話題:愛されてると実感する時

あぁ、愛して貰ってるんだなって。

たとえば、ダイレクトな表現。
「瑛さん大好きー」って言いながらのハグ。
「いっぱいちゅうしていいですか?」って聞きながら、返事を待たずにちゅうする所。
「すーき」って言いながら、ほっぺや鼻先へのちゅう。
「瑛さん独り占め」って笑って、キスマークを付けたり。

どれも愛しくて嬉しくて可愛くて悶える。


「頑張ったね」って撫でてくれる事。
「大丈夫ですよ」って抱き締めてくれる事。
「瑛さんをもっと知りたいです」って言ってくれる事。

理解っていうのは最大の愛情表現だと思う。
ひーちゃんはいつも私を理解してくれようとしてくれて。
些細な事でも見逃さないでニコニコしながら
「新しい瑛さん見っけ」って。
結構本気で天使だと思ってる。
羽根が生えてないのが不思議な位だもの。


そんな可愛くて優しいふわふわなひーちゃんが私の為に怒った日が有った。
あの瞬間に絶対に怒らせないと誓った。

新聞の勧誘がしつこくて、ドアを閉めようとしても足を入れられてしまい閉められずに居て。
私がキレ気味になった時にひーちゃんがリビングから顔を出した。
そのオッサンが私の手を掴んだ瞬間に凄い勢いで飛び出して来て、ドアが閉まらないようにって押さえていたオッサンの足を何度も踏み付けた挙句、オッサンが足を引いた瞬間に私の手を掴んだままのオッサンの手を思い切りドアで挟んだ。

「きったねぇ手で瑛さんに触んな」

初めて見た顔と初めて聞いた声。
私はビビったしオッサンもビビったと思う。

二度と来ないで下さいね、って言って挟んだままだったオッサンの手をドアから解放して、即行でドアを閉めて鍵を掛けた。

目が点になってる私の手を引いて洗面所に行って、オッサンに掴まれた所を丁寧に洗ってくれた。

ひーちゃんは困ったような顔をして
「あんなに怒ったの初めてです」って。
急に頭にきて血圧が乱高下したからか目眩まで起こしてしまって。
ひーちゃんも勢いでやってしまったけど、実は怖かったらしい。
私が腕を掴まれてるのを見た瞬間に頭が真っ白になったって言ってた。

私の天使は怒ると超怖い。
普段とのギャップで尚更怖い。
…でも、あのふわふわしたひーちゃんがあそこまで怒ってくれたのが嬉しくて、なんだかむず痒い気分になった。



意図せず怒らせてしまった事もあるけど、それはまた別の機会に。