を全う出来るまでに、強くなっている。

「……うん。何と無くだけど、肋角さんの気持ち、ちょっとだけ分かったかも」

『身近な大切なもの』の『成長』を喜ぶ気持ち。そして。それを『守る術』を保持する為の、絶え間無い覚悟と誇りを。

未だに口の中に残る―毒特有の舌を抉る様な苦さに、忌瀬は淡い微笑を浮かべていた……。


(其れは誰かを導ける道標となるか)
(或いは誰かを守る為の心となるか)



【完】



:†後書き兼介錯的解釈な(以下略)†:




はい。皆様こんにちは♪
米津玄師さんのNewアルバム『Bremen』を聴きながら、秋の夜長をまったりと過ごしています燈乃さんですっ!!(*^ω^*)/

米津さんの曲を知ったのはボカロ曲と動画の音源からで、動画はゲーム『SIREN』の二次創作でした。けしからんくらいのハイクオリティ。そして、同じ音源が使われていた獄都の動画もハイクオリティ。ゴーゴー幽霊船の人気は不動ですね素敵っ!!

個人的に好きなのは『アイネクライネ』です。泣き曲です。聴いていると切なくて愛しくて泣けて来ます。出会いと別れと必然と奇跡を唄った切なくも優しい曲です。

あと。話は変わりますが、何気にアリカ様の新曲も発売間近なので、好きな曲を聴きながら、テンション維持と体調管理に勤しみたいですね。新曲フィーバアァッ!!←


……はい。前置きが長くなるのが悪癖になりつつありますが、ここから恒例の後書きも兼ねた介錯的解釈な反省文を始めようと思います。恒例が悪癖だとかそんn(殴)

それではそれでは気を取り直しまして。
今回の夢小説は、田噛とのお話でした。
任務の舞台は本来は廃ビルでしたが、亡者が下手な悪足掻きをして空間を歪めた所為で、足場が不安定且つ倒壊寸前のトンネルの様な場所になって仕舞いました。

そして、田噛が結構な重傷者になりました。その辺の描写は余り書きませんでしたが、忌瀬の発言によると、足を損傷した事による出血多量で一回『死んだ』模様です。(↑暴れると取れちゃうとか言われてた)
何気に忌瀬も片手をマミられてました。

当初からの願望として、個人的に田噛が忌瀬(夢主)におぶられている情景が書きたかったのですが、『ああ駄目だ流石に田噛の自尊心抜きじゃないと絶対無理なシチュだわコレ(滝汗)』と思い、結果的に『死んで仕舞うとは情けない(死因:大量出血)』的な惨状になりました。田噛からしたら、漏れ無く鶴嘴を全力で投げ付けなくなりそうな酷い扱いでしたねゴメンナサイッ!!←

田噛と忌瀬の力関係は、会話文と回想シーンからでも分かる様に、比較的年の近い『姉弟』をイメージして書いてみました。
忌瀬の牽制(先攻的な正論)に対して、口では「ダルい」「ウザい」を連発している田噛ですが、内心ではそれを一蹴しないで満更では無いと思っていたら可愛いかと。

谷裂より田噛のツン要素はやや柔いイメージので(※ツンと言うよりは飽くまでも面倒臭がりなイメージ)、『無条件で頼られたり甘えられる場所』と言う存在(姉弟)であれば良いなと思います。

忌瀬としては、田噛に限らず弟たちを甘やかしたくて仕様が無い様子ですが、あまりやり過ぎると周りに示しがつかなくなるので、先輩兼同僚として、困った時を見計らって助け船を出している感じですね(笑)

ちなみに。田噛に怪我を負わせた亡者は、忌瀬の手によって楽しくフルボッコ(世にも恐ろしいアレコレ含む)されました。

……はい。まぁこんな感じで。個人戦的なキャラ絡みの短編は、全体的な雰囲気としてはあんな感じになります。

また。夢主の忌瀬を出している夢小説の軸としては、基本的に谷裂落ちで趣向が決まっているので、他の獄卒キャラたちと仲良さげに絡んでも、最終的に恋愛感情にまでは発展しない傾向が強いです。

