2010年3月4日 07:42
雑留〔ジョニー〕


雑「君は妙に大人っぽいな」

留「三児の子持ちなんで」

雑「は‥?」

留「本当は四って言いたいんですけど、何せあいつは思春期真っ盛りなんでね」

雑「年齢詐称してるのかい?」

留「九年目のプリンスって言うくらいには?」

雑「そうだとしたら私と関係を結んでも犯罪にはならないね留三郎君」

留「この時代なら先ず年齢とかあんまり関係無いと思いますけどね」

雑「ああ、本当。未来じゃなくて助かるよ」

留「いったい何処までが本音なんだか」

雑「何処までが本音だと良いんだい?」

留「全部嘘なら嬉しいですけど?」

雑「おや、それは残念だね」

留「好きですよ雑渡さん」

雑「嫌いだよ留三郎君」

留「酷い人だな。人がせっかく告白してるのに」

雑「嘘なら嬉しいのだろう?」

留「冗談がキツいな」

雑「君の口から紡がれる言葉が本当ならどんなに嬉しい事か」

留「何が本当かなんて自分でも分かってないのに?」

雑「だからこそ、ね」

留「俺もまだまだ子供なんですよ」

雑「大人以上に色っぽいのにねぇ」

留「当たり前でしょう?」

雑「何故‥かな?」

留「誘ってるんだから」

雑「冗談がキツいね」

留「据え膳食わぬは」

雑「男の恥…‥かい?参ったね」

留「ハッ、参るほどの事じゃない。俺と身を重ねるか重ねないかだ」

雑「君は自分を過小評価し過ぎだな」

留「それは、あんたが俺を抱けるほど安い人間じゃないって言いたいのかよ。あんたの方が俺を過小評価してるんじゃねぇか?」

雑「参ったね。君は肉体派の割に口が回る」

留「バカのは組を舐めないで下さいよ」

雑「ああ、本当。冗談がキツい」

留「んで、どうするんです?」

雑「折角だが今日は辞めておくよ」

留「案外、意気地なしなんですね」

雑「君に色気が足りないからじゃないかい?」

留「ふーん?じゃあ、まあ。サヨウナラ」

雑「ああ、またね」

留「次会うときは敵ですよ」

雑「君じゃ私に勝てないさ」

留「あんたに挑むのは俺じゃないよ」

雑「残念だ」





留(次に会えばただの敵、それであんたは良いのかよ)


雑(まったく、彼には適わない。次会うときは私から彼を誘ってしまいそうだ)





******************

寝起きの思いつきで雑食の初書き

留さんの男前誘い受けって素晴らしいと思います
留さんの手の中で踊る雑渡さん
いやー、好ましいよね
大人の余裕が空回りしていればいいと思いますっ!
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