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いつも君と二人で。










話題:かわいいひと








菊地くんに対して
イライラしたり、不満に思うことは
結構あります。



もうこの人とは無理かもしれない、
なんて思ったこともあります。



そんな私の気持ちなんて
まったく知らない菊地くんは
いつも通りの彼で、
でもそんな時に限って、優しかったりなんだったり。



年下だからなのか、
付き合う前から「かわいい」という存在だったからか
ちょっとした行動や発言が可愛くって愛おしい。

どんなにもやもやイライラしていても
あっという間に許せてしまうんだから
菊地くんってば、ほんとずるい。




ソファで菊地くんとテレビを見ている時に
隣に座る彼に話しかける私。

その日の菊地くんは風邪を引いていました。



「ねぇ、体調は大丈夫なの?」


「………(・ω・)」


「ねぇねぇ、大丈夫なの?」


「…………(・ω・)」


返事がないので
菊地くんの顔を横でじっと見つめて
彼の視線を辿ってみる。


携帯でゲームをしながら、
テレビを見ている菊地くん。


そっと携帯の画面を手で隠しても
彼は無反応。



私のことは完全無視です。


無視というか、菊地くんは集中していると
まったく何も聞こえなくなるタイプなのです(^^;)

結構な割合で私の話は聞いていません。

私と菊地くんは、圧倒的に喋るのが私の方なのですが
集中してようがしていまいが
私の話はほとんど聞いていない彼。

大事な話をしていても
きちんと話を聞いてくれないところが
本当に嫌いです。


どうでもいい話は聞き流してくれていいけれど
大切な話もまともに聞いてないので
この件ではよく不機嫌になるし
文句も言います。


「聞いてんのー?( ̄▽ ̄;)」

「聞いてる!ちゃんと聞いてるよ!( ´∀` )」


なんてやり取りはしょっちゅう。



この人に私の声は聞こえてるのかしら?
なんてイライラして、
ソファに座る菊地くんを残して
一人でベッドに潜り込んで携帯を見ていると
数分後に彼がバタバタとやってきて


「春子ちゃーん(*´∀`*)」


なんていつも呼ばない呼び方で
べったりくっついてくる。


イライラしていたのに
なんだかそれが無性に可愛くて
「くそぅ」ってなってしまうのです。


「さっき話しかけたんだけど」
↑ニヤけそうなのを抑えて不機嫌さを見せてみる。


「え?いつ?(・∀・)」


「さっき!テレビ見てる時!
体調は大丈夫?って聞いたの!」


「えぇー!(; ゜ ロ゜)ほんとにー?
全然気付かなかったよ!!」


「………(-言-)」


「ごめんね?(*´・∀・)」




結局私の不機嫌は持続せず
大抵のことはあっという間に許してしまえるのだから
菊地くんには敵いません(-ω-;)











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