もしその感情が誰かに有ったとしても、そこはほんのりと向けられている程度のものになりますね。憧れとか敬意とか家族愛とか兄弟愛的な、誰か一人への『特別』とはまた一線を引く、大切な者への普遍な『愛情』だと良いなと思ってます。

今回は忌瀬の能力と前世についても少し触れましたが、前世のお話云々は短編の中でちらほら伏線を外して行く予定ですので、気長に待って頂けると幸いです。ラスボス(肋角さん)と裏ボス(災藤さん)の取り扱い方が未だ解りません四苦八苦してます←

ここからは余談ならぬ蛇足ですが、題名の『アンバー』とは『琥珀』を意味します。天然石を扱っているお店で買い物をした時に、石の名前と写真が載っている小冊子を頂いて、そこに載っていた琥珀が澄んだオレンジ色に見えたので、田噛の瞳の色にちなみまして今回の題名に拝借しました。

あと。誰かにおぶられる側になる場合は、意識がしっかりしていた方が、おぶっている側の負担が少ない等云々の知識は『相棒(亀ちゃん在住シーズン)』情報です。
意識が無いと、筋肉の力が抜けて仕舞っているのでそこそこ重いらしいです。空から降って来た女の子を受け止めた某男の子と同じ図になるらしいですよ親方あぁっ!!

……さてさて。大分後書きが長くなって仕舞いましたが、次回は弟組の誰かが忌瀬に頼み事をするお話になります。閑話の様な短編です。忌瀬の能力についてのアレコレも有りますので、次回も気長によろしくお願い致します(お辞儀)



ではでは、今回はこの辺で☆



*

:†獄都事変短編夢奇譚・参†:




*獄都事変見切り発車短編夢小説です。
*今回は田噛と夢主のお話になります。
*恋愛対象と言うよりは姉弟愛な小話。
*ほんの少しだけ田噛がデレてます(爆)
*若干のグロ表現を含みますご注意を←



【:†アンバーとの温かなる親愛†:】



(その癒しは親愛なる者の為に有る)
(その願いは暗闇を照らす為に有る)


ゆらゆら。ゆらゆら。一定の間隔で揺れる振動に、田噛の意識は―ぼんやりとした灯りが点く様に、緩やかに浮上した。

「……あ。田噛君起きた?」

慣れ親しんだ声に、徐に瞬きを数回。
朧気だった視界から次第に焦点が合って来ると、田噛が目覚めた気配に気付いたのか、制帽の影から横目で覗いた黄緑色の眼が、ちらりと―田噛の橙色の眼に映る。

「……忌瀬(キセ)?」

「うん、そうだよ。御免ね。本当だったら、とっくに館に着いてる予定だったんだけど。思ったより足場が悪くって……」

名を呼ばれて応える声は、田噛の直ぐ近く(僅かに前方)から聞こえた。浮遊感と共に視線をずらせば、細く青白い首筋と制帽からはみ出た艶やかな黒髪が映った。

そこで漸く、田噛は同僚の女性獄卒こと―忌瀬におぶさっているのだと理解した。
一定の間隔で身体が揺れていたのは、忌瀬の歩行と歩幅に寄るものだ。

足元にはコンクリートや廃材等の瓦礫が散乱しており、閉塞的な空間は何処か洞窟やトンネルを彷彿とさせたが―今回の現場は廃ビルだった筈だと。田噛は記憶を引き出しながら、ぼんやりと思考する。

「……なぁ、何でこんな事してんだよ?」

「ん?何でって……怪我して死んじゃった仲間を、放っては置けないでしょ?」

「……怪我って、アンタだって片手無くし(喰われ)てんじゃねぇか」

本来ならば有る筈の―有るべき場所に、体を持ち上げ支えてる手の感触が無い。
どうやら忌瀬は、器用に肘の間接の間を使って、田噛の体を持ち上げている様だ。
そう示唆する田噛の指摘に、忌瀬は苦笑して小さく肩を揺らした。

「うん。両の腕丸ごとじゃなくて本当に良かったよ。そうじゃなかったら、こうして田噛君をおぶれなかったろうしね」

不幸中の幸いだよね等と続ける忌瀬に、田噛は苛立たしそうに僅かに眉を寄せる。

「そう言う問題じゃねぇよ。降ろせよ、流石のアンタでも重いだろ?」

「大丈夫大丈夫。血が抜けてる分、今の田噛君大分軽いから。寧ろ、今動かれたら貧血で脳震盪起こして倒れかねないからね。後、傷も塞がりきれて無いので却下。暴れたら足が取れちゃうから気を付けてね」

「……ちっ」

畳み掛けられる様に忌瀬に言葉で制され、田噛はだるそうに小さく舌打ちをする。

忌瀬は先手を打つのが上手い。否。相手の行動を制限する『牽制』が上手いと言った方が正しいのか。作戦参謀ならぬ頭脳戦なら田噛に勝算は有るが、変化する盤上での戦略的云々は忌瀬には余り通用しない。

忌瀬も頭の切れる部類の獄卒だが、忌瀬の場合は条件も掛け値も全て木っ端微塵に無し崩しにして仕舞う『何か』が有る。
それは斬島や谷裂の持つ『実直さ』でも、平腹や木舌の宿す『奔放さ』でも無い。
近いものでは有るが、『何か』が違う。


それは何処か温かくて、擽ったい様な。


そこまで思考して―田噛は思考にそっと蓋をした。どの道、負傷して背負われて身動きが取れない今の状況では、どう反論しても忌瀬に敵わないと目に見えている。

なので。蓋をした思考の代わりに、田噛は常時騒がしく駆け回っている筈の―奔放な相方の存在を槍玉に上げる事にした。

ちなみに。例え同僚内で姉弟な間柄でも、男が女に背負われてる図は中々に情けないものだが、緊急事態だったのだから致し方無いと、田噛は静かに溜め息を吐いて自尊心と羞恥心を黙らせる。

「……そういや、平腹の奴は?」

「平腹君には亡者の連行と境界までの先導―と言うより、道を作って貰ってるよ」

「……はぁ?どういう事だよ」

「田噛君が倒れた後。亡者が私達を道連れにしようとして、強制的に異界を閉じようとしてね。流石に空間そのものの崩壊は私の結界でギリギリ防いだんだけど、その余波で実際の現世の物体にまで影響が出ちゃったらしくてさ」

「つまり生き埋めになりかけた訳だな」

「そう。しかも、亡者の作った異界の空間の歪みまで此方(現世)に反映しちゃってるみたいでね。来た道をそのまま戻る事も出来なくなっちゃったから、そこは平腹君の本能的な部分に頼ってる感じかな」

足場に無駄に瓦礫が多いのはその所為かと、田噛は忌瀬の説明で納得する。そして、納得した上で―忌瀬の肩に顎を乗せると、面白く無さ気に盛大に舌打ちをした。

「……クソだりぃ。ってか、アイツの世話になるとかマジで納得行かねぇ」

「コラ。怪我して動けない子がそう言わないの。それに、あの子以外に現場の機動力は無いんだもの。仕方無いでしょ?」

田噛の愚痴に、忌瀬は正論で説き伏せる。忌瀬の言う事は正論だ。動けない田噛と田噛を背負う忌瀬を除外したら、動ける者は必然的に平腹しか残らない。しかも現状に於いて、一番の重傷者である田噛が文句を言える筋合いでは無いだろう。

それは田噛自身も重々に理解している。
忌瀬の発言は紛う事無き正論だ。しかし、正論だからこそ、噛み付きたくもなる。

『待てコラ人選ミスじゃねぇのか』と。

「……だからってなぁ。あの馬鹿がまともに行動するとでも思ってんのか?」

「あ。そこは大丈夫。下手な気を起こしたら、その時は『到底口には出せない世にも恐ろしい事を、その身を以て教えてあげる』って言って有るから……ウフフ♪」

忌瀬の涼やかでいて至極楽しそうな声に、田噛の首筋にゾゾゾッと悪寒が走った。

誰よりも仲間思いで少しだけ先輩の同僚は、誰よりも獄卒らしくない性格だと言われがちだが、その真髄は間違い無く―誰よりも鬼女らしい鬼女である。その事を、田噛は改めて思い知らされた気がした。

「……アンタも大概えげつねぇよな」

「そりゃあ、私だってこれでも鬼女だからね。その辺はちゃんと釘を刺しておかないと、色々と示しがつかないじゃない?」

勿論『特務室』所属の獄卒としてもね。
そう苦笑して付け加える忌瀬に、田噛は内心で首を傾げる。忌瀬はそこまでこだわりが強い方では無いと思ったが、それでも、何かしら―忌瀬の中では誇張する程外せない『何か』が有るのだろうと、田噛は思考を自己完結させた。

「ふぅん、そう言うもんか?」

「そう言うものだよ。それにさ。田噛君だって、早く館に帰りたいでしょ?」

「……あぁ、まぁな」

「じゃあ、もう少しだけ我慢してね。館に着いたら起こしてあげるから、田噛君は寝てて良いよ。貧血で眠たいでしょ?」

『寝て良い』とは、田噛にとっては中々に魅惑的な言葉だ。忌瀬の言う通り、出血した分の血液の再生が追い付いていない所為か、未だに貧血特有のだるさは有る。
しかし。そんな本心に反して、田噛は忌瀬の背で緩く首を振った。

「……あー、いや。起きてる。目が冴えちまったし。背負う側は意識が有った方が、多少は運ぶの楽になんだろ?」

「まぁ、幾分かは。でも、眠いなら無理しなくて良いからね」

「……その台詞、そっくりそのまま今のアンタに返すぜ」

「……ふっ。あはは、ありがとう」

若干だるそうな―何処かブスッと不貞腐れた様な声色の田噛に笑って答えると、忌瀬はよいしょと田噛を背負い直した……。





ゆらゆら。ゆらゆら。一定の速度で進んで行く忌瀬の足取りは、決して早く無い。
パワーよりもスピードに分が有る忌瀬の歩調が緩やかなのは、田噛の傷に為るべく響かない様にと言う配慮からだろう。

それでも、少しずつは境界に近付いているのか―薄暗く閉鎖的だった空間が、次第に開けていくのが分かった。忌瀬と田噛の会話が、足音に混ざって空間に反響する。

「何か、懐かしいなぁ。昔はよくこうやって、小さい皆をおんぶしていたっけね」

「そいつは大分大昔な話だな。ってか、今はアンタの方がは小さくなってるよな」

「あはは。違う違う。田噛君たちが大きくなったんだよ。館に来た頃は、私の腰位の身長しか無かったんだからね」

「あー……」

確かにそんな時期も有ったなと。忌瀬の指摘に、田噛は何と無く当時を思い返す。

未だ獄卒を名乗る前。平腹と共に館に連れて来られた当時。幼い見習い時代の頃。
田噛は平腹と共に、周りの獄卒に(今でこそ頻度は減った)悪戯を仕掛けたり、事有る毎にやんちゃをしていたものだった。

その度に。年長である木舌に心配され、少しだけ先輩である同僚の谷裂に注意され。更には―最終兵器である我等が上司こと肋角にも、笑顔で凄まれ雷を落とされた事も多々ある。今となっては若気の至りだ。

そんな中でも。当時から館に頻繁に出入りしていた同僚兼姉貴分の忌瀬は、肋角率いる『特務室』に所属している数少ない女性獄卒であり、新しく入って来た田噛たちの面倒を見て来た獄卒の一人でもある。

田噛と平腹の巧妙な悪戯に引っ掛かって怪我をしたり、何かと振り回されて来た被害者の一人ではあるが、当の忌瀬本人は何処吹く風と言った様子で、例え泥だらけにされても困った様に苦笑するだけだった。

ただ。本当に稀だが、田噛と平腹が本気で怒られた事も有った。傷を負っても再生する獄卒だが、そんな事は関係無いと言った様子で、怪我をした二人を叱責し、涙を流しながら抱き締められた事も有った。

夕焼けの逆光でも、キラキラと輝いていた黄緑色の双眸。その優しい眼差しと、生者よりも低い温もりは、昔と変わらない。

今思えば、あの頃から―忌瀬に対して頭が上がらなく為っているのではないかと。

何と無しに昔を思い返してみたら、あまり本心では認めたくない事実と、何ともむず痒くなる様な感覚が湧いて出て来た事に、田噛は小さく舌打ちをした。

「……やっぱ寝る。着いたら起こせよ」

「ん?はいはい。帰ったら医務室のベッドまで運んであげるから、肋角さんへの報告は一緒に行こうね」

暗に『起きるまで待っている』と宣言され、流石に良い加減小言も反論も面倒臭くなって来た田噛は、貧血から来る眠気も合間ってか―素直にそれに頷く事にした。

「ああ。…………サンキュな、姉貴」

「此方こそ。どう致しまして、弟君」

返事の少し後。聞き取れるか聞き取れないかギリギリの声量でもって―田噛から紡がれた言葉に、忌瀬は心底嬉しそうな微笑みを浮かべた。背中でスヤスヤと寝息を立て始めた田噛を再度背負い直すと、忌瀬は平腹と合流すべく僅かに足取りを早める。

「……『ありがとう』か。それなら、私の方こそ―『ありがとう』だよ。田噛君」

忌瀬の黄緑色の眼が僅かに伏せられ、口許に柔かな微笑が浮かぶ。成長して自分の背を追い越していた弟の重みは、流石に昔と一緒とは行かないものの―忌瀬にとっては、今でさえ何の苦でも無いのだ。

寧ろ―愛しい家族の存在の重さを、直に感じられる今に、忌瀬は幸福を覚える。

獄卒としての『身体(器)』を得る以前の―存在さえも覚束無い呪われ続けた『容貌(形)』。あのおぞましく厭わしく忌み嫌われた昔のままの自分だったなら、こうして家族を背負う事も、触れる事も、他愛無い会話を交わす事さえも、終ぞ叶わぬ絵空事で終わる筈だったのだから。

それを思えば、今の光景がどれだけ幸福に満ちているのかと。忌瀬は胸中に膨らむ想いに、淡く微かに小さく息を吐いた。

「……私の家族(姉弟)に為ってくれて、ありがとう」

再度言葉に紡いでみれば、黄緑色の眼の表面が淡くぼやけた気がして。忌瀬はそれを零れ落とさない様に―自身の獄卒らしからぬ多感さに苦笑を浮かべると、顔を上げて、出口を目指して一歩を踏み出した。


……その後。無事に空間を渡り歩き、平腹と合流した忌瀬は、捕縛状態だった亡者に対して―『世にも恐ろしい彼是(アレコレ)』を嬉々とした表情で実行すると、親愛なる家族と一緒に、意気揚々と『獄卒の館(我が家)』へと帰還したのであった……―。



(その癒しは信愛なる者の為に有る)
(その祈りは暗闇を晴らす為に有る)



【完】



:†秋の夕暮れにて狂い咲く†:




はい。皆様こんにちは♪
今日は土曜日出勤で、いつもの土曜日出勤よりも30分程余裕が有りましたが、職場の慌ただしさに軽く荒ぶってました燈乃さんです…キシャアァアっ!!!(○皿○)

さてさて。今回の写メ↑は、我が家の軒先で見付けた朝顔です。仕事から帰った際に見付けたのですが、まさかの狂い咲きかも知れません。つつじの狂い咲きは良く見掛けますが、朝顔がこんな時期に咲くのは初めて見ました。夜から朝に掛けて咲く花なので、何だか不思議な感じがしますね。

それにしても、最近ブログでまともな題名を付けてないなぁ自分…(●ω●){フフ

そして。三点リーダーは『…』を一個使用の方が個人的には使い易い事が判明して、ちょっぴり複雑な心境だったり。ブログと創作文制作では、その辺りちょいちょい使い分けようなかなぁと画策中です(爆)



ではでは、今回はこの辺で☆



